美術館やギャラリーもいいけれど、無人駅にアートがあったらどうでしょう?
……そんな一味ちがった芸術祭が静岡県の大井川鉄道で開催されています。その名も「無人駅の芸術祭」どんなアート空間になっているのでしょうか。

写真:大井川沿いの木材で作られた丸い目のついた小屋「しでかすお友達」Me and My Monster(私とわたしの怪物)(※2018年度作品)
大井川鉄道といえば、SLが走っていることでも有名です。鉄道ファンならずともその光景を目にしたことがあるかもしれませんね。
実はその大井川鉄道、SL車が停車する駅以外はほとんどが無人駅。
電車は1時間に1本程度、1日の乗降客が10人にも満たない駅もあるとか。周辺は茶畑が広がる景色。なんとものどかな沿線の風景もその魅力の一つです。
芸術祭のタイトルは「無人」を意味する「UNMANNED」。そのコンセプトは「無人駅が開くと地域が開く」。
昨年との変更点は、大井川鐡道全線エリアに拡大したことで区間は約倍の長さに。駅舎やホームだけでなく、周辺の使われていない茶工場や空き家、コミュニティホールなども表現場所となっています。
国内外で活躍するアーティストも、昨年の8組から今年は16組とこちらも倍増!作品は現在製作中とのことですが充実ぶりが楽しみですね。参加アーティストによるワークショップやトーク、1日限りのパフォーマンス等も実施される予定との事。詳しくは公式下記HPに順次アップされていきますのでそちらで確認ください。

写真:美術作家さとうりささんによる「地蔵まえ」(※2018年度作品)
夏池篤さんの「森のコースター2」は、本線から逸れた線路が森へと続いていきます。トロッコが人間と動物の世界の橋渡しをするイメージだそうです。

写真:夏池篤さん「森のコースター2」(※2018年度作品)
人の気配のないところに、怪物や森の動物たちが降臨するというふしぎなワールドに誘ってくれる、無人駅の芸術祭。ここだけでしか見られないアートですね。
各駅には持ち帰れる作品キャプションも用意されているので、ぜひ手に取ってみて見てくださいね。
アートだけでなく、周辺エリアの観光にも役立つ「無人駅アート手帖」も発行されています!

写真:無人駅アート手帖はぜひアート巡りのおともに
こちらは、文筆家の甲斐みのりさんが監修。甲斐さん目線の美味しいものや素敵なものが盛りだくさんの手帖です。巻末には作品監修スタンプラリーもついていますよ。
1冊300円で市内書店や、大井川鉄道新金谷駅、プラザロコにて販売中です。
また、お得な川根温泉ふれあいの泉クーポン付切符も販売されています。川根温泉笹間渡駅までの往復乗車券と、川根温泉ふれあいの泉の温泉入浴料金がセットになったお得な切符です!(一日乗り降り自由)
販売は、金谷駅からは大人1820円、小人920円、新金谷駅からは大人1,640円、小人820円となっています。自由に途中下車しながらのんびり楽しめますね。

写真:木村健世さんの「無人駅文庫」
大井川鉄道ではアートを楽しむだけでなく、沿線の茶畑を散策したり、地元のお店でお茶を飲んだりする楽しみもあります。
また今年は、「SL&貸切バスで行く!ガイドもついてお得な芸術祭ツアー」が、2019年3月16日(土)と3月24日(日)に行われます。こちらは大井川鐡道とアートを目いっぱい満喫できるお得なツアーとなっていますよ。3月10日が申し込み締め切りとなってますので興味のある方はお急ぎを!
そしてやはり何と言っても素晴らしい温泉!大井川の秘境と呼ばれる寸又峡温泉まで足を伸ばしてみるのもおすすめです。千頭駅からバスで40分、深い渓谷や滝など、マイナスイオンたっぷりの自然の中にある温泉街です。
とろりとした泉質は「美人づくりの湯」と言われるほどの硫黄泉でお肌はすべすべに!温泉街の周りでは、長さ98mもあるつり橋も有名で、ゆらりゆらりと揺れるつり橋のスリルを味わいに来る人もいるほどです。
周囲の風景に溶け込みながら、その地域の新たな魅力を再発見させてくれる無人駅アート、大井川鉄道の新しい魅力が発見できるかもしれませんね。
(まとめ・文:mashiro 更新:すてぃーぶん 記事確認:2019年2月)
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大井川鐡道・川根温泉笹間渡駅より徒歩約8分
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写真は大井川鐡道終点からバスに乗っていく翠紅苑の露天風呂
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