旭川市と稚内市の中間に位置する美深町。町の中心部から約10km、国道40号と天塩川、三日月湖に囲まれた「びふかアイランド」内に、「びふか温泉」があります。三日月湖ではキャビアで有名なチョウザメを養殖しており、「びふか温泉」で食べることができます。ぜひ、温泉＆チョウザメ料理を楽しんでみてください！
写真：水槽で泳ぎ回るチョウザメ
「水と緑」をテーマにしている「びふかアイランド」には、自然と触れ合いながらのびのび遊べる自然体験ゾーンが広がります。夏には緑が一面に広がり、冬は一転して、銀世界が広がります。そして、運が良ければダイヤモンドダストに出逢うかもしれません。
写真：広いキャンプ場
総面積76ヘクタールの広大な敷地内には、「美深温泉」のほかに、キャンプ場やオートキャンプ場、パークゴルフ場、チョウザメ館などがあります。
写真：全4棟あるログコテージ。各棟最大6人まで宿泊可能。暖房も設置されているので、冬でも安心して利用できます
「チョウザメ」はご存じですか？
写真：元気に泳ぎ回るチョウザメ
キャビアならお分かりになるでしょう。
そう、チョウザメの卵がキャビアなのです。「世界３大珍味のキャビア」という言葉を耳にしたことはありますね？
キャビアといえば、真っ先にロシアを思い浮かべる人も多いのでは？ 実は、北海道でも昭和初期までは天塩川や石狩川に生息し、身や卵は貴重な食糧として扱われていたそうです。
そんなこともあり、美深町は35年ほど前からチョウザメの養殖に取り組んでいます。
きっかけは、1963年に日本とロシアとの友好の印として、チョウザメの稚魚とアユの卵を交換したことから。その20年後に町の三日月湖に300尾を放流したのが養殖事業の始まりです。
しかし、チョウザメからキャビアがとれるようになるには8〜10年ほどかかるので、初の採卵に成功したのは1993年のこと！
その後、1997年に本格的な飼育施設であり、町内外の人々にチョウザメをアピールするためのチョウザメ館がオープンしました。
写真：チョウザメ館では、「生きた化石」とも呼ばれているチョウザメを無料で見学できます
輸入物は保存の関係で塩分濃度が高いのですが、国産は塩をそれほど使わなくてもよいこともあり、フレッシュで卵のコクが口中に広がって美味しいと評判です。しかし、まだ安定してたくさんのキャビアを生産できるところまでは届いていないのが現状です。
「びふかアイランド」にある「びふか温泉」。弱アルカリ性低張性冷鉱泉の100％の天然温泉で、旅の疲れを癒すと人気です。
高い天井と天窓が特徴の大浴場は、日中あたたかな自然光が差し込み、内湯にいながらもまるで日光浴をしているかのような開放感のある空間となっています。泉質はなめらかな湯ざわりで湯冷めしにくく、入浴後はさっぱりすべすべ肌になると評判です。
写真：明るく気持ちの良い大浴場
ほかにもジェットバスやサウナも完備。
また、「びふか温泉」の特徴でもあるのが「チョウザメ館」で飼育されている珍しいチョウザメ料理をはじめ、地元でとれた新鮮な山野の幸をふんだんに使った料理が堪能できること！
チョウザメの身にはコラーゲンが多く、抗酸化作用のあるカルノシンやたんぱく質、生活習慣病予防に効果のあるDHAなども含んいます。味はクセがなくあっさりと淡白で、例えるなら鯛の甘みとフグの食感に似ています。
写真：人気のチョウザメ入り釜飯などの「チョウザメ御膳」
ほかにもレストランでは「チョウザメの刺身」や「チョウザメハム入りサラダ」「チョウザメ天丼」「チョウザメラーメン」などのチョウザメ料理が単品で楽しむことができます。
日帰り入浴はもちろんですが、ゆっくり温泉とチョウザメ料理を堪能するには宿泊もオススメです。純和風の和室や和洋室を多く、なつかしさ感じる落ち着いた空間でリラックスできます。
写真：和洋室
和室は8畳から34畳まで選べ、人数や用途に合わせて幅広く利用できます。
朝食はバイキングスタイルで、地元の食材や道産野菜を多く取り入れています。
隣接している道の駅「びふか」では、1階が地場産品をはじめ近隣町村や姉妹都市福岡県添田町の特産品などがずらりと並ぶ名物コーナー、2階にはメニュー豊富なレストランもあります。
なかなか見ることも食べることもできないチョウザメ、そしてキャビア。美深町の大自然と温泉とグルメを楽しむ旅をしませんか？
（まとめ・文：吉川、編集：hotspring727）
