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【源泉雪見露天4】1万坪の樹氷の林!長靴で新雪踏んでめぐる憧れの雪見貸切露天も
銀婚湯【北海道】

敷地なんと1万坪。その中には落部川が自然のままの姿で流れている……。
北海道南部、函館から普通電車で2時間ほどの落部駅が最寄り駅の銀婚湯は、北海道への旅に行き尽くした人でも「初めて来る」人も多い秘湯だ。昭和2年創業。

1万坪の敷地の中では、白樺や楓などの木々が北国らしいすがすがしさを感じさせてくれる。雪の中だとよりいっそう。

この木々は、天然のもののように見えるが、実はご主人が少しずつ植えたもの。
雪の中の木々たちは、紫がかった夕闇の中では、自ら発光するようにさえ見え、また、晴れた朝は枝についた雪が樹氷のようにキラキラ光ってとても美しい。

雪見露天は、男女別・入れ替え制の「こもれびの湯」と「渓流の湯」についている露天と、1万坪の敷地の中に点在する貸切露天風呂4か所。貸切露天風呂は宿泊者専用だ。

写真:「こもれびの湯」露天。夜はライトアップされた雪の枝がきれい。夜通し入浴できるのもありがたい。

写真:「渓流の湯」露天。樹氷のような林に囲まれての朝湯。

大正天皇の銀婚式の日に温泉を掘り当てたことで「銀婚湯」と名付けた、由緒正しい源泉は、すべての湯船で薄めないで使う源泉かけ流し。ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉つまり重曹食塩泉、なめると塩味とともに目薬のような苦みを感じる。塩分ゆえかよく温まり湯冷めしにくい。

内湯も窓が広くとられているので、雪見露天が寒いという人は、こちらでも外の景色を眺められる。

どちらも湯船が窓に沿って広くしつらえてあり、もう少し深ければ泳げてしまうほどだ。

吊り橋渡っていく渓流沿いの雪見露天。貸切露天めぐり目当てで連泊する人も。

雪のない地域から来る人ならば、大浴場についている露天風呂だけでも感動モノだけれど、銀婚湯を宿泊者として訪れたならば貸切露天風呂は1つでもぜひ入りたい。いや、できれば連泊して全部制覇したいところだ。

貸切湯へいくときは、玄関で長靴を貸してくれる。よく乾燥されている気配りがまたいい。

朝だと誰も踏んでいない深い新雪を踏みながら貸切湯へと向かうことも多いのだが、雪のない地域の人をいっそう喜ばせる体験だ。

写真は中の人が昔入った「かつらの湯」。宿泊棟から徒歩3分ほど。

穴のあいた太い桂の木が脱衣所になっているのが面白い。湯が熱ければ雪を入れて温度調節する。
風がふくと、小さな雪の塊が「ぱさっ」と頭に落ちてくるのも風情がある。

一番離れている「トチニの湯」は、吊り橋を渡ってたどりつく。

写真:夏の「トチニの湯」。冬には落部川を眺めながら入るもっとも開放的な雪見露天風呂になる。
ここは専用の源泉が湧いているという。

このあたりの積雪は一番多い2月頃で1mくらい。
雪見露天風呂は例年12月~3月まで楽しめる。雪見の時期は庭のエサ台に野鳥がやってくる。木に枝がない分、その可愛らしい姿を観察できるのも嬉しい。

お料理は地元の海の幸を使った手が込んだもので、中の人が昔泊まったときは軟らかく煮たタコやじゃがいも饅頭の入った茶碗蒸しなどがとても美味だった。

写真左:朝食会場は、1組ずつ仕切られていて、朝食会場から見る雪景色がまた素敵だった。右:銀婚湯の建物はナチュラルな木造りの建物で清潔感がある。

(文:おんせんニュース中の人)

銀婚湯

http://www.ginkonyu.com/
北海道二海郡八雲町上ノ湯199
TEL 0137-67-3111

■立ち寄り湯
12:00~16:00
月曜定休(祝日の場合翌日)※不定休もあり
休日予定はネットに案内してある。
入浴料 700円

■宿泊料金例
1泊2食付 2名1室の1名あたり
トイレ・洗面付(西館・東館) 15,270円~
トイレなしの旧館だと10950円~
(消費税入湯税込み)
宿泊者は昼12:00~翌朝10:30まで入浴可
標準チェックイン/アウト
13:00/11:00

※Web予約は日本秘湯を守る会のサイトからできる

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