日奈久温泉 松の湯
https://matsunoyu.iinaa.net/所在地:
八代市日奈久中西町380-1 GoogleMAP
TEL:0965-38-0573
営業時間:8:30~20:30
定休日:第2・第4火曜日
※貸しきり湯(家族風呂)は電話予約推奨
駐車場:あり(8台)
料金:
大浴場:大人(中学生以上)200円、子ども100円
貸切湯:60分1600円
※シャンプー、リンス、ボディーソープ各50円 (貸切湯)設置あり
熊本の日奈久温泉は、開湯600年の歴史があり、ゆったりと時間の流れる昭和レトロな雰囲気漂う温泉街です。
公衆浴場も5軒あり、そのうちの1軒が「松の湯」です。温泉好きや地元民に愛されている松の湯。実は昔は警察署で、それを改装して温泉を始めたという、ちょっと変わった経緯を持つ大衆浴場を紹介します。
松の湯は、明治元年に建てられた警察署建物を昭和6年に購入し、浴場を作って営業を始めたのがその始まり。昭和6年の創業当時から、以来浴室の形は変わらず続いています。
のれんをくぐるといきなり浴場という、脱衣所とお風呂が一体となった造りは今ではとても珍しいものです。脱衣所のエリアから浴室・洗い場エリアは階段で三段ほど下がっていきます。
浴室はタイル張りで、シャワーもなく、昔ながらのレトロな雰囲気が懐かしいと温泉好きや地元客にとても愛されています。
お湯の温度は 42.6℃。効能は 神経痛、関節痛、リウマチ、冷え症、疲労回復、健康増進、創傷など。無色透明でくせがなく柔らかい万人向きのお湯を、かけ流しで贅沢に楽しめます。
このお風呂で特徴的なものの一つが天井の「湯気(ほけ)抜き」。鍛冶屋が使うふいごのような形状をしていて、これによって湯気の抜けを良くしているのだそう。
柱や休憩室の天井には、明治から歴史を刻み続けてきた木を再利用していて、とてもレトロな公衆浴場です。
昔からある古い建物を、メンテナンスしながら大事に使っていく。幾度も塗り重ねられてきたペンキの厚さが、修繕の履歴を物語っている様です。
※12月現在、コロナの状況を鑑みてお客さんは県内限定となっています。県内でも厳しい状況になった場合には「市内のみ」や「地域のみ」等制限が厳しくなる場合もあります。
貸切湯は若い方にも人気があり、週末は予約でいっぱいになるとの事。壁にはひのき、柱には熊本城で使われたくりの木と同じものを使用。素材にこだわりぬいた自慢の貸切湯だそうです。
特に、週末は予約をして行きましょう。但し、予約後はキャンセルができず、当日はキャンセル料が発生するので確実に行けるのを確認して電話するのがオススメです。
日奈久温泉では冬の時期になると、世界最大の柑橘類「晩白柚(ばんぺいゆ)」をお風呂に浮かべるのが恒例行事となっています。
大きいものになると人の頭くらいの大きさになる八代特産の晩白柚ですが、日奈久温泉の各旅館が晩白柚風呂に参加。松の湯も12月から1月いっぱい晩白柚風呂を貸切風呂で楽しめます(大浴場はアレルギーなどの対応の為やっていません)。
晩白柚の爽やかな香りを楽しめる期間限定のこの企画、貸切風呂で楽しんでみては?
温泉に隣接するのが、「古民家キッチン橙(だいだい)」。松の湯の娘さん夫婦が営む小さな食事処で、かつては茶碗屋だった築年数約90年の古民家を改築し、平成30年にオープンしました。
オススメは地元八代の平野部で栽培され、昔ながらの自然の味の詰まったトマトを使ったハヤシライス・タコライス・チキンカレーなどのメニュー。
特に「はちべえトマトのハヤシライス」はテレビや雑誌に何度も取り上げられているそう。
その他、自家製ダレで作った国産若鶏の唐揚げも名物メニューになっています。
12月現在、イートインは休業中ですが、松の湯の休憩室(有料)では橙の食事を楽しむことができ、温泉に入って休憩室で食事をとってゆっくりされる方も多いとか。メニューは多くはないですが、その分食材にこだわり、すべて手作りしているそう。
現在は事前予約のお弁当・オードブル等によるテイクアウト・デリバリーを中心とした営業となっていますが、コロナが落ち着けば週末ランチのみ等から再開していきたいとの事でした。その日が待ち遠しいですね!
(まとめ・文:すてぃーぶん、編集:hotspring727)