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【雪見露天で源泉かけ流し1】なんと露天で地酒サービス!雪見で露天で美味しいお酒……
飯坂温泉 青葉【福島】

「おんせんニュース」の雪見露天風呂特集は、雪見のみならず、源泉かけ流しが楽しめる味わいある温泉を源泉、じゃなくて厳選! 実際にそこへ足を運んだことがあるライターさんにレポートしてもらいました。
1つめは、雪見露天でなんと地酒の無料ふるまいがある福島県飯坂温泉の「青葉」です。

* * *

露天風呂に浸かりつつ旨い日本酒を嗜む-これって酒好きにとっては憧れのひととき。
しかも雪見酒とくれば、最強のシチュエーションですよね。
そんな贅沢をかなえてくれるのが福島・飯坂温泉の旅館『青葉』です。

奥州三名湯のひとつである飯坂温泉は、日本武尊や松尾芭蕉が立ち寄ったともいわれている歴史に彩られた古湯。
泉質は単純温泉で、泉温が60.8度(「青葉」の公称泉温)と高いため、掛け流しの源泉を濃いまま楽しむには厳冬期の露天風呂がぴったりなんです!
またpH8.5のごく弱めのアルカリ性の湯なので、肌の弱い人でもゆっくり浸かれるというのもいいですね。

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「青葉」は、飯坂温泉街の中心に位置し、風情ある共同湯「鯖湖湯」もすぐ近くです。
飯坂温泉で雪見露天が楽しめるのは例年1~2月の間。といっても常時雪があるわけではなく、特にここ数年は積雪が減る傾向ですが、それでも多い時は30~40㎝の積雪があるとのこと。
雪見露天を目的に訪れるなら、事前に宿に状況を確認することをおすすめします。

ほくほく温まった身体に地酒のふくよかな旨みと香りが染みわたるっ

「青葉」の露天風呂は、庭園岩風呂です。
湯船周りの木々が雪をまとう時期、昼なら白い雪の合間に南天の赤い実がのぞいているのも愛らしく、夜は灯りの中に温泉が浮かび上って幻想的。

そして特筆すべきは、地酒のサービス!
露天風呂エリアの一隅に、酒瓶と枡が置かれていて、自由に味わえるんです!
これは露天風呂を作った15年ほど前からずっと続けているサービスなのだそう。

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銘柄はオリジナルの「青葉」。ラベルには、宿泊客の方が詠んだ歌が書かれています。
ちなみにこのお酒、東北でも有数の酒どころ福島・会津の酒蔵が醸す純米酒です。

「この「青葉」は、お酒があまり強くない私でもすぅっと飲める口当たりの良いお酒なんですよ。開放感のある露天風呂で召し上がっていただくと美味しさも格別だと思います」と女将さん。

冬だからこそ味わえる絞りたての日本酒と雪見露天、やっぱり最高の組み合わせです。
でも、いくら美味しいからといって、くれぐれも飲み過ぎにはご注意を!

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「青葉」の雪見露天には地酒サービスのほかにも、おすすめポイントがあります。
それは、24時間入浴可能で、予約不要・追加料金なしで、貸し切りが可能だということ。
空いてさえいれば好きな時間に内側から鍵をかけて貸し切り湯として利用できるので、家族やカップルで水入らずで雪見露天を満喫できますよ!
露天風呂には小さなサウナも併設されているので、サウナで身体の芯から温まってから雪見露天を楽しむという使い方もできちゃいます。

「雪だ!温泉行こう!」も可能な、アクセスの良さがウレシイ

雪見露天は体験したいけれど、訪れるのが大変そうだと思っている人にも飯坂温泉はおすすめ。
東北自動車道福島飯坂インターチェンジから約15分。道路の除雪もしっかりされているので雪道に慣れていない人も安心です。

あるいは福島駅から「乗り鉄」に大人気のローカル線・飯坂線にごとごと揺られていくのも楽しいですよ。最寄りの飯坂温泉駅から「青葉」までは温泉街の中を歩いて8分程度ですが、もちろん送迎も可能です。
東北新幹線を使ってのアクセスも良くて、東京駅からなら乗り継ぎがうまくいけば2時間半以内で到着しちゃいます。

というわけで、ここは、思い立ったらすぐでかけられる雪見露天として是非覚えておきたいところです。

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驚くほど多くの小皿料理が並ぶ手作り感たっぷりの食事が美味しいことでも知られる「青葉」。冬は塩釜から直送の地魚を使った鍋も登場するそうです。
風情を残しながら使いやすくリニューアルされた館内には温泉付き、掘りごたつの付きの部屋も。
雪見酒目当ての人はもちろんですが、飲めない人にも満足度の高い雪見露天の宿です。

(文:ライター・まつもとようこ)

旅館 青葉

http://www.iizaka-aoba.jp/
福島県福島市飯坂町東堀切7
TEL024-542-3346

1泊2食付 2名1室の1名あたり
15120円~(税込)
標準チェックイン/アウト
15:00/10:00

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