石川県の七尾~穴水をつなぐ人気ローカル鉄道・のと鉄道。穴水駅のホームで旬のカキ料理を味わえる「あつあつ亭」が開店中!待合室は列車内と鉄道好きにもたまらないイベントが1月11日~3月15日までの土・日・祝の期間限定で今年も登場です!
能登半島の海沿いをのーんびり走るローカル線・のと鉄道。七尾駅から穴水駅まで全8駅には有名な和倉温泉もある人気の路線です。この穴水駅で、毎年冬に行われている美味しいイベントが今年も開催中です。
どんなイベントかというと…。なんと駅のホームで突如として現れたお店で七尾湾で獲れた新鮮な能登牡蠣をたっぷり食べられる!というもの。その名は暖かな店内や料理にもぴったりなあつあつ亭。駅のホームに店、といってもこのあつあつ亭、実は跨線橋とのと鉄道の本社1階なんです。
あつあつ亭の入口は跨線橋へ続く階段!
特に人気があるのが跨線橋席で、線路上にある席からはのと鉄道が通るという鉄道好きはもちろん、観光としても行ってみたくなりますよね。
非日常が味わえるのも魅力!な跨線橋席
ただし、この跨線橋席ですが、利用できるのは観光列車「のと里山里海号」を予約した人限定。観光列車「のと里山里海号」を電話予約する際に一緒にあつあつ亭を予約する必要があります。
予約なしの当日受付は、待ち時間が長くなったり本社1階席になったりするので、時間どおり食べたい人や跨線橋席を希望の人は忘れずに電話で予約して下さい。
まだ、席に余裕がある日もあるそうですが(2020年1月10日現在)、気になる人は早めに予約したほうがよさそうですよ。
焼きガキにカキフライ、カキごはん。能登の食材にこだわった「まいもん」が楽しみなメニュー
さて、気になるのがそのメニュー。
カキ釜めし・カキ蒸し焼・カキフライ・カキごはん・焼きカキとまさに牡蠣つくし!また、この他にも、イカ焼、干しフグ焼といったメニューも。お酒が好きな人は止まらなくなりそうなラインナップです。この料理を焼き上げる炭も能登産。次々と炭火で焼き上がる店内は香ばしい香りが漂い、胃袋を刺激されそうです。
焼き上がる香りがたまらない!鮮度抜群の能登牡蠣
特にオススメなのがセットメニューで、中でも焼きカキ6個にカキフライ、カキごはん、汁物、香物がついたあつあつセット。さらにのと鉄道列車利用特典として焼きカキを2個サービスしてくれるので、観光列車を予約して跨線橋席で食べる人の焼きカキも8個になります。しかもこれだけのボリュームで1900円(税込)!
人気のあつあつセットを目の前で用意される
もちろん能登産は、料理だけではなく地酒も楽しめます。今年も竹葉と宗玄の生貯蔵酒など日本酒もあるので、楽しみですね。
このあつあつ亭ですが、大好評のため時間は1時間となっています。注文は席に着いてからになりますがメニューによっては数に限りがありなくなることもありますとのことでした。
また、食べるまで待つ場所は列車内となっています。今は動かない引退した車両を利用していますが、待つのも充分楽しそうですね。
待合室ののと恋路号
待合室にはソファ席も。こちらも楽しそう!
始まりは2012年。鉄道社員中心のスタッフでおもてなし
あつあつ亭が始まったのが今から9年前。そもそもの発端は冬になると減少する利用客を増やすためだったそう。訪れる人のために社員が中心になって店を切り盛りしているところも、このイベントが何とも温かく感じられる一因かもしれません。
社員一丸となってもてなしてくるのも嬉しい
昨年は大雪の影響もあったのにも関わらず約4200人が利用しており、今年は、より多くの人が予想されています。忙しいけれど嬉しい悲鳴ですね。
のと鉄道の広報に話を伺うと、「のと鉄道に乗って、じんのびした沿線風景を楽しんだ後は、採りたて、焼きたて、揚げたての、あつあつ能登牡蠣を堪能してください。」とのこと。
能登ではのんびりを「じんのび」というのだそう。ぜひ、じんのび、のと鉄道で冬の味覚を食べに出かけてみて下さいね。
(取材・文:さこ 情報更新:さこ 2020年1月)