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【山形】空間にもメニューにも店主のセンスが光る銀山温泉のくつろぎ空間。「鶴17年」など終売品のウィスキーも

銀山川ぞいに大正から昭和初期の3~4層木造構造の旅館が立ち並ぶ銀山温泉。その温泉街の独特の景観は、日本人のみならず海外の観光客をも多く惹き付ける。

温泉街の奥まったところに3年前にできたのが、酒茶房 クリエだ。

店内は銀山温泉の景観同様歴史を感じ……と思ったら
「ここは築50年くらいです。実はそれほど古くないんですよ」
と店主の小関哲朗さん。

古く見えるのは、秘蔵していた古材を使って、手仕事ができる職人に改築を頼んだからだという。

「それから、巾木(壁の下部、床と接する部分の木)を太目にとったりなど、昔の造りにしてもらってます」

置いてあるインテリアもそんな古材の空間にあうものを置いている。たとえばお客様が使うテーブルは「埋もれ木」といって、地中に埋まって炭化しかけた黒い木を使用。これがとても味わいがある。

1階天井には大正時代のライトが温かい色合いで光り、カウンターを照らすのはアールヌーボー風のフランスもののアンティーク。銀山温泉にあるカフェ&バーとしてこれ以上の調和はないだろうというほどの雰囲気だ。

体感60°程に感じられる急な階段を上ると、そこは銀山温泉の街並みが広がる明るい空間。向かいの「能登屋」の風情ある佇まいを眺めながら、憩うことができるベストポジションだ。




市販品とはまったく違う手作りのジンジャーエールは大人のすっきりした辛みがやみつきに

空間だけでなく、ドリンクや食べ物も工夫いっぱい。特にお酒は、温泉街のバーだとは思えないほどの品ぞろえだ。

終売品の「鶴17年」「G&G」「スーパーニッカ復刻版」などが2017年2月の取材時点ではあった(終売品なので、なくなる可能性大)。ビールは世界から小関さんのチョイスがメニューに並ぶ。「ギロチン(ベルギー)」なんて名前のビールも気になる。シャルトリューズや、世界一苦いお酒として知られる「フェルネット・ブランカ」などの薬草酒まである。

おつまみも、定番の他、小関さんによる「店主の気まぐれおつまみ」が用意される。この日は「自家製スジコのスモーク」などがあった(食べたい)
雪の夜の温泉街を眺めながらのお酒……いいなあ。

いきなり夜のほうから書いてしまったが、昼のカフェのほうも、ドリンク・スイーツ・フードそれぞれ充実している。

写真は人気の「焼きココア(600円)」。甘くないココアの上にマシュマロを浮かべて焼いてある。(クリームリキュールを加えた「大人の焼きココア」も楽しみ)中の人は猫舌なので、もこもこフワフワでとろけるマシュマロをすくって、甘みのないほろ苦いココアをまぶしながらスープのようにして飲むが、これが温まる!

フードは牛肉・大根・長ネギを和風だしで煮込んだ「和風だしカレー(800円」のほか、サンドウィッチ、ホットサンド、キッシュのランチ(800円)。写真はちょうどベーコンポテトのキッシュが焼けてきたところ。

野菜が美味しい尾花沢、夏になると夏野菜を使ったキッシュや生フルーツを使ったスイーツなどでメニューはがらりと変わるのだそう。

温まったと思ったら、いきなり晴れてきて、暑くなってきた!おかわりでジンジャーエール(600円)を頼んでみる。こちらは、よく知ってるジンジャーエールとは全く違う味だ。

自家製のジンジャーシロップと国産生レモン果汁、そして炭酸をそのつど、混ぜ合わせて作る味は、甘みがほとんどなく、ショウガらしい爽やかな辛さがいい。後味もすっきり、まさに大人の味だ。銅のカップで冷え冷えで出されるので、湯上りには最高のドリンクだろう。

これも炭酸をビールに変えた「シャンディー・ガフ」に変更もできるんだそう。車の運転がなかったら、そっちもよかったな~……と思う。

写真左:手書きの「店主のきまぐれおつまみ」が美味しそう!
写真中:そのつどつくるジンジャーエール。ジンジャーシロップも国産生レモン果汁も濁っている「生」を使うので少し濁っている。が、味は市販品では味わえない爽やかな切れ味!
写真右:昼と夜とでコースターが変わる。ひび割れた「埋もれ木」テーブルの上で。

日帰りでもいいけれど、できれば銀山温泉のどこかの宿に泊まって、昼と夜と朝と通いたい。
銀山温泉の昼・夜・朝の風景を眺めながら、前回味わえなかったものを味わうために戻ってきたい。
そんな貪欲な気分にさせるカフェ&バーだ。

酒茶房 クリエ

山形県尾花沢市銀山温泉
TEL:0237-28-2038
営業時間:11:00~17:00 20:00~22:00LO 
定休日:火曜ほか不定休
※マイカーで利用する場合、駐車場は温泉街入り口右側にある共同駐車場にとめる。
共同駐車場から店まで750m(徒歩約10分)

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