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【福島】土湯温泉に近い仁田沼の水芭蕉の大群落は4月下旬〜GWに見頃。カタクリや山桜も可憐、春のハイキングを楽しもう

※2020年3月現在、仁田沼は2019年10月の台風の影響で遊歩道が通行困難、水芭蕉も野生生物の食害のためあまり見られない状況となっています

福島市の温泉地・土湯温泉にほど近い、仁田沼(にだぬま)にある水芭蕉の大群落。ここでは通常4月中旬より見ごろを迎えます。

福島県 土湯温泉近くの仁田沼の水芭蕉

仁田沼は、吾妻連峰の標高600mほどの場所に位置する周囲1kmほどの小さな沼で、10万にせまるといわれるほど(※最新の正確な数は不詳とのこと)たくさんの水芭蕉が咲き誇る群生地として有名です。

例年は4月中旬から白い花が咲き始め、4月下旬~GW連休頃に見頃を迎えます。

仁田沼の近くには土湯温泉があり、温泉街から仁田沼までは車で約10分、駐車場から徒歩20分と比較的アクセス良く大自然の絶景に出会えるのも嬉しいスポットですね。

仁田沼とその周辺の男沼女沼のあたりは、風光明媚な絶景スポットの宝庫になっています。
ここはやっぱりハイキングでじっくり巡るのがオススメです。

体力に合わせてコースを選べる三沼の自然散策。悲恋伝説の滝もロマンチック

男沼の湖畔からは栂森を眺望できます。新緑が湖面に映る姿がとても美しいスポットです。

女沼の湖畔には山桜、カタクリなど季節の花々を楽しめます。
木々が重なり合うように茂る男沼と異なり、視界が開けた女沼は、まだ雪を被った遠くの山々も望むことができます。

女沼の近く、仁田沼との間には思いの滝があります。二段になって落下する二段瀑で、特にGW時期は、雪解け水もあり水量も豊富で迫力があります。

会津城落城の際の若武者と姫君にまつわる伝説が残されています。戊辰戦争後の会津城落城の際、この地まで落ち延びて来た、若武者と姫君。若武者はこの地で力尽き、姫君も後を追ってこの滝に身を投じた。という悲しい恋の物語です。

思いの滝は二筋の滝が折り重なって、最後には一筋の滝になっています。悲しくもロマンチックな滝ですね。

3つの沼と滝をめぐるルートは約7km、所要時間は約3時間となっています。遊歩道が整備されているので、ゆっくりと水芭蕉を眺めながらハイキングで堪能するのがオススメです。

仁田沼と男沼の2つの沼をめぐるコースは約2.5km、こちらは1時間半程度で回ることができます。

福島県 土湯温泉近くの仁田沼の水芭蕉

仁田沼から男沼に通じる遊歩道はあけぼの湿原に通じており、この、あけぼの湿原では土湯温泉周辺で最大の水芭蕉の群生を見ることが出来ます。

男沼のほとりには湧き水があるので、美味しい水で喉を潤すのも自然豊かな場所ならではですね。

男沼・女沼・仁田沼周辺では、GW頃には山ならではの珍しい花々も咲くので、水芭蕉の群落と一緒に他の可憐な花々も愛でられそうですよ。

自然豊かな場所なので、散策には万が一の安全対策のために熊鈴の携帯を勧めているそうです。土湯温泉観光協会で熊鈴を無料で貸し出しを行っているので、ぜひハイキングにお出かけ前に土湯観光案内所に立ち寄り、返却ついでに、温泉で疲れをいやすのがいいですね。

土湯温泉観光協会ではハイキング用のMAPも無料配布しています。

近くにあるつつじ山公園では鮮やかな山つつじも咲く

土湯温泉も楽しめる♨️

ハイキングの後は、やっぱり土湯温泉で汗を流したいところですね!土湯温泉は単純温泉や炭酸水素塩泉など約10種類に及ぶ豊富な泉質が特徴です。

吾妻山麓、阿武隈川支流の荒川沿いに存する温泉地で、周囲にはカタクリ、睡蓮、水芭蕉などの花が咲き誇る名所が多いことでも有名です。また、秋から冬には紅葉狩りも楽しめます。

NHK朝ドラ「エール」の主人公となっている古関裕而氏は福島市の出身だそうで、ゆかりの地を巡るタクシーのツアーなどもあるようです。

(情報更新:2020年3月 前田ゆかり)

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