【静岡】温泉街の夜を幽玄に彩る和紙のあかり展が今年も開催。和紙や天然素材の優しいあかりに心癒される夜さんぽ

「日本一清楚な温泉保養地」を目指し、電飾の看板や照明を最小限にするなど、自然の景観や温泉郷の風情を大切にするため、様々な取り組みをおこなっている静岡県の寸又峡温泉。

その取組の一環として、今年も2017年10月15日（日）～10月31日（火）まで「寸又峡温泉 和紙のあかり展」を開催しています。

写真：寸又峡温泉の町並みが和紙の趣深いあかりに彩られる

今年で12回目となる寸又峡恒例の人気イベントで、和紙や天然素材を使用して作られた作品が、旅館のロビーや玄関先、歩道の両側約600mに設置され、温泉街の夜を幽玄の空間として優しいあかりで演出します。

点灯時間は17：30～20：30、漆黒の秘湯をアートなあかりがほのかに照らし、和紙の持つ柔らかさ、美しさが街の風情をより引き立たせます。

一般の部・中学生の部・小学生の部に分けて募集された展示作品は、洗練された造形美や、キャラクターの可愛らしい作品など、どれも力作ばかり。普段は静かな夜の温泉街が、浴衣姿で散策する宿泊客や観光客で賑わいます。和紙のあかりを眺めていると、なぜが懐かしさを感じ、気持ちまであたたかくなります。

寸又峡温泉周辺は、例年10月下旬から紅葉が始まり、静岡県随一の紅葉スポットとしても人気。絶景の渓谷にかかった人気観光スポット「夢の吊橋」から見る紅葉は、エメラルドグリーンの湖面と赤や黄色に色づく渓谷のコントラストがとても美しく、見応えがあります。

写真：「和紙のあかり展」開催中は多くの人々で賑わいを見せる

10月28日（土）には寸又峡イベント広場で「奥大井もみじ祭り」も開催され、天狗や山伏が温泉街を練り歩くほか、郷土芸能の赤石太鼓が披露されますので、こちらも合わせて楽しみたいですね。

秋の風に肌寒さを感じる季節、和紙の灯りで心がほっこり、美肌の湯で身体はポカポカ、感動の夜を寸又峡で体験してみませんか。
（文・まとめ・hotspring727）