体がポカポカと自然に温まってくる、酒かすがたっぷり入った粕汁。新潟県上越市では、酒かすを使ったユニークなご当地グルメ「雪むろ酒かすラーメン」に今年も新たなメニューが誕生しています!
上越市の新名物、雪むろ酒かすラーメン
雪むろ酒かすラーメンは、雪室貯蔵の食材と地元産酒かすなどが使われた上越ならではの新しいラーメン。酒かすが入ったコクのあるスープなどが特徴です。
2018年秋に「越後・謙信SAKEまつり」で限定販売したところ、長蛇の列ができるほどの大人気だったそうです!
「旨味が凝縮されたスープが美味しい!」、「濃厚で体が温まる一杯」と、すでに好評のようです。
雪むろと酒かす。上越ならではの二つの名物が凝縮されたラーメン!
そもそもこの雪むろって、どんなものかご存知ですか?
冬の間、降り積もった雪を利用した、雪国ならではの天然の冷蔵庫のことなんです。
この雪室で貯蔵された食品、通常の冷蔵庫で保存されたものより美味しくなると言われています。雪室では、冷蔵庫に比べて外部からの影響が少ない上に湿度が高いため、よりストレスが少なくフレッシュな状態で保存できるのだそうです。
雪むろは現在では、農家や味噌・酒などの製造事業者の方が食材を保存するために使用しています。
雪むろ酒かすラーメンには、この雪国ならではの雪むろで貯蔵された食材が使われているんですね。
そして上越産の酒粕を使うことも条件の一つ。
上越市は銘酒の産地でもあり、新鮮な酒粕も販売されています。そんな地元の名産でもある酒粕ですが、美容や健康に効能がある食品としても注目されていますよね。
さらに酒粕には美白効果があったり、アンチエイジング効果、生活習慣病予防にもよいと言われているんです。もうカスなんて呼ぶのが申し訳ないぐらいですね!
酒粕は上越地域ではとても身近な食材。20もの酒蔵がある上越では、粕汁や粕漬け、白身魚の酒粕煮などの料理は昔から親しまれてきました。さらに料理酒粕を使ったジェラートやケーキ、酒粕を入れた蒲鉾なども。
そして地域の魅力を発信するにあたって、市民アンケートで上がったのが「ラーメン」。
そこに地元ならではの食材を組み合わせて生まれたのが、雪むろ酒かすラーメンだったのですね!
今年もさらに個性的な各店舗のメニューが出揃いましたよ。
バラエティ豊かに勢ぞろい!雪むろ酒かすラーメン
写真左:北京菜館 酒粕炸醤麺 右:春紀 酒かすカレーラーメン
北京菜館の酒粕炸醤麺(1100円)は、荒挽き豚肉がたっぷり!おいしそうですね。干しシイタケと丸山酒造の酒粕で旨味を出しているそうです。4月下旬まで。
春紀では、なんと酒かすカレーラーメン(900円)が登場!酒粕や雪室ニンジンが入ったことでまろやかな味わいになっているそう。4月下旬まで。
写真左:蒲公英拉麺YAMATO オマール海老のカルボナーラ風雪室ラーメン 写真右:製麺工房・ジェラート工房WITHドリーム 雪室酒かすみそラーメン
蒲公英拉麺YAMATO、オマール海老のカルボナーラ風雪室ラーメン(950円)は1日20食限定メニューだそうです。オマールエビ、キャビア、紫タマネギと洋風な具材が斬新ですね!4月下旬まで。
製麺工房・ジェラート工房WITHドリームには、工房があり、食べながら製麺工房の見学もできるそうです。人気メニュー雪室酒かすみそラーメンは昨年から継続して提供されています。
写真左:麺屋あごすけ 酒かす黒とん 写真右:麺屋 しょうじ 旨辛味噌
麺屋あごすけの
酒かす黒とん(980円)は濃厚な豚骨スープと焦がしにんにくの香りが食欲をそそりそう。スープがなくなり次第終了となります。4月下旬まで。
麺屋 しょうじでは、こちらも昨年の人気メニュー旨辛味噌が引き続き提供されています。
写真:たんぽぽラーメン オマール海老のブラック醤油ラーメン
たんぽぽラーメンのオマール海老のブラック醤油ラーメン(900円)、1日20食限定です。オマールエビをスープに使い、ワインとバルサミコ酢に漬け込んだチャーシュー。ぜいたくな味わいですね。4月下旬まで。
雪むろ酒かすラーメンの条件をクリアしながらもこれほど個性的でユニークなものばかりなのは驚きですね!
酒かすはスープに溶くだけでなく、パウダー状にして麺に練りこんだり、トッピングを酒粕で漬けたりするなど様々な方法で使われているのだそうです。創意工夫して絶妙な酒粕感を出しているんですね!
ラーメンについての詳細は、上越市のホームページでもご確認くださいね。
上越市HP
新潟の新名物、雪むろ酒かすラーメンで寒い季節もほっこりあたたまってみてはいかがでしょうか。
(まとめ・文:mashiro 情報更新mashiro:2020年2月)