迎賓館えびす屋
https://info852860.wixsite.com/website-1所在地
山梨県南巨摩郡見延町見延3963 GoogleMAP
TEL:0556-62-0014
●宿泊について
季節によって価格が変動します。お問い合わせください。
「1泊2食」「朝食のみ」「素泊まり」の3コースから選べます。
標準チェックイン/アウト
15:00/11:00
2020年11月、山梨県身延町に「迎賓館えびす屋」がプレオープンしました。寺町の歴史や自然を満喫できる、一日一組限定の高級一棟貸しの旅館です。日本建築と西洋建築を併せ持った和モダンな佇まいの中で、歴史を超えたステキな時を過ごしませんか?
山梨県は、東日本の中で群を抜いて歴史的価値の高い神社仏閣が多いところで、国宝や重要文化財の数も少なくありません。
それは、戦国武将と有名な武田信玄公の父の武田信虎公が、それまで争乱状態にあった甲斐国を統一し、現在の武田神社の地に居館し、周辺に国衆の屋敷を建設するなどしてまちづくりを進めたからと言われています。
そして、甲府市は、2019年に武田信虎公の1519年の開府から500年を、また、2021年には武田信玄公の生誕から500年という歴史的な節目を迎えるのです。ちなみに、身延山は2021年に日蓮ご隆誕800年を迎えます。
身延山エリアは、関東から一番近い日本仏教の総本山となっており、歴史的にも文化的にも大切な場所で、関東随一の宿坊群と言われています。
ちなみに、宿坊とは「お寺や神社に併設されている宿泊施設」のことです。
日本仏教の三大総本山のひとつである日蓮宗身延山久遠寺の入り口にある「迎賓館えびす屋」。本格オープンに先駆けて、宿泊施設が先行スタートしています。
建物は、当時、⾝延⼭で⼀番の資産家の「望⽉家」の⾃宅であった築90年の旧家を改修。そんな寺町の歴史や自然を満喫できる品格のある建物が、一棟貸し旅館として蘇ったのです。本オープンは2021年春を予定しています。
ここは豊かな自然に囲まれ、その自然との一体感があり、建物の周辺丸ごとが芸術品のよう。
日本の伝統的な建築様式に加え、西洋建築への憧れ、そして信仰の歴史も相まって、当時の贅を尽くした造りが今も大切に残されています。
大正ロマンの色を残した洋間のほか、メインの和室には、⾝延⼭久遠寺「旧書院」を⼿掛けた彫師が製作した欄間が残されています。
実は、この欄間にはエピソードがあるんです。
旧蔵元であったために、毎晩の酒盛りが原因で、彫師が急逝してしまいました。ということで、この欄間は未完のままとなっており、貴重な⽂化財としてえびす屋に残されています。
欄間のほかにも大正ガラス、丸窓、組子、格天井など、細部に至るまで職人のこだわりと熱い想いが詰まった建築物となっています。
まるで一つの部屋くらいの広さがある縁側からは、日本の四季折々を楽しめる広い庭園と森を眺めることができます。脈々と続く美しさと静けさを感じながら、のんびりとした時を過ごす……本当に贅沢なことですね!
さらに川沿いに降りれば、マイナスイオンたっぷりのプライベートな川辺で、山と川と渓谷を独占できます。
室内にはアイランドキッチンも備え付けており、自分で作ってもいいですが、シェフが⽬の前で調理し、提供してくれる「出張シェフ」サービスを受けることもできます。
プレオープンに伴い、宿泊するのみならず、食事会や撮影会、展示会、コロナ禍においてのバス旅行や、ブライダルのあり方などの提案も始まっています。
宿泊棟の正面向かって右手には「農 café Zencho」があります。地域の食材や農産物を使⽤した軽⾷やランチ、こだわりのコーヒーが楽しめます。
店名の「Zencho」は、この家を4代にわたり施主されてきた望⽉ 善⻑さんの名前を生かしたもので、「Zen」という響きも外国人には⽇本らしさを連想させそうですね。
withコロナの時代を生きていく私たちにとって、この施設のようにプライベートなキッチンも兼ね備え、「一日一組一棟貸しスタイル」は今後、さらに注目されることでしょう。新しい旅のスタイルを探している方にオススメですよ。
(まとめ・文:吉川、編集:hotspring727)