安達太良エリア10年ビジョン
https://www.gurutto-fukushima.com/detail/368/news/news-151663.html問合せ:岳温泉観光協会
TEL:0243-24-2310
福島県・岳温泉では「安達太良エリア10年ビジョン」を始動。安達太良山への登山や遊歩道のシャワーウォーキング、冬はスノーシューと大自然を満喫しながら温泉でのんびりがますます楽しめますよ!
空前の、といっても過言ではない最近の登山人気。気がつけば知人に1人か2人、山girlや山男がいるのでは?福島県にある百名山の1つ安達太良山は磐梯朝日国立公園内にあり、ロープウェイに山小屋もあるので初心者にも小屋泊を楽しむ上級者にも人気の山です。
この安達太良山から車で10分の場所にあるのが岳温泉。その歴史は古く863年には記録が残っています。
数々の変遷を経て現在の岳温泉としてスタートしたのは1906年。安達太良山連峰に湯本があり、8㎞引き湯されています。その泉質は酸性泉で美肌の湯とも知られています。
山からわずか10分で温泉、となればここはセットにする人がほとんどですよね。岳温泉ではこれまでも需要のあったその組み合わせに山旅と名づけて新たな企画を考案中です。
どんな企画かと岳温泉観光協会の二瓶明子さんに伺ったところ、既にいくつか内容が決まっており、その1つは安達太良山遊歩道でのシャワーウォーク。涼しい渓谷を歩くウォーキングは夏の季節には楽しいコースですね。
また、その他にもマウンテンバイク体験や岳温泉の源泉(安達太良山8合目)を見学する源泉見学ツアー、冬ならスノーシューと四季折々楽しむことができます。
さらに山旅として、有資格者の 登山ガイドの斡旋や登山ガイド団体「安達太良マウンテンガイドネットワーク」との連携、安達太良山にある山小屋のくろがね小屋ともこれまで以上の連携を強化していきます。
山に出かけて、万が一装備の忘れをしてしまったり、壊れたり、ハイキングに行くことが急に決まっても、岳温泉にある旅館「mt.inn」マウントインという宿で、登山グッズを扱っているので安心ですね。
岳温泉は温泉地として形が整うまで紆余曲折を経てきた温泉。1982年には「ニコニコ共和国」を立ち上げたこともあります。
その時に発行された独自の紙幣「コスモ紙幣」もこの山旅プロジェクトでは使われるかもしれないとのこと。また、地域で発行される予定の「ニコニコプレス」という地域新聞も山旅プロジェクトと連動するそう。
発想のユニークさはもちろん、実行する行動力もすごいですね!
ちなみに今年一番力を入れているプロジェクトは、湯守動画プロジェクト。
安達太良山には源泉を管理する湯守は大変過酷な作業であり、また独特のスキルが必要で、岳温泉の貴重な資源として多くの人に伝えたいと動画を作成中です。
そんな魅力いっぱいの岳温泉では、今回のコロナウィルスの影響から今後、ワーケーションが発展していくとしてその体制を整えていくそうですよ。温泉地や観光地でテレワークの仕事をし、休日や仕事終わりに温泉と自然を満喫する。そんな風に人生が変わっていく人もいるかもしれません。
岳温泉の周囲には山以外にも車で10分の場所にあだたら高原スキーリゾートやエビスサーキットもあります。
ぜひ安達太良山と岳温泉に足を運んでみてくださいね。
(取材・文:都野雅子)