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神奈川・箱根小涌谷温泉「箱根小涌園 三河屋旅館」文人墨客が愛した創業140年の老舗旅館が生まれ変わる

箱根小涌谷温泉の創業140年の老舗旅館「三河屋旅館」が、縁深い「箱根小涌園」(現:貴賓館)から観光業をはじめた藤田観光株式会社により事業を継承され、2020年10月2日「箱根小涌園 三河屋旅館」として生まれ変わります。

「箱根小涌園 三河屋旅館」は「箱根小涌園 天悠」と隣接していながら温泉の泉質は異なるようで、箱根小涌谷温泉の楽しみ方のバリエーションが広がります!

趣を感じる外観

創業140年「三河屋旅館」

箱根十七湯の1つ箱根小涌谷温泉。1873年にそれ以前の名前小地獄から小涌谷に変わり温泉地としての歩みが始まりました。

この小涌谷で初めて温泉を拓いたのが三河屋旅館。1883年、明治16年のこと。

箱根外輪山の浅間山(せんげんやま)や鷹巣山(たかのすやま)の雄大な姿、優美な千条ノ滝(ちすじのたき)、桜やつつじなどが咲く自然豊かな景勝地です。

中国革命の父・孫文や竹久夢二、与謝野晶子・鉄幹も宿泊しお湯を楽しんだ記録もあり、今も孫文の書が残されています。

本館は国登録有形文化財建造物に指定。そこかしこに明治、大正のロマン溢れる時代を感じられます。

箱根小涌園との深い縁と引継ぎに込める想い

一方、1948年に開業した箱根小涌園は、1918年に藤田平太郎男爵が建てた別邸を活用してスタートしました。いまも残る建設時の写真には、三河屋旅館の法被を着た職人の姿が映っているなど、古くから親交が深かったことが伺えます。

そういった縁から、三河屋旅館を引き継ぐことに。

箱根小涌園 三河屋旅館の辰さんに伺ったところ、「三河屋旅館は創業者の意志のもと蓬莱園や千条の滝までの遊歩道など地域の観光発展に寄与されてきました。私たちもその意思を受け継ぎ、小涌谷エリアの更なる発展と観光産業の活性化を推進して行きたいと考えております。」と三河屋旅館の想いも大事に引き継がれます。素敵なお話ですね。

この風情を守りながら新たに生まれ変わる

ただこの想いを引き継ぐには通常の改装というわけにはいかないのが大変なところ。

「国登録有形文化財にも指定されている歴史ある建物を当時の状態を保ち後世につないでいくことが私ども役目であるとともに、安全面・衛生面については最新の基準を満たすことが必要」として、外観は損なわず、フロントやラウンジ、ダイニング、大浴場などを改装し、防音、断熱効果を向上させるサッシの導入のほか、水回りの刷新など改修工事を行っています。

また、ご年配の方や海外からの利用も見据えてベッドスタイルに変更。国登録有形文化財の「松竹館」は本館となり、露天風呂付客室や和室ツイン、離れや別館にも露天風呂付客室など趣の異なる全25室の客室となります。

「箱根小涌園 三河屋旅館」の温泉

「箱根小涌園 三河屋旅館」は周囲の景色を遮るものもない場所にあり、こんこんと湧き出る湯は単純泉

源泉は、敷地内にあり湧出口の泉温は74℃。加水した放流式の温泉です。

左:「離れ」露天風呂付客室イメージ、右:「離れ」露天風呂付客室 露天風呂イメージ

湯量豊富なph8.4~8.6の源泉は、箱根小涌園の主力である蒸気井とは泉質なども異なります。宿泊客の選択肢が広がりますね。

温泉は男女別の大浴場(露天風呂付)に加え、露天風呂付客室が10室、貸切風呂(半露天)が1ヵ所あり、人込みを避けてゆっくりと温泉を楽しめそうです。

食事は箱根小涌園 天悠の総料理長が監修。箱根小涌園リゾートにある鉄板焼きとしゃぶしゃぶの迎賓館、蕎麦、会席料理の貴賓館や箱根小涌園ユネッサン内のレストランでの夕食も選ぶことができます。

8月1日から予約が開始され、約1ヶ月。この秋、愛されながら生まれ変わる老舗旅館の姿が楽しみですね。

(取材・文:都野雅子、編集:Vermiliおん)

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箱根小涌園 三河屋旅館

https://www.hakonekowakien-mikawaya.jp/#

住所:所在地:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷503
予約センター: 9:00 -- 18:00
TEL: 0465-43-8541

 
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