大江戸温泉リート投資法人(https://oom-reit.com)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の一日も早い終息を願うと共に、投資主及びその他ステークホルダーの皆様に向けて、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により本投資法人が受ける影響について以下の通りご説明します。
執行役員:今西 文則
保有物件の客室稼働率や平均客室単価は大きく低下し、テナントである大江戸温泉物語グループの業績は短期的に厳しくなっています。
当グループは、国内客が圧倒的なシェアを占めており、インバウンド激減の影響は大きく受けていませんが、足元の国内客のマインド悪化や自粛の動きによる影響が見られます。しかし、今回の危機のなかで、感染防止対策や衛生面での安心感を高めるオペレーションの一層の向上が図られており、コロナ終息によって国内客のマインドが改善すれば、各施設の業績はV字回復も可能かと考えています。
なお、本投資法人は賃料に占める固定賃料の割合が高く(2019年11月期の総賃料に占める変動賃料の割合は約6.4%)、総じて安定性は高いものの、2020年11月期の変動賃料の剥落は避けがたいと見ています。
当期(2020年5月期)の変動賃料は、テナントの本年2月までの年間業績にリンクしますが、インバウンドがもともと少ないことから2月までは大きな影響は受けておらず、投資法人の業績についても大きな変動はない見込みです。
なお、翌期(2020年11月期)については、2020年3月23日付のプレスリリースで公表のとおり、変動賃料はゼロと想定し、1口当たり分配金は前回予想より15.7%下方修正した1,973円としました。
写真:大江戸温泉物語 レオマリゾート
新型コロナの危機が終息の兆しが見えるまでは、新規投資や新規資金調達は延期せざるを得ないため、外部成長のタイミングは半年~1年程度繰り下がる可能性があります。しかし、余暇活用、時間消費への流れや、グローバルな人の動きが構造的に変化することはなく、トレンドとしてはますます拡大するものと考えており、基本的な戦略の変更はありません。
短期的には、テナント業績のモニタリングと資金収支の保守的なコントロールを通じ、賃料収入の安定的確保と財務基盤の安定に万全を期すことが中心となります。同時に、「コロナ後」を見据えた新規投資対象の確保や、宿泊業やレジャー業界における新しい動き・変化をしっかりと見極めて、機動的な成長戦略を打ち出せるよう準備を進めることも大切と考えています。
新型コロナ危機はいずれ終息します。トレンドとして本投資法人が投資対象とする市場は拡大を続けると信じておりますので、コロナ後は大きな飛躍のチャンスとなるでしょう。規模とリスク分散・多様性を伴う本格的な余暇活用型特化ポートフォリオの構築を必ずや実現し、投資主価値の向上を図ります。
皆様のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
写真:大江戸温泉物語 伊香保
投資法人概要
投資法人名:大江戸温泉リート投資法人
投資法人URL:https://oom-reit.com
執行役員:今西 文則
資産運用会社:大江戸温泉アセットマネジメント株式会社
取得資産合計:36,705百万円 (2019年11月末日時点)
決算時期:5月、11月
市場区分:東京証券取引所 不動産投資信託証券市場
上場日:2016年8月