「日本最後の清流」と言われる四万十川。一度は行ってみたいと思っている人も多い人気の観光地ですね!でもいざ行くとなると、どうやって行けばいいのか、やっぱり車がないと行けないのかなど、わからない方もいるのではないでしょうか。今回は、循環周遊バスを使ってできる、その四万十川とその周辺のとってもお手軽な観光についてご案内します!

写真:日本最後の清流と言われる四万十川のゆったりとした流れ
最後の清流、高知県の四万十川
さて、その四万十川、どこにあるかご存知ですか?
高知県の中西部を流れる川で、なんと長さ196kmもあるそうです。これはもちろん四国最長で、山と山の間を縫うように流れて太平洋にそそぎます。本流にダムが建設されていないことから「日本最後の清流」と言われるようになったんですね。
日本の川にはめずらしく急流ではなく、蛇行するとてもゆったりとした流れと、周辺のどこか懐かしさを感じさせる里山の風景が四万十川の魅力です。四万十市のある下流域にもたくさんの見所があるんですよ。
四万十市街地からの散策に便利な循環周遊バス
四万十市街地から、四万十川の観光地まで便利な循環周遊バスは期間限定で運行しています。
GW、夏休み、冬休み、春休みの年4回。夏休みは7/21~8/31までの運行となります。大人500円で1日、どの停留所でも乗り降り自由でとってもお得!

写真左:沈下橋から見る透き通った四万十の流れ 写真右:懐かしいボンネットバスで運行する
四万十市の中心でもある、土佐くろしお鉄道 中村駅から出発して、有名な観光地である佐田沈下橋などを周遊します。
バスは中村駅を10:09に出発する第1便から、15:05に戻ってくる第5便まで。では、降りてみたい場所をチェックして行ってみましょう!

四万十川最下流、最長の佐田沈下橋を渡ってみよう
雄大な四万十川にかかる橋の風景は、映像などで見たことがある人もいるかもしれませんね。「沈下橋」という、欄干のない橋で知られています。
四万十川流域はたびたび台風がやってくるので、洪水で橋が沈下することを考えて、水の抵抗を受けにくくするため、欄干を作っていないそうです。とてもスッキリしていて、川の風景に溶け込み、美しい橋ですね。
四万十川にかかる沈下橋は47基もあるそうですが、その中でも最も長いのが周遊バスのルートにも入っている佐田沈下橋。バス停からは降りてすぐ、徒歩3〜4分のところにあります。
この橋を渡った先は、四万十を舞台にしたドラマのロケ地にもなったそうです。欄干がなくてちょっとドキドキするかもしれませんが、青い川と周囲の山々のコントラストを楽しみながら渡れば気分爽快!

写真:数ある橋の中でもっとも有名な佐田沈下橋
世界初のトンボ保護区、トンボ自然公園
さらにバスで進むと、四季折々のお花も楽しめる「トンボ公園」へ。その名のとおり、たくさんのお花が咲く園内をトンボが飛び回っているそうです!
もともと湿地帯だったこの場所には以前、40種類ほどのトンボが生息していましたが、乾燥のため数が減少していたそうです。そこで元のトンボたちの楽園に戻そうと環境が整備され、高知県版絶滅危惧種に指定されているトンボも含めて74種類ものトンボが生息しているとか。
5月から9月にかけては睡蓮が見ごろ。約3000輪の花を咲かせます。睡蓮が咲くのは午前中なので、お昼までには見ておきたいところですね。
四万十川に来たからには天然うなぎを!!
やはり四万十川の天然うなぎを現地で食べるのは憧れですよね!夏はうなぎがたくさんとれる時期でもあります。周遊バスルートの中にも、いくつか天然うなぎを食べられるお店があるようです。
バスの出発地点、中村駅から1600mほどのところにあるお食事処「四万十屋」では、川を眺めながら漁師料理を楽しまめすよ。
川沿いにあるため縁側テラス席もステキです。おすすめはやはり天然のうなぎ!自然のものなので日によっては天然うなぎが提供できないこともあるそうです。天然うなぎの蒲焼定食、本場で食べてみたいものですね!!

写真:天然のうなぎを食べるには事前予約が必要なお店も
巡回周遊バスの出発地点、中村駅までは、高知駅からJR&くろしお鉄道特急で約1時間40分。まだ訪れたことのない人も、初めての四万十川はお手軽に観光できる周遊バスがおすすめですよ!
(まとめ・文:mashiro 更新:すてぃーぶん 記事確認:2019年7月)