旅館 舟倉
https://funasou.com/所在地
滋賀県長浜市湖北町尾上313-7 GoogleMAP
TEL:0749-79-1008
●宿泊について
宿泊料金例)1泊2食 2名の1名あたり(1室最大5名)
25,000円~(税サ込)
標準チェックイン/アウト
15:00/10:00
滋賀県初、湖魚を専門にした漁師直営旅館「舟倉(ふなそう)」が、2023年3月1日に長浜市湖北町にグランドオープン! 春はニゴロブナ、夏にはビワマスなど、漁師である店主自らが獲って、さばいて、調理!新鮮な天然の湖魚を楽しむことができる旅館の魅力をご紹介します。
滋賀県の『令和4年滋賀の水産』によりますと、「琵琶湖漁業の漁獲量は、1955年頃には10,000トン前後ありましたが、2020年の総漁獲量は759トン(外来魚を除く)と、約60年で9割減少し、10分の1になっています。また、琵琶湖漁業の漁業従事者数は、1978年の3,861人から、2018年には836人へと、40年間で約8割減少し、5分の1になっています」。
そんな中、2022年7月、国連食糧農業機関(FAO)により、琵琶湖と共生する滋賀の農林水産業「森・里・湖(うみ)に育まれる漁業と農業が織りなす琵琶湖システム」が世界農業遺産に認定されました。
琵琶湖は、世界でも有数の古い歴史を持ち、誕生は約400年前とされています。その歴史の中で、ビワマスやホンモロコ、ニゴロブナ、イサザ、ゴリ、コアユ、スジエビ、ハスなど50種類を超える琵琶湖の固有種の魚が生まれています。
滋賀県北部の長浜市湖北町で、3代前から続く漁師を継ぎ、琵琶湖で漁をし、獲った魚をさばいて調理している、飲食店「舟倉(ふなそう)」を経営している松田悠樹氏が、2023年1月28日にクラウドファンディングをスタートさせました。
松田さんは父親が創業した「舟倉」を2018年に引き継ぎ、家族で運営。琵琶湖を臨む眺めのいい部屋で琵琶湖の幸づくしの湖魚料理が楽しめると好評を得ていました。
コロナ前は、法事や宴会などの団体飲食の利用が大部分を占めていたものの、コロナ禍で団体飲食の売上が大幅に減少。そして、コロナの影響と時代の変化で法事等の集まりは簡素化されて、飲食店を利用される機会は減少しました。更に、今後の飲食業界の見通しはますます規模が縮小していくことが予想されます。
そのような中で、今後も事業を継続していくために新たな事業展開を模索して、コロナ対策を講じた完全個室型の漁師直営旅館として事業再編する必要に迫られたからです。
1月にクラウドファンディングが始まり、2月には目標額を大きく上回って終了。3月1日に、旅館「舟倉」がグランドオープンしました。
これにより、豊かな湖魚の消費と高齢化等による琵琶湖漁師不足の解消という松田さんの思いが形になり、琵琶湖の漁師による飲食店から漁師直営旅館「舟倉」にリニューアルしました。
日頃の喧騒から離れて、ゆっくりと過ごせる、1日2組限定の客室が誕生しました!
客室の窓から見える景色は、雄大な琵琶湖が広がり、竹生島や夕陽、朝陽が楽しめます。
客室はもちろん、ジャグジーバスからも美しい琵琶湖の景色が望めます。
松田さんは、調理師専門学校を卒業後、京都の老舗懐石料理店にて修行。その後、地元に戻ってホテルなどで経験を積んだ腕の持ち主です。さらに子どもの時から父親が釣った魚をさばくなど、魚をこよなく愛する家庭で育ったから魚愛も人一倍強い人です。
約50種類の固有種を誇る湖魚。滋賀県ならではの多彩な食べ方が育まれました。独自の食文化が継承される中で、その代表である「ふなずし」は根強い人気を誇るものの、近年のニゴロブナの減少を理由に提供する飲食店が激減。「舟倉」では自家製のふなずしを作って提供しています。
“びわこの宝石”と呼ばれる上質な脂が口の中でとろける天然のビワマス料理をはじめとする、季節の湖魚の魅力を感じてもらえる滋賀県の郷土料理を数々を味わえます。
美しい景色と、ここでしか味わえない湖魚料理を堪能する旅、いかがですか?
(まとめ・文:吉川、編集:hotspring727)