北海道の東部に位置する上士幌町(かみしほろちょう)。日本一広い国立公園である大雪山国立公園の東山麓に位置し、町内の約76%が森林地帯という自然豊かな町です。この町に7月4日オープンした、ICTの活用でワーケーションに最適な「カミシホロホテル」に、2泊3日宿泊してきた体験レポートをお届けします。
写真:ワーケーションにぴったり!仕事に飽きたら、中庭のハンモックでお昼寝
自然豊かな上士幌町
道東に位置する上士幌町は、人口約5000人という小さな町ですが、約1700平方メートルの敷地面積を有する日本一広い公共育成牧場のナイタイ高原牧場や、北海道遺産でもあるタウシュベツ川アーチ橋梁群、また、源泉かけ流しのぬかびら源泉郷や幌加温泉などがある温泉地でもあります。
写真:緑豊かな糠平湖
最近はこの環境の良さから、移住者も増えています。
写真:糠平ダムにあるタウシュベツ川橋梁。湖の水位の変動により例年6月頃から沈み始め10月頃には完全に水没。再び1月ころに現れる。
新しくホテルがオープン!
上士幌町には、町の中心部には今まで小さなホテルが1軒しかなく、旅人の多くは、町内中心部から20キロほど離れたぬかびら温泉郷にある温泉旅館に宿泊していました。
でも、今年7月4日、町の中心街に待望の「カミシホロホテル」がオープンしました!
写真:新しくできた「カミシホロホテル」の外観
写真:可愛いですね。上士幌町のイメージの牛がロゴにも使われています
ホテルは、タブレット端末を使ったスマートチェックインをはじめ、客室入室時の顔認証システムや客室のデリバリーボックス設置などICT活用によってパブリックスペースでの混雑を避け、非対面でスマートなサービス提供を行っています。
写真:顔認証で荷物をたくさん持っていても、顔写真で部屋の開錠します
宿泊しながらワーケーション体験しました!
15時のチェックインを目指して、札幌から車で向かいました。
チェックインはタブレット端末を使ってスムーズにチェックイン、そして顔認証サービスの登録をして非接触でお部屋に入室。
全室コンパクトでシンプルなシングルタイプの客室。広めの机や大きめのダブルベッドがあるので、最初からワーケーション狙いの私には快適でした。
写真:シンプルな客室。机が広いので仕事もしやすい!
ちょっと仕事をし、夕方にはホテル近くにある町営温泉浴場「ふれあいプラザ」に行って汗を流してしてきました。泉質はアルカリ性単純温泉で、サウナ付きの洋風と和風の大浴場は週単位で男女が交替します。
写真:町営の温泉施設「ふれあいプラザ」
この日は町の飲食店にも行きたかったのですが、翌日に少し観光もしたかったので、ホテルスタッフにオススメしてもらったお店のテイクアウトを食べながら仕事をして、就寝しました。
写真:十勝といったら豚丼!「味処金亀亭」の豚丼はあっさりして美味しい!
便利なデリバリーボックス!
翌朝7時ちょっと前に、チェックイン時に教えてもらったデリバリーボックスに、朝食を置いた音が聞こえ、覗いてみました。
写真:部屋のドアの横にあるデリバリーボックスの扉
写真:扉を開けるとカゴカゴに入った朝食が!
ちなみに、このボックスは朝食をはじめ、フロントからの届け物を非対面で受け取れる便利な箱なんです。ボックスに届け物が入ると、センサーが感知して客室内のランプが点灯し、到着完了のお知らせをする仕組みです。
写真:点灯してお知らせ!
朝食は「トカトカ」のパンと上士幌でとれた新鮮なミルク、ホテルメイドのスープなど。
写真:温かいものは温かく。食パンはお好みでトーストに!
「トカトカ」は北海道小麦と自家製酵母を使ってゆっくりと熟成させ、芳醇な香りと旨みを引き出す独自の低温長時間熟成したパン生地づくりにこだわっていて、地元でも大人気のパン屋さんです。ラウンジにトースターがあるので、そこで焼くこともできます。
観光もしっかり楽しむ!
朝から頑張って仕事をしたので、お昼ちょっと過ぎに予定の仕事が終わりました。ならばと、前から行きたかったナイタイ高原牧場の「ナイタイ高原テラス」でちょっと遅いランチをしました!
