長崎県佐世保市にあるテーマパークのハウステンボスで、水上を移動する球体型のユニークなホテルが開業に向けて準備中です。
※実証実験を重ねた結果、2020年3月現在、ホテル営業は行なっていないとのこと。
今後、活用方法を検討し別施設として運用予定。
注目を集める丸いフォルムと「動くホテル」というコンセプトはファミリーやグループに喜ばれそうですが、実はこの「動くホテル」、とびきり素敵な時間を過ごしたい大人のカップルにもおすすめなんですよ!
3月に報道関係者にお披露目された「動くホテル」。発表時も「これは楽しそう!」「泊まってみたい」と反応は上々だったそうで、現在は営業開始に向けて実証実験を続けているところです。
このユニークなホテルの魅力についてハウステンボス株式会社経営企画室の中野裕子さんにお話を聞いてみました。
ハウステンボスには優雅なプレミアムホテルや別荘風コテージタイプ、ロボットが活躍するホテルなど多彩なホテルがありますが、今回登場するホテルは動くんですよね?名前は決まっていますか?
「水上を移動する球体のホテルというのは世界でも類がありません。このホテルは小型船舶として登録していますが、エンジンなどの推進力を持っているわけではなく、ボートにえい航される形で大村湾を進んでいきます。名称決定はもう少し開業が近づいてからですね。」
客室数や内部の様子が気になりますが…
「今のところ洋室と和室それぞれ1室の計2室です。室内は約28平方メートルで2,3人は宿泊できます。もちろんお手洗い、浴室、電源なども完備していて、2階は展望スペースになっているんですよ」
球体内部ってどんな感じなのか想像できなかったけれど、実際に室内に入った中野さんによると、
「直径が6.4mあるので、内部も思っていた以上に広々した感じがします。窓がたくさんあって、天井が高くて、開放感がある空間です。階段を昇るとデッキになっていて、このスペースもとても心地いいんです」。
あくまで乗り物ではなくホテル。だからこそ客室の窓からみる風景が動くというのは楽しいですね。
でも、海の上を移動するというのはすごく揺れたりしませんか?
「この球体は揺れをおさえる構造になっていますし、実際の乗り心地についても現在検証を重ねているところです」
さてこの「動くホテル」ですが、1泊(1晩)でどこまで動いていくのかというと、「ジュラシックアイランド」と名付けられた無人島が目的地です。
4月28日に上陸解禁になったこの島では、恐竜を迎え撃つ最新ウォークスルー型AR(拡張現実)シューティングアトラクションで楽しめるのだそう。
スコープをのぞいて見つけた恐竜を特別製の銃で次々狩っていく!聞いただけでワクワク。これは子どもも大人も夢中になりそうです。
でもこのアトラクションが目的なら他の船で島に渡ることもできますから、むしろ動くホテルでの滞在にはこんなプラスアルファも!という感じでしょうか。
「動くホテルがハウステンボスの桟橋を出航するのはイルミネーションを満喫していただいた後なので、ハウステンボスのレストランで夕食後、動くホテルに移動して、デッキで海風を感じたり、移りゆくイルミネーションを眺めたりという時間も過ごせますよ」と中野さん。
明け方にジュラシックアイランドの島影が近づき、やがてチェックアウトの時間がくるまで自分たち専用のホテルでラグジュアリーな時間を過ごせるというわけです。
これは確かにカップル向きですね~!
島に上陸してもアトラクションには参加せず、自然に包まれてのんびり散策を楽しむという選択肢もあります。
いずれにしても思いっきり非日常な時間を満喫してから、定時に出航する船でハウステンボスに戻ってくださいね。
「動くホテル」の登場で、ハウステンボスの新しい楽しみ方がまたひとつふえそうですね。
現在行われている実証実験が終了次第、予約開始となりそうなので、これからはHPなどで公開される情報をお見逃しなく!
(取材・文:まつもとようこ 情報更新:2020年3月 前田ゆかり)
http://www.huistenbosch.co.jp/
所在地 長崎県佐世保市ハウステンボス町1−1 GoogleMAP ※ハウステンボス
問合せ:ハウステンボス
TEL:0570-064-110
●「動くホテル」宿泊料金は未定だが、1室5~10万円程度の予定。