群馬県の嬬恋村の「池の平湿原」で、6月下旬から7月頃にかけて、“高山植物の女王”『コマクサ』を皮切りに様々な高山植物が見頃を迎えます。
「池の平湿原」から車で20分ほどにある「休暇村嬬恋鹿沢」でも合わせて『池の平湿原ガイド付きウォーク』を開催します。
「池の平湿原」は、浅間山から西に派生する標高2000m内外の尾根上、高峰高原と湯の丸高原の中間にあり、標高2040.7mの三方ヶ峰の火口原に広がる湿原です。
池の平周辺の浅間山麓一帯の地域は、温暖な里山から一気に標高2000m超の山頂へと急峻な地形になっていることと、内陸性気候ということから昼夜の気温差・年間の気温差が非常に大きいという特色のある気候条件になっています。
そのため、里山に生息する動植物と、本来ならば3000m級の山岳地帯にしかいないような動植物が混在し、生息しています。このような特有な環境により「池の平湿原」は、多様な自然がおりなす“高山植物の宝庫”と呼ばれています。
6月はイワカガミ、ハクサンシャクナゲ、7月にはレンゲツツジ、アヤメの大群落、8〜9月にはヤナギラン、ノアザミ、マツムシソウ、リンドウなどの草花が咲き誇ります。
また、高山植物の女王『コマクサ』は6月下旬〜7月に見頃を迎えます。その他にも、ウメバチソウやモウセンゴケ、ワタスゲなどの湿性植物の観察が可能です。
植物の他にも野生動物では、オコジョ、ニホンカモシカ、ノスリ、ハヤブサなどを観察でき、木々の間には多くの野鳥がさえずり、さらには花を求めて集まるベニヒカゲやミヤマモンキチョウ、ミヤマシロチョウなどの貴重な高山蝶なども見ることができます。
『池の平湿原ガイド付きウォーク』は、土・日を除く2023年7月3日~7月28日および8月14日~8月31日の期間に開催されます。
定員は9名まで、参加費用(ガイド料)は1,000円です。
前日までに、「鹿沢インフォメーションセンター」か「休暇村嬬恋鹿沢」へ申し込んで予約する必要があります。
「休暇村 嬬恋鹿沢」は周囲をカラマツやシラカバに囲まれ、ホテルから半径1400m以内に民家や観光施設が無い「ポツンと温泉リゾート」。広大な敷地の中にホテルやキャンプ場、遊歩道などが整備されています。
大浴場では、1000年以上の歴史があると言われる名湯「鹿沢温泉」も楽しめますよ!
(まとめ・文:Vermiliおん)