写真:十勝ナイタイ和牛使用の「ナイタイバーガーBBQソース」と、地元のはちみつを使った「はちみつベリーソーダ」を購入して外でランチ
ナイタイ高原牧場は1700ヘクタールもの広さをもつ日本一広い公共牧場です。牧場には町内外から預かった約2000頭の牛が放牧されており、起伏のある広い牧草地で草を食む牧歌的な光景が見られます。
写真:撮影ポイントのひとつ。眼下の牧草地の広さが半端ない!
次は、車で30分ほどの糠平温泉郷へ。以前泊まって感動した「中村屋」を久々に訪れてみました。
写真:内観はほとんどのところがスタッフの手作りの「中村屋」
ここには混浴の露天風呂と、男女入れ替えの内風呂があります。私はここのタイルのお風呂(もう一つは檜の風呂)がお気に入りです。
写真:腰をかけてゆっくりと湯浴みができるレトロな雰囲気の花形の浴槽
外から見ると円柱にガラスタイルがはめられてた建物で、中は柱から高い天井、浴槽までがタイル張りです。何よりもこのお花のような形をした浴槽が可愛くて大好き。段差のところに腰を掛けて足を伸ばして高い天井を見ながらのんびりと湯浴みが楽しめます。
写真:先ほどのお風呂の外観。レトロなガラスタイルを通した柔らかい光もステキです
写真:近隣の足寄町の「ありがとう牧場」のアイスでクールダウン!
夕食は、15年ぶりくらいになる地元の人気の寿司店「みどり鮨」へ。
写真:十勝エリアでも有名な「みどり鮨」
ここは帯広空港からも近いこともあり、築地から直送される新鮮な天然ものがそろい、その美味しいネタが人気を集めています。お寿司は、並800円~特上1600円と庶民的価格がうれしい。
私は少しアルコールを飲みたかったので、まずはビールとタコザンギ(タコの唐揚げ)、冷酒に切り替えて鯛のあら煮をいただいて、さば棒巻き寿司をテイクアウトしました。
写真:きれいに切りそろえた上品なタコザンギ
写真:冷酒には、上品に炊いた鯛のあら煮が合います!
写真:これで850円、きれいなさば棒巻き寿司
町ぐるみでワーケーションを応援!
全国的にワーケーションが進んでいる昨今、町内にシェアオフィス「かみしほろシェアOFFICE」があります。広い窓からは雄大な山々が見え、1時間500円、1日2000円~で利用できます。
写真:大自然を楽しみながら仕事ができる「かみしほろシェアOFFICE」
「カミシホロホテル」ではシェアオフィス利用料などを含めたお得なワーケーションパックもあり、帯広駅から上士幌町まで電気自動車による無料送迎も行っています。
ワーケーションの応援は、このほかにもカーシェアリングサービスや、近隣にはコインランドリーや便利な飲食店などもあり、長期滞在もしやすい環境が整っていますよ。
写真:士別産のシーベリーの上に、ピスタチオとヴァルカーノショコラを選択。牛のオブジェが目印!
翌朝はスタッフオススメの「DREAM DOLCE」へ。酪農牧場ドリームヒルの直営カフェで、フルーティなジェラートやソフトクリームなどが人気です。
写真:『北海道じゃらん』の道の駅ランキング1位を何度も受賞している「道の駅かみしほろ」
最後は「道の駅かみしほろ」に立ち寄り、帰りのドライブのお供やお土産を購入。
2泊3日、仕事をしながら、観光も満喫できたステキな旅を楽しみました。
(まとめ・文:吉川、編集:hotspring727)
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カミシホロホテル
https://kamishihoro-hotel.com/
所在地
北海道河東郡上士幌町字上士幌東3線237番地30
GoogleMAP
TEL:02564-7-7266
●日帰り温泉利用
<ふれあいプラザ>
営業時間:月~金曜14:00~22:00、土日祝日13:00~22:00
休館日:毎月の第1・3月曜日
入浴料:大人(12歳以上):300円、小学生:100円、6歳未満:無料
●宿泊について
宿泊料金例)1泊2日シングル・平日利用8,800円~(朝食・ふれあいプラザ入浴券・帯広駅無料送迎付き)
ワーケーションパック:2泊3日21,600円~(朝食・ふれあいプラザ入浴券・シェアオフィス利用料・帯広駅無料送迎・市街地移動用チケット付き)
標準チェックイン/アウト
15:00/10:00