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月岡温泉

新潟県新発田市、五頭連峰を望むのどかな田園地帯にある温泉地。新潟県内では数少ない「散策できる温泉街がある」温泉地である。
開湯は大正時代の1915(大正4)年で石油掘削中に50度の湯が湧いたとされる。 今も源泉はコールタール状の原油まじりで湧出しており、各宿へ配湯後、それぞれ分離槽で原油と温泉に分けて提供している。 原油と分離させた源泉は透き通った明るい緑色であるのも月岡温泉の大きな特徴。 湯に含まれる総硫黄の量は全国2位(1位は群馬県の万座温泉)を誇る。この豊富な硫黄が分子の小さい状態でお湯に含有されるがために黄色に発色、さらにナトリウムの青とあわさり、エメラルド~若草色の透き通った美しい湯になると考えられている。 なお、現役の芸妓に出会える今となっては希少な温泉地でもある。

月岡温泉の見どころと基本データ

月岡温泉は新潟県内でも少ない散策できる温泉街があり、そのランドマーク的な存在が足湯「あしゆ湯足美」である。

温泉街でさまざまな食体験ができるのも月岡温泉の特徴で、
新潟県内の地酒を試飲できる「蔵」、
おせんべいの手焼き体験ができる「田」、
新潟の干物や発酵食が試食・購入できる「旨」、
北限のお茶や雪室で熟成されたコーヒーを試飲できる「香」
といった、旅行者がご当地の食を楽しめるような店が点在している。

見どころは月岡温泉の公式HPで見やすく紹介されている。

源泉の杜では「自称日本一まずい温泉」を飲泉できる。2018年にできたばかりの「月あかりの庭」は色とりどりの行灯の中の夜の散歩が幻想的だ。

温泉街に日帰り入浴専門の共同浴場はない。

月岡温泉

http://www.tsukiokaonsen.gr.jp/ 月岡温泉観光協会

新潟県新発田市月岡温泉GoogleMAP
開湯:1915(大正4)年
宿泊施設:13軒 ※2019年
主な泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉(弱アルカリ性 低張性 高温泉)
共同浴場:なし

問合せ:月岡温泉観光協会

TEL:0254-32-3151 (9:00~17:30)

月岡温泉のシーズン

散策が楽しい温泉地なので春や秋、特に春の桜のシーズンがよい。

温泉街から荒川をはさんでの対岸に月岡カリオンパークがあり、桜の名所となっている。荒川には菜の花も咲き、残雪が残る五頭連峰をバックに桜のピンクと菜の花の黄色の競演を眺めつつの散策が楽しみ。桜の見ごろは4月中旬ごろ。
新発田市内には新発田城、加治川治水記念公園などの桜名所が有名。

月岡温泉のご当地グルメ

月岡温泉街には、街の規模に対し寿司店が多く見られる。これらは高度成長期に旅館での宴会から二次会へと温泉街へ繰り出す客のの小腹を満たす需要で生まれたという。新潟の食の代名詞「美味しいコメ」そして新鮮な海産物を握ったお寿司はぜひ味わってみたい。

旅館では「にいがた和牛」など「にいがたブランド」食材を使った料理が楽しめる。特に冬場は「南蛮エビ」「佐渡寒ブリ」が旬を迎え、日本海沿岸で獲れる高級食材「ノドグロ」が味わえることも多い。伝統食材・新発田麩を使った料理もお目見えする。

また、新発田市の農産物ではグリーンアスパラが「太いのにやわらかくてとても甘い」と大好評。新発田市ではアスパラガス料理のイベントも開催されている。旬の時期には月岡温泉の旅館でも登場が期待できる。

月岡温泉の地酒

酒どころ新潟県らしく、新発田市内に日本酒の酒蔵4か所があり、月岡温泉の旅館でも扱っている。

<新発田市内の酒蔵>
・市島酒造(酒蔵見学、試飲可能)、
・菊水酒造(日本酒文化研究所見学(要予約)、売店あり)、
・金升酒造(蔵カフェ)、
・ふじの井酒造

月岡温泉の旅館では、市内の酒蔵に加えて、隣接する阿賀野市や新潟市、佐渡など新潟県の銘酒をそれぞれにセレクトしており、日本酒好きにはたまらない。

なお、月岡温泉の温泉街には新潟県の全酒造のプレミアム地酒が試飲できる「新潟地酒 premium SAKE 蔵」という店もあり、日本酒ファンならぜひ訪れたい。

月岡温泉の名物

温泉街には「月岡饅頭」が数軒あるほか、月岡温泉の源泉入りというミストもお土産に人気。
料理好きには新発田麩を買って帰るのもよい。新潟米菓「田(でん)」では、常時7種類以上の工場直送の割れせんべいが揃い、新潟ならではの美味しいおせんべいをお得に買って帰れる。

月岡温泉の近くの絶景

月岡温泉から車で30分以内に市島邸、清水園、内之倉ダム、南部林道などの絶景紅葉スポットがある。

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