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山形・草薙温泉「最上川芭蕉ライン・こたつ舟」ぬくぬくの舟から凍る滝や雪に包まれる杉林などの冬の絶景を堪能!

プロが選ぶ水上観光船30選で例年1位や2位にランキングされる山形県の最上川芭蕉ライン。日本を代表する景勝川下りが冬場はぬくぬくのこたつ舟になります。

そんな「最上川芭蕉ライン・こたつ舟」の冬ならではの魅力を訊いてみました!

最上川芭蕉ライン川下りこたつ舟。青空と白銀の世界

写真:青空に出逢えたらラッキー!雪の粒がキラキラ輝くような雪景色が見られる

古今の芸術家を魅了してきた絶景を下る最上川芭蕉ライン

最上川芭蕉ラインは、山形県を流れる最上川の戸沢村エリア・本合海~古口~草薙21Kmを下る観光川下りです(定期運航は古口~草薙の12km1時間)。

最上川といえば松尾芭蕉の「五月雨を あつめて早し 最上川」の句で有名ですね。

テレビドラマの最高視聴率記録62.9%を叩き出した朝ドラ「おしん」の名シーンの数々でも登場しています。

その最上川沿岸の景観の美しさは松尾芭蕉の『おくのほそ道』他、古くは古今和歌集から近代では斎藤茂吉ら有名な歌人たちに和歌としてうたわれたほか、歌川広重の版画にも描かれるなど、昔から今まで訪れた人々を感動させる山紫水明の絶景が展開します。

寒さ厳しい冬の絶景の中、ホッカホカのオアシス・こたつ舟

最上川芭蕉ライン川下りこたつ舟

写真:凍てついた幻想的な冬の絶景の中をいくホカホカこたつ舟

そんな最上川が、水墨画のような幽玄の世界に一変するのが冬。

他の季節はむしろ鮮やかな自然の色彩豊かな最上峡が、白銀と墨色のグラデーションの世界に静まり返ります。

そんな凍てついた風景の中、ホカホカぬくぬく川下りできるのが12月から3月の間運行する「こたつ舟」なのです。

そんなこたつ舟について最上川芭蕉ラインの佐藤さんに訊いてみました

おんせん:定期航路すべてがこたつ舟になりますか?

佐藤さん:12月~3月は定期便すべてがこたつ舟です。

最上川芭蕉ライン川下りこたつ舟

写真:こたつ舟の様子。晴れると船内は20度くらいになり暖かい

定期航路とは戸沢村の古口港から草薙港(川の駅・最上峡くさなぎ)の12㎞を1時間かけてくだるコースです。

おんせん:こたつ舟の大きさはどれくらいですか?

佐藤さん:大きさは基本的に2種類あり、船内が9~12m、定員は40~60名です。現在は感染症対策のため25~40名に制限しています。

最上川芭蕉ライン川下りこたつ舟もコロナ対策

写真:感染症対策でアクリル板つきのこたつ。安心感がある

ソーシャルディスタンスも意識され、船内は換気も行っているとのことで安心ですね。

おんせん:ところで最上川は日本三大急流に数えられ「五月雨を あつめて早し 最上川」なんて詠まれるほどですが、冬場の川の水量や流れはどんな感じなのでしょうか?

佐藤さん:冬期は川の水量はそれほど多くなく安定しています。流れは緩やかでゆったりと川下りが楽しめる季節ですね。

おんせん:水墨画のような風景、幻想的ですがとても寒そうです。冬場の外の気温はどれくらいでしょうか。

佐藤さん:外の最低気温は-5度位まで下がります。でもこたつ舟の船内はこたつの他に、暖房もついているので天気が良いと20度位まであがりポカポカです。

写真のようにこたつ舟の中は、こたつがずらりと並んでいます。

このこたつは豆炭を使ったもの。豆炭を入れた箱を天板に取り付けるタイプのこたつで、電気の赤外線よりも温かさがやわらかくてお客さんにも好評なんだそうですよ。

滝も凍り付く!圧巻の水墨画の世界が展開。動物たちも

おんせん:冬ならではの最上川川下りの見どころやお楽しみがあったら教えてください。

佐藤さん:沿岸には天然の杉が群生しているので、黒い杉と雪の白で水墨画のように見えます。定期便のない時間帯ですが、冷え込んだ早朝は素晴らしいです。

最上川芭蕉ライン川下りこたつ舟からの水墨画の風景

写真:水墨画のような杉林が鈍色ながら澄んだ水の上に屹立し幻想的

おんせん:滝なども凍り付くんですか?

