1300段以上もの石段で知られる金刀比羅宮の参道にある老舗旅館「敷島館」が2019年、新たに生まれ変わります。
古い旅館の佇まいを再現しつつ、モダンなしつらえでリニューアルした「敷島館」、琴平町の新しい観光スポットとしても注目を集めています。
令和に蘇る、江戸時代創業の歴史的な老舗旅館
写真:レトロな雰囲気の参道の中でもひときわ目立つ敷島館の外観
「敷島館」は17世紀前半、寛永年間に創業した老舗旅館。
明治時代に建てられた建物は、有形文化財にも指定された風情ある木造3階立てでした。
外観は階ごとに変化のある凝った作りと、どっしりとした風情ある玄関が印象的。金刀比羅宮へと続く参道にあって、歴史的景観の一つともなっていたのですね。3階には床の間付きの大広間もあったそうです。
高杉晋作や坂本龍馬が泊まったことがあるとも言われていて、さすがに長い歴史を感じさせますね。
しかし観光客の減少などで2002年に廃業。
歴史的価値のある貴重な建物だったため、その後古材を使って復元されることになりました。
リニューアルでは本館の復元と合わせて宿泊施設も併設され、さらに1階には足湯も完備されます。
新施設は7階建、91室。
部屋タイプは最上階の客室露天風呂付きの和洋室、シャワー付きのツイン、ダブル、トリプルなど7種類で、ベッドのみとベッド+敷布団の客室があります。
本館の上層階からは、飯野山や金刀比羅宮の表参道などの景観が楽しめますよ。
写真:露天風呂付き和洋室
金刀比羅宮参りで賑わう参道
海の神様として有名な金刀比羅宮ですが、年間を通して全国各地から参拝客が訪れます。
参道口から本宮へ、そして奥社まではトータルで1368段もの石段があることでも知られていますよね。
かなりハードな石段ですが、登りきった爽快感も格別なもの。荘厳な社殿と、瀬戸大橋までを見晴らす景観にも癒されます。
参拝後は、参道周辺のレトロな街並みを散策するのも楽しみですね。
本場・さぬきうどんのお店はもちろん、様々なスイーツやお土産のお店、酒蔵、古い旅館などが立ち並んでいます。
また参道にも旧金毘羅大芝居などの文化財もあり、風情ある街並みなのでゆっくり散策してみたいですね。
こんぴら温泉郷のお湯を貸切風呂で
写真:大浴場の露天風呂
金刀比羅宮の表参道からJR琴平駅の周辺は、こんぴら温泉郷という温泉地でもあり、温泉旅館が点在しています。
金刀比羅宮の階段を上り下りした後は、足腰が相当疲労困憊しているはず!
温泉でゆっくり疲れを癒したいところですよね。
こんぴら温泉には3つの源泉があり、それぞれ違った泉質の温泉を楽しめるんですよ。湯元こんぴら温泉 華の湯、こんぴら温泉 湯元、智光院温泉の3つのうち、敷島館のお湯は「智光院温泉」だそうです。低張性弱アルカリ性冷鉱泉で、神経痛や筋肉痛などに効能があると言われています。
敷島館では、このことひら温泉のお湯を内風呂、露天風呂、そして4種類の貸切風呂で楽しむことができます。
貸切風呂は宿泊者は何度でも無料で利用できるそうですよ。露天風呂では一人ずつ入れるたらいのお風呂も楽しめます。
写真:貸切風呂でプライベートに温泉を楽しめる
いよいよ8月プレオープンの敷島館、現在予約受付中
今年8月からプレオープンとなり、すでに予約受付が始まっています!
本格的にオープンする9月14日までは、かなりお得なプレオープンモニタープランも発売されていますよ。
出来たばかりの客室に泊まれるチャンス!
また1階の足湯は宿泊者以外も利用できるそうなので、金刀比羅宮参りの帰りに温泉で疲れを癒してみてくださいね。
写真:朝食はおばんざいのハーフバイキング
(まとめ・文:mashiro)