広島県福山市の鞆の浦温泉にある「ホテル鷗風(おうふう)亭」で、「会席料理」を試食してきました!情緒あふれる港町の海沿いに立地する「ホテル鷗風亭」をご紹介します。
また、鞆の浦温泉を訪れるなら「常夜燈」などを巡る鞆港散策は是非したいところ。加えて、福山市中心部で「福山城跡」や「国宝 明王院」もぜひ訪れたいですね。
「会席料理」には地元の食材もふんだんに使われています。
食前酒は鞆の浦の名産「保命酒」。実際に、鞆の浦の港町を歩いていると何軒も「保命酒」の店舗など関連施設を目にしますよ。
お魚のメイン「御造り」には、もちろん「鯛」が含まれています。前菜には「鯛の子時雨煮」も含まれ、〆の御食事は「鯛の炊き込みご飯」と、鞆の浦の名物「鯛」をさまざまに楽しめますよ!
また、お肉のメイン「焜炉」のしゃぶしゃぶには、竹原産の「峠下牛(たおしたぎゅう)」が使われています。筆者は、水菓子の「ほうじ茶のブリュレ」もたいへん美味しく頂きました。
今回は美味しいお食事をいただいた後に、「ホテル鷗風亭」自慢の貸切露天風呂を見学させて頂きました!
見学に伺ったのは夜だったため、貸切露天風呂のすぐ脇には夜の瀬戸内海が広がります。心地よい広さの貸切露天風呂に浸かりながら、対岸の街の光や、行き交う船の灯りをゆったりと眺められる贅沢な空間です。料金は50分間5,500円(税込)です。
なお、星の湯・波の湯・貸切露天風呂は、荒天時と12月~2月末期間はクローズされるので、ご留意ください。
日本有数のラジウム(単純弱放射能冷鉱泉)含有量を誇る鞆の浦温泉。大綿津見命と須佐之男命が祀られる沼名前神社のそばには干ばつの年にも水源が渇くことのない霊泉がありました。「幸水」とも呼ばれ、源泉は古くから病気回復に効く霊験灼かな水だったのです。
映画「崖の上のポニョ」、大河ドラマ「龍馬伝」、TBSドラマ「流星ワゴン」など数々の映画・ドラマのロケ地としても知られる「鞆の浦」。
近世の港湾施設として日本遺産にも登録されていますが、江戸期の港湾施設でもある「常夜燈」「雁木」「波止」「舟番所」「焚場」などがほぼ完全な形で現存しているのは日本でここだけとも言われています。
「常夜燈」や「波止」と併せて、国の重要文化財にも指定されている「太田家住宅」に代表されるような風情のある町並みを、ゆったりと散策するのもおすすめです。特に晴れた日には、鞆港を一望できる「鞆の浦歴史民族資料館」のある高台にも頑張って登ってほしい。
もし、あなたが歴史マニアあるいは龍馬ファンなら「桝屋清右衛門宅」も必見です。約7畳の龍馬の隠れ家に実際に身を置いて、明治維新前夜に思いを馳せてみてはいかがでしょう?
鞆の浦温泉へのアクセスはJR福山駅からバスあるいは旅館やホテルの送迎で向かう方が多いと思います。JR福山駅は市中心部に位置し、「福山城跡」や「国宝 明王院」など見所もいろいろです。
まず、JR福山駅の北口を出ると目の前にそびえ立つのが福山城跡の石垣です。ほぼ築城当時の石垣が残っているため、これだけでも一見の価値あり。名古屋出身の筆者は街中の「城」「石垣」には慣れている方だと思っていましたが、新幹線降りてすぐの「石垣」はスゴイ。城マニアのあなたなら、他城に類例がなく、2022年のリニューアルで復元された「天守北側鉄板張り」が要チェックですね!
また、バスまたはタクシーでJR福山駅から約15分のところにあるのが国宝 明王院です。807年弘法大師の開基と伝えれれる明王院の本堂の建立は、鎌倉時代末期の1321年、五重塔は1348年の建立で全国で5番目の古さを誇る五重塔です。
天然ラジウム温泉と江戸期の港湾施設の残る風情ある港町、広島県福山市の鞆の浦温泉をぜひ一度訪れてみてください。
(取材・文:Vermiliおん、編集:hotspring727)