宇奈月ガイドの会「ハートの台地」
https://www.city.kurobe.toyama.jp/top.aspx問合わせ:事務局 黒部市役所 商工観光課
TEL:(0765)54-2111(代)
FAX:(0765)54-2607
山好きにはたまらないエリア・北アルプス。その勇壮な山々に囲まれた黒部峡谷はその景色とその豊富な水源を利用した黒部ダムと見所がいっぱいの人気観光地です。中でも人気が高いのが現在、「黒部ルート」と呼ばれる黒部峡谷トロッコ列車の終着駅である欅平(けやきだいら)駅から黒部ダムまでの18キロの道程。
また、関西電力株式会社が管理する黒部ルートはこれまで6月~11月までの特定の見学日に応募で申し込み、各回当選した30人しか参加できないというという超難関ルートです。
2024年に始まる関西電力の黒部ルートの一般開放に向け、黒部市宇奈月温泉街などの魅力を紹介する宇奈月ガイドの会「ハートの台地」が今年の4月に発足されました。
会の名称は、温泉街を上空から見るとハート形をしていることからと、おもてなしの心の意味を込めて名付けられています。
関西電力の黒部ルートの一般開放により立山連峰と黒部峡谷が観光地として一段と注目を浴びることを背景に、トロッコ列車の発駅となる宇奈月駅のある宇奈月温泉で、新しい取り組みが始まっています。
現在、会員26名が宇奈月温泉や黒部峡谷の歴史、文化、自然、とちの森遊歩道のトレッキングコースの魅力を伝えるガイドの養成講座が始まっているのです。
とちの森遊歩道は、現在、崩落があり、一部通行止めとなっています。しかし、将来的には利用者の安全管理を行いながら、登山装備でガイド付きで全区間の散策を検討中です。
この、とちの森遊歩道の魅力を河田稔会長に尋ねたところ、「黒部川と周辺の山々が織りなすダイナミックなパノラマを眺め、遊歩道を散策しながら宇奈月ダム・うなづき湖周辺が眺望できる」ことと「江戸時代に作られた十二貫野用水、県指定文化財の「内山のとちの森」等、地域の歴史と生活文化に触れることができる」ことだそう。
森と湖を体感しながら約2.8km。ゆっくり歩いて片道1時間20分という手軽さなので、老若男女問わず自然を満喫できるところが魅力的です。
うなづき湖や、トロッコ列車を遠くに眺めながらの散策はとっておきの写真スポットもたくさん沢山ありそうです。そんなこといっても「アップダウンがきついんじゃないの?」と心配することなかれ。このコース、高低差30mということなので楽しんで歩けそうですよ。
また、黒部ルートを楽しみつつ、温泉やトレッキングなど思いっきりを楽しむなら2泊3日くらいあれば可能。ちなみにガイド料は宇奈月温泉街の散策で1人~10人まで5,000円、とちの森遊歩道のガイドは10,000円(ガイド2人で対応)の予定です。
このとちの森遊歩道の先には、うなづき湖と黒部峡谷が眺められる日帰り温泉の「とちの湯」があり、その露天風呂からは黒部峡谷名物の「おサル専用の橋」も見えます。
https://tochinoyu.com/https://tochinoyu.com/
とちの湯は、宇奈月温泉から車でわずか5分の場所にあります。新しい旅のコースが誕生するのが楽しみですね。
(取材・文:都野雅子)