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【宮城】根っこまでいただく!宮城だけにしかない、セリ(芹)が主役のご当地絶品鍋・せり鍋を味わえる温泉

ケンミンショーでも紹介されたという宮城の郷土料理「せり鍋」。春の七草でも知られる「セリ(芹)」が主役のヘルシーな冬の鍋です。
そもそも宮城県は名取市を中心にセリの名産地。そんな名物のセリを葉・茎・そして根(!)までたっぷり入れたせり鍋はその美味しさのあまり、ここ数年で仙台を中心に広がった比較的新しいご当地グルメなのだそうです。

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セリは、冬(11月~3月頃)にかけてが出荷時期。根までいただくセリ鍋は、新鮮なせりであることが必須。ゆえに、いただける季節はほぼ冬に限られています。

葉・茎・根っこ、それぞれで違う味と食感を楽しみます

根っこ、というのが食べたことのない人には衝撃的なのですが、セリの根っこは、根菜類のような土のよい香りとほのかな苦みがクセになる、いわばせり鍋ならではの魅力部分。

ただし、髭のような細かい根っこから泥を落として食べられるようにするには、人による丹念な作業が必要なんだそう。(「オーベルジュ 別邸 山風木」さんによると、歯ブラシを使ってまで丁寧に泥を落とすそうです)

一度食べたら魅了されてリピートする人も多いせり鍋、そんなせり鍋をいただける温泉宿は数少ないのですが、紹介しましょう!


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蔵王産の鴨のダシとの好相性を味わう……旬菜湯宿 大忠

明治元年創業の老舗「旬菜湯宿 大忠」では、蔵王産のフランス鴨を使った鴨出汁を使ったせり鍋が自慢。
通常の鴨より癖が少なく味も良い蔵王産フランス鴨のダシが煮立ったところへセリを入れて、シャキシャキ感を残していただきます。

すがすがしい苦みと香りを残した根は特にシャキシャキ感もあり、鴨の出汁の旨みを受け止めて、セリ鍋を美味しく演出してくれるのだそう。
実はセリが苦手だったというマネージャーの佐々木さんも「当館の鴨のセリ鍋は美味しく感じます。特にセリの根と茎の付け根の部分が、一番美味です」と大絶賛です。

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写真:旬菜湯宿 大忠のせり鍋のイメージ。鴨肉とともに

〆は雑炊にします(これもうまそうだ)。
雑炊で使用する卵も、蔵王町白鳥ファームさんの無農薬飼料のみで育てた鶏の卵を使います。黄身の色が濃く卵の味がとくに濃厚で、セリの風味が加わった雑炊をいっそう美味しく輝かせます。

このせり鍋目当てで、毎年訪れるリピーターさんもいるんだそう。
飲み物にもこだわっており、東北の地酒やワインなども取り揃えてあるので、せり鍋にあわせてどんどんすすみそう。毎月のお酒メニューの例(※入れ替えあり)はネットで見られます。

また、大忠は部屋数は10で源泉掛け流しのお風呂が5つという、源泉かけ流しこだわりの宿なのですが、12月~1月は、大浴場に約100個のリンゴを浮かべた「魔法のリンゴ風呂」も楽しめます。

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旬菜湯宿 大忠

http://www.daicyu.com
宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉旭町1
TEL 0224-34-2306
・セリ鍋をいただけるプラン
スタンダードプラン 16500円~(消費税込・入湯税別)


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1日煮込んだ仙台牛のテールスープでいただくせり鍋……オーベルジュ 別邸 山風木

同じ大忠グループである「オーベルジュ 別邸 山風木」でもせり鍋が味わえます。
こちらは、「オーベルジュ」を名乗る料理自慢のお宿だけあり、なんと仙台牛のテールスープをベースにしたせり鍋を味わえます。1日以上煮込んで丹念にとる仙台牛のテールスープは、コラーゲンたっぷりの濃密で滋味深い味

お客様ごとにしつらえられた小鍋で仙台牛のテールスープを供し、そこでお客様が思い思いにセリを入れていただくのだそう。このセリは近くにある名取市のセリ栽培名人「三浦さん」が作った有機無農薬栽培もの。
やはり根っこが、牛テールスープのうまみを受け止めて絶品になるそうです。

なお山風木では、日本酒・ワイン・ウィスキー等が、料理に合わせて無料(!)。
特に地酒にはこだわっていて、月替わりで宮城県の地酒や東北の地酒が登場します。
毎月のお酒メニューの例(※入れ替えあり)はネットで見られます。
ネットでもお酒を確認できるのが、地酒目当ての旅人には嬉しいですね。

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オーベルジュ 別邸 山風木

http://www.bettei-yamabuki.com
宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉字小妻坂21-70
 
TEL 0224-34-2711
・セリ鍋をいただけるプラン
スタンダードプラン 24200円~(消費税込・入湯税別)


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とろけるお肉とセリの食感がたまらない……伝承千年の宿 佐勘

仙台駅から車で30分の秋保温泉にある「伝承千年の宿 佐勘」は、名取川を眺めながら源泉掛け流しの湯を楽しめる旅館。

たっぷり盛り付けられたセリと、お肉は軽く火を通してお召し上がりいただくのがお勧め。とろける柔らかさのお肉と、せりの根っこのほくほく、そしてしゃきしゃきが際立ちます。

「採れたせりはすぐに火が通るので、あまり煮込んでしまわず、歯ざわりも楽しいで下さい」とのこと。
そうすることで和風ハーブのような「爽やかな香り」と「シャキシャキ・ザクザクの食感」を余すことなくたのしめるそうです。少し甘めで濃いめに仕上げたダシは柔らかなお肉との相性も抜群、セリとお肉と双方を引き立てあいます。

写真:伝承千年の宿 佐勘のせり鍋。とろけるお肉とセリのシャキシャキ・ザクザクの食感を楽しもう。

佐勘では翌朝の朝食ビュッフェ・プレミアムモーニングが名物。ビュッフェながら一杯毎に豆を挽く『本格派珈琲』に生地と釜にこだわった焼きたてのパンはぜひ味わいたいところ。あっさりしたせり鍋なので翌日にもたれることなく、朝食ビュッフェも堪能できそうですね!
(ビュッフェから和食膳になる場合もあり。問合せは佐勘予約課まで)

(更新:すてぃーぶん 記事確認:2019年12月)

 

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伝承千年の宿 佐勘

http://www.sakan-net.co.jp/
宮城県仙台市太白区秋保町湯元 
TEL 022-398-2233
・セリ鍋をいただけるプラン
仙台名物せり鍋プラン 22000円~(消費税込・入湯税別)


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