しらす漁が盛んなことで知られる用宗漁港内に、天然温泉を使用した日帰り温泉施設「用宗みなと温泉」があるのをご存知ですか?露天風呂からは、漁港越しの富士山を眺めることができますよ。
写真:スタイリッシュな玄関の目の前が用宗漁港
漁港内の西側にある「用宗みなと温泉」は、敷地内の地下1000mから組み上げられた天然温泉。全国各地に数々の日帰り温泉施設がありますが、ここまで海が近い、港が目の前の温泉はなかなかないのではないでしょうか。
しかもこの建物、マグロの加工場をリノベーションしたのだそう。確かに形だけ見ると倉庫っぽい感じもありますが、外観・内装ともに黒を基調としたスタイリッシュな作りで、本当におしゃれ。飾られているモノクロの写真は昔の用宗だそうで、アトリエのような雰囲気も感じます。
写真:マグロの加工場をリノベーションしているのが静岡らしい
写真:濁り湯がうれしい露天風呂は身体がよく温まる塩化物泉
天然温泉の露天風呂は、弱アルカリ性のナトリウム・カルシウム一塩化物泉。少しグレーがかった濁り湯で、手にすくうとほのかに塩の香りが漂います。
塩の温泉なので身体がよく温まりますし、弱アルカリ性のクレンジング効果でお肌もツルツルになりそうですね!
写真:富士見小屋から見る漁港と富士山
露天風呂の一角には舟屋を想わせる作りの「富士見小屋」と呼ばれる小屋があり、天気の良い日には漁船が浮かぶ港と富士山を眺めることができます。小屋の中で肩まで湯に浸かると、ちょうど目線の高さになる位置に風景を切り取る小窓が開いているので、潮風を感じつつ用宗ならではの景色を楽しみたいですね。
写真:たえず炭酸が注入されている炭酸風呂
内湯の3つの浴槽(水風呂・主浴槽・炭酸風呂)は全て清流安倍川水系の天然地下水を使用。水風呂は15度程度とキンキンに冷えていますし、おすすめの炭酸風呂は、1000ppm以上の濃度を誇る高濃度炭酸泉。静岡でトップの高濃度を目指しているそうで、お湯に入るとすぐ肌表面に細かい泡がびっしりとつき、濃度の濃さを実感できます。
売店奥にある「アオサギ食堂」では、ラーメンやカレーなどの軽食のほか、富士山コロッケや2色のはんぺんフライなどご当地メニューも販売されています。また、食堂の窓は港に面した「富士見テラス」につながっており、ここからの景色が開放感抜群で最高!テラス席用の暖房も設置されていますので、ぜひテラスで潮風を感じてみてくださいね。
2月には、ビアバー「WEST COAST BREWING」がオープン、5月には併設のビール工場が醸造を開始する予定だそうで、お風呂上がりに出来立てのクラフトビールが飲めるようになるそう。同じく用宗にある一棟貸しの宿「日本色」に宿泊すると「用宗みなと温泉」の入浴無料券がプレゼントされるそうなので、泊まりでゆっくりビールを飲むのもいいですね。
写真:夜の港はどこかロマンチック。富士見テラスで潮風を感じたい。
用宗のしらす漁は毎年3月下旬頃に解禁されます。これからの展開がますます楽しみな「用宗みなと温泉」、JR静岡駅から7.6km、東名静岡ICから4.5kmとアクセスもいいので、静岡にお出かけの時に一度立ち寄ってみてくださいね。
(まとめ・文:hotspring727 情報更新mashiro:2019年12月)