秋田県、十和田八幡平国立公園の中に位置する乳頭山。その山麓に点在する７つの温泉は「乳頭温泉郷」と呼ばれています。それぞれ独自に源泉を持ち、その泉質は多種多様。10種類以上もの源泉があります。
その中の一つ「休暇村乳頭温泉郷」は、季節ごとに変化するブナの森を見ながら湯浴みが楽しめると評判です。
写真：見渡す限り銀世界のブナの森
初夏は新緑、秋は紅葉、冬は銀世界へと、四季折々に私たちの目を楽しませてくれるブナの森が広がる「休暇村乳頭温泉郷」。この森を見て癒され、森のきれいな空気を吸いながら湯浴みができます。
写真：2つの湯を行ったり来たり楽しめるのがいいねー
ここでは2種類の源泉が楽しめます。一つはナトリウム－炭酸水素塩泉の「乳頭の湯」。ちょっとぬるめで少し濁った茶褐色の湯は重曹成分を含んだ柔らかな湯です。
もう一つの浴槽は「田沢湖高原の湯」と呼ばれる硫黄泉。ちょっと白濁した熱めの湯はほんのりと硫黄の香りが漂っています。さらっとした湯は弱酸性で、いずれも肌がツルツルになります。
写真：硫黄泉の白濁した露天風呂
「田沢湖高原の湯」の露天風呂では、周囲の木々が季節を伝えてくれます。新緑の緑、カラフルな紅葉、雪をかぶった冬のブナの木々。目に鮮やかに映り、時間が経つのも忘れてしまいます。どうぞのぼせないようにお気をつけてくださいね。
春は山菜、夏はジュンサイ、秋は新米、そして、冬はハタハタやタラなど。秋田には美味しいものがいっぱい！
夕食は2つのタイプから選べます。
写真：秋田ふぅ～どビュッフェの一例
日替わりで秋田の郷土鍋をはじめ、秋田の食材が使われた「秋田ふぅ～どビュッフェ」と、季節の食材をふんだんに使用した「創作会席コース」。どちらを選ぶかとても迷ってしまいます。
ビュッフェで気になるのが、日本三大地鶏のひとつである比内地鶏のだしを使った「きりたんぽ鍋」など、秋田の郷土料理が日替わりで楽しめる鍋コーナー。ほかにも稲庭うどん、ハタハタ、季節の食材を使った揚げ立て天麩羅コーナーなど、約40種類の料理が楽しめます。
写真：冬の創作懐石の一例
気持ちの良い温泉なので、お風呂には何度も入りたい！朝風呂でリフレッシュしたら、お腹ペコペコになりますね。
朝から炊き立てのあきたこまちがスタンバイ！
2020年度の朝食コンセプトは「のっけて かけて マイセレクト朝ごはん」。約20種類のお惣菜の中からセレクトして自分好みに仕上げるビュッフェスタイルの朝食です。
写真：楽しい「のっけて かけて マイセレクト朝ごはん」
米どころ秋田のあきたこまちの上に、ぎばさやとんぶりなど秋田の食材をのせて、ご当地調味料の味どうらくやしょっつるで風味付けする「朝どんぶり」はいかが？
トマトや豆乳などスープが選べる「スープde稲庭うどん」のほか、できたての半熟目玉焼きと福神漬けを乗せて作る「横手風焼きそば」など、地元メニューの楽しい朝食もあります。
食後にはこだわりのハンドドリップコーヒーでゆったりタイムを。その場で挽いた豆を使い、香りと深い味わいが楽しめます。（※メニューは季節により異なります）
周囲には四季折々に表情を変える草木やブナの森が広がります。1月上旬から3月下旬の雪深い時期にはスノーシュー体験を楽しみながら散策ができます。
写真：スノーシューを履けば楽しく冬の散歩ができる！
また、朝のお散歩会や日中のウォーキングプログラム、星座観察会など、季節に応じたアクティビティが用意されているので、時間のある方は参加してみてはどうでしょうか。
6月から10月上旬には、本館手前約1.5キロメートルの場所にある、ブナ林に囲まれた乳頭キャンプ場も利用できます。常設テントサイトや車が横付けできるオートサイト、キャンピングカーサイト、フリーサイトなどが完備されています（冬季休業）。
また、調理器具のレンタルや食材手配（要予約）もあり、手ぶらで楽しめるキャンププランもあるそうです。
写真：キャンプも楽しそう！
休暇村乳頭温泉郷以外の鶴の湯、妙乃湯、蟹場温泉、大釜温泉、孫六温泉、黒湯温泉の計7カ所の温泉入浴が可能な「湯めぐり帖」を使って七湯めぐりはいかがでしょう。
写真：湯めぐり帖
宿泊者限定販売で、価格は1800円。各施設のフロントで発売されています。これをゲットすれば７つの温泉を楽しめます（各1回のみ）。
乳頭温泉郷巡回バス「湯めぐり号」を利用すると、湯上りのビールも飲めますね。湯めぐり帖の有効期限は1年間ありますから、再訪されて湯巡りするのもいいですね。
写真：便利な湯めぐり号！
ブナの森の四季折々の姿を楽しみながら、森林浴と温泉浴を楽しめるステキな旅をお楽しみください。
（まとめ・文：吉川、編集：hotspring727）