佐藤さん:川下りから見える滝のほとんどは厳冬になると凍ります。凍らないのは、終点近くにある白糸の滝くらいです。

最上川芭蕉ライン川下りこたつ舟から見える凍った滝

写真:凍った駒形(こまがた)の滝。義経伝説が残る最上峡、弁慶が馬で駆け上ろうとしたときの蹄の跡が滝の下のほうに丸い穴として残っていることが滝の名前の由来。

おんせん:凍った滝見物も冬の川下りの醍醐味ですね!動物なんかは現れますか?

佐藤さん:結構冬にもいます。鳥では鴨、おしどりなどの渡り鳥に、鷺、鵜など。動物はウサギ、テンなどが現れます。

おんせん:ウサギやテンは冬は真っ白になるんですよね。見てみたい!

佐藤さん:あと熊が出現することもありますよ。

おんせん:ひえ~!熊、コワッ。

佐藤さん:まあまあ、こっちは舟ですから(笑)

おんせん:そっかー、安全に生態観察できるんですね(安堵)

佐藤さん:また、青空が見えるときの景色は壮観です。冬場は雪の日が多いので滅多に見えないのですが(笑)

おんせん:豪雪地帯ですもんね……晴れ間に出会えたらラッキーですね。きっと晴れた青空の下で、白銀の世界が輝くようになるんでしょうね。

最上川芭蕉ライン川下りこたつ舟。青空と白銀の世界

写真:青空に出逢えたらラッキー!雪の粒がキラキラ輝くような雪景色が見られる

また四季を通して、船頭さんの軽妙なトークを交えた最上川のガイドが何よりもあったかい

船頭さんそれぞれ(船頭さんの指名もできる!)の個性や、同じ船頭さんでも客層などを見て話を変えているそうなので、乗るたびに違った楽しさが味わえるとのこと。

そして圧巻は「最上川舟唄」。両側の最上峡の情景もあいまって感動的ですよ。

地元産そば粉の手打ちそばなどご当地グルメもお楽しみ

佐藤さんによると、川下りイチオシのグルメは舟番所にあるそば処「芭蕉庵」での手打ちそばとのこと。

地元産のそば粉「最上早生」を使った本格二八そばは香り高くて本当に美味しいのだそう。

冬場むけにあったかい蕎麦も楽しめます。最上川産の天然鮎もつけられますよ。

最上川芭蕉ライン川下りこたつ舟手打ちそば

写真:地元戸沢産のそば粉「最上早生」を使った手打ちそばと鮎の塩焼きは舟番所のそば処にて

また、乗船受付をする舟番所では玉こんにゃくやくるみゆべし、まんじゅうなどのおやつ、熱燗などが売っていて、予約すればお弁当や芋煮を持っての乗船も可能。

最上川芭蕉ライン川下りこたつ舟の予約弁当

写真:予約すればご当地の味と彩豊かなお弁当各種も船でいただける

出発の古口港の船番所でおやつやホットドリンクを買って、川下りしながらぬくぬくのこたつカフェ気分が楽しんじゃうのもお楽しみの1つですね。

下船場所の草薙港「川の駅・最上峡くさなぎ」もレストランやお土産販売があります。

また、近くには草薙温泉もあります。

全室最上川が見えるリバービューの温泉旅館・高見屋 最上川別邸 紅は草薙港から徒歩3分(260m)。

日帰り温泉利用も可能とのこと(日によるので利用前に電話確認を推奨)。最上川川下りの後で最上川を眺めつつの温泉に入れれば最高ですよね!

(取材・文:やまめタグ、編集:hotspring727)

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最上川芭蕉ライン・舟下り

http://www.blf.co.jp/

所在地:山形県最上郡戸沢村大字古口86-1(古口港:戸沢藩船番所)GoogleMAP
こたつ舟の期間:毎年 12/1~3/31

定期便料金:
片道:大人2500円 小学生:1250円
往復:大人3400円 小学生:1700円

時刻表:
※定期便の時間は天候等で急遽変更する場合あり。HP等で確認推奨。
定期便:(こたつ舟期間)
古口港発 10:50 → 草薙港着 11:50
古口港発 12:50 → 草薙港着 13:50
貸切:11:00~14:00の間

問合せ:最上峡芭蕉ライン観光株式会社
TEL:0233-72-2001


 
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