地蔵信仰、壬生狂言、新選組の3つで広く知られる「壬生寺」。毎年ゴールデンウィークに上演される『壬生狂言』に合わせ、通常非公開の本堂や京都市指定登録文化財の庭園、寺宝を特別公開しています。
2023年は、刀剣『和泉守兼定』や新選組関連文書など、新選組関連の貴重な品々を特別展示するそうですよ!
「壬生寺」の春季特別公開は2023年4月29日(土・祝)から5月7日(日)まで実施されます。
本年2023年は、1863年に新選組が結成されてから160年の節目を迎えることから、刀剣『和泉守兼定』や新選組関連文書など、新選組関連の貴重な品々を特別展示。
新選組副長・土方歳三は複数の和泉守兼定を所有していました。この二尺八寸の和泉守兼定の作者は会津藩の御抱え刀工であった11代会津兼定と言われています。
現在、11代会津兼定の作品は複数残っており、本刀はそのうちの一振です。茎の部分に「慶応二年二月日」と刻まれています。
縄目地蔵尊像は、昭和37年に焼失した定朝作と伝わる旧本尊を復元したものです。大正年間に修復された際の図面や、縄目地蔵を描いた鎌倉時代の図絵(根津美術館蔵)を元に、3年の歳月をかけて制作されました。寸法は当時と同じで総檜の寄木造。
『太平記』では追っ手から逃げる武士の身代わりに捕縛されたという記述があり、このことから「縄目地蔵」の名で親しまれるようになりました。
新撰組ファンはもちろん、今しか見ることのできない数々の歴史的文化財や貴重な建造物の拝観を楽しめますね。
(文・まとめ:Vermiliおん)