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愛媛・道後温泉「お茶屋 華ひめ楼」ひと昔前に賑わったお茶屋文化を再現した道後唯一のお茶屋がオープン!

日本三古湯のひとつといわれる道後温泉。坊っちゃん湯とも呼ばれる道後温泉本館を中心に道後温泉街が広がり、多くの観光客で賑わっています。その本館の隣接地にある古民家を改修してオープンしたのが、「お茶屋 華ひめ楼」です。道後の賑わいを創出することを目指している新しいお店をご紹介します。

写真:2020年11月にオープンした「お茶屋 華ひめ楼」

人気の道後温泉!

日本三古湯のひとつの道後温泉は、日本国内でもひときわ古い3000年もの歴史を持つといわれています。

写真:2019年1月から保存修理工事が始まっている「道後温泉本館」。現在は、1階「神の湯」のみ営業をしています

温泉街の中心にある「道後温泉本館」は温泉共同浴場。重要文化財であり、道後温泉を象徴する建築物となっています。戦前に建築された近代和風建築で、街のシンボル的存在。

共同浴場番付において、東の湯田中温泉大湯と並び西の横綱に番付けされているほか、2009年、経済産業省の近代化産業遺産に認定されています。

人気の本館の隣接地にある古民家を改修してオープンしたのが、「お茶屋 華ひめ楼」です。

写真:雰囲気のある内観

道後温泉と芸能文化

道後では明治の時代から、日本の伝統的な芸能文化である「芸妓(げいぎ)」を、旅館の宴会に呼んで行う「お座敷遊び」でお客様をもてなす風習がありました。

最盛期には1000人を超す芸妓が活躍していたそうです。

写真:日本の伝統的な文化「お座敷遊び」

しかし近年、旅行形態が団体から個人に変わったこともあり、道後温泉の旅館にあった団体用の宴会場の数も減っていきました。同時に、芸者を呼ぶお座敷も少なくなっていきました。

芸妓は、舞踊や音曲、鳴物で宴席に興を添え、客をもてなす女性たち。酒席で各種の芸を披露し、座の取持ちを行います。芸妓は通常、「置屋」に籍を置いています。置屋とは芸妓の抱元、タレントでいう所属事務所みたいなものですね。

道後温泉に新しい魅力が誕生!

そんな道後温泉に、2020年11月、「お茶屋 華ひめ楼」がオープンしました。お座敷文化を体験できる、道後唯一のお茶屋です。

写真:お座敷への期待感が盛り上がる通路

女将の田中美帆さんは「地域の魅力向上と経済の活性化を目指して道後の賑わいを創り、芸舞妓の保存と育成をしながら、お座敷文化の継承を目指したい」と、本館の隣接地にある古民家を改修して「華ひめ楼」を始めました。

一見も大歓迎なので、さまざまな方がいろいろなシーンで利用できます。

ランチタイムには愛媛の山海の幸が美しく盛られた「旬替わり昼膳」がありますよ。

写真:愛媛の旬を盛り合わせたお膳には抹茶と和菓子付きです

ディナータイムには「華ひめ楼御膳」という芸妓さんたちの着物を思い起こさせる華やかなお料理のほか、「宇和島じゃこてん」などのおつまみをはじめ、各種飲み物もそろっています。

写真:地元のお料理がいろいろ入っている華ひめ楼御膳

また、20~24時は1階の「お座敷バー」で、7000円で1時間飲み放題で楽しめますし、要予約になりますが、2階の部屋では華やかな「お座付け」でのおもてなしを受けることができます。

写真:お座敷バー

日本三古湯のひとつといわれる道後温泉の歴史ある湯に浸かったあとは、道後温泉街を散策し、道後で継承されてきた芸妓文化に触れてみてはいかがでしょうか? 

※道後温泉本館は2019年1月15日から保存修理工事が始まっています。現在は、1階「神の湯」のみの営業を続けながら工事を進めています。2019年2月1日から西側正面入り口は封鎖しており、現在は北側の入口からの入館が可能です。

(まとめ・文:吉川、編集:hotspring727)

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お茶屋 華ひめ楼

https://www.hanahimerou.com/

所在地
愛媛県松山市道後湯之町13-4 GoogleMAP
TEL:089-945-5151

営業時間:11:00~13:30 18:00~24:00
定休日:水曜日


 
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