静岡県・西伊豆にある雲見温泉は、伊豆半島の南西部に位置し、雲見海岸や千貫門と夕日、富士山といった眺めも抜群の景勝地に湧く温泉です。
写真:千貫門(せんがんもん)の海
雲見温泉のなかでも最も古い宿とされる雲見園は、日本秘湯の会に所属の宿。常連さんに愛され続けている、小さくて可愛らしいお宿です。
写真:可愛い暖簾がほっこりなごむ雲見園の玄関
昭和37年に建てられた施設は数年おきに改装をしていますが、ちょうど東日本大震災のあった年に計画していた改装作業は先延ばしになっていたそうです。
そんな雲見園ですが、近い将来、次の世代へ受け継いでいくことも視野に入れ、今年7月についに客室および食事処のリニューアルを遂行!
全5室のうち、海の見える2部屋を今回は改装。
また、食事処には畳の上にテーブルと椅子を配置しました。改装前から、テーブルと椅子で食事をしたいという声が多くなってきたそうで、そんな方々への配慮もしつつ、やはり日本文化を大切にしたいという思いもあり、木と畳のある部屋というのは改装する上でも外せなかったようです。
写真:リニューアルした食事処
新たに敷き直した畳は珍しい色使いで、以前訪れたことのあるリピーターの方にも驚いてもらっているとのことです。
これまでは来てもらったお客さんに対するサプライズのため、完成後のリニューアル客室はウェブに載せていなかったそうですが、今回特別にお願いして、提供してもらいました!
写真:リニューアルした客室。なお画像左側の壁はさらにリニューアル予定。がらりと印象が変わるとのことです。リニューアル完了後の写真が手に入ったら差し替えます
9月中旬からは伊勢エビ漁も解禁。これまでご主人たちが漁をしていましたが、今年からなんと女将さんも船舶免許を取得し、エビ漁に参加されているそう。宿泊の方へは卸し値と同じ価格で提供しています。
写真:伊勢エビの刺身と味噌汁
また、9月の終わり頃からは、夕日がもっとも美しくなる季節。
食事前に夕日を見に行くと、沈んだ後の空のグラデーションも楽しめるので、ぜひおすすめです。
そして待ちに待ったお料理は、基本の海の幸のお刺身に加え、オプションで手長エビ、アワビ、伊勢エビ、金目鯛の姿煮など、お好みで選ぶことができます。
(「海の幸コース」「伊勢エビの恩返しコース」など、宿泊プランから選べます)
写真:金目鯛姿煮やアワビ、手長エビに、何種類もの刺身など海の幸が楽しみ!
また、秘湯の会のウェブサイトからのインターネット予約では「女将と登る烏帽子山プラン」「おばあちゃんの畑お手伝いプラン」、10月には「オリオン座流星群プラン」などもあり、ユニークな宿泊プランから選ぶのも楽しいですよ。
写真:おばあちゃんの畑に実るレモン、梅干しも手作り!
源泉掛け流しの温泉は内湯と露天風呂、貸切露天風呂があります。小さい宿ならではの静けさのなか、露天風呂から星空を眺めて・・・
写真:海を眺める貸切露天風呂。昔のガラス製の「浮き」がランプになっている
そして海辺ならではのカルシウム・ナトリウム-塩化物泉で、長くぽかぽかと温まる温泉はこれからの季節にうれしいですね。(取材・文:前田ゆかり)
写真:雲見漁港 想い出岬から見える夕陽
http://www.kumomien.com/
所在地:静岡県賀茂郡松崎町雲見401 GoogleMAP
TEL:0558-45-0441
宿泊料金例)
1泊2食付 2名1室利用の1名あたり
特別料金 シーズンオフ伊勢エビプラン:15,790円~ ※税サ込
※秘湯webサイト(http://www.hitou.or.jp/hymbrrsv/hymbr_pg03.html?yc=sk164)限定プラン
標準チェックイン/アウト
14:00/10:00
宿泊者の温泉利用時間
男女内風呂 24時間
混浴露天風呂24時間 (19時~22時: 女性専用)
日帰り入浴(要予約)
18 : 30 ~ 20 :30
(大人 1,000円 小学生 500円)
※日帰り入浴は、宿泊状況により入浴不可の場合もあり。
※上記時間外でも事前問合せで受入れ可の場合もあり