星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」は、2022年11月25日、雲仙温泉に「界 雲仙」をオープンします。全国に展開する界ブランドとしては22施設目、長崎県では初の施設となる「界 雲仙」。
大浴場にはステンドグラスが施されるなど、異国情緒あふれる長崎らしい空間で名湯雲仙温泉を楽しめる温泉宿となりそうです。
雲仙温泉は長崎県の雲仙天草国立公園に位置しています。
湯けむりを上げる雲仙岳と天草の島々が広がる海、ダイナミックな景観が広がります。海岸沿いからは海に浮かぶ島々や険しい段壁が連なり、変化に富んだ地形です。
普賢岳など20以上の山々を総称する雲仙岳は、5月には山をピンクに染めるミヤマキリシマ、秋の紅葉など四季の景観が楽しめるスポットでもあります。
そして温泉のパワーを体感できる「雲仙地獄」は、島原半島ジオパークを代表するスポット。
地下から火山ガスなどの湯気が噴き出すお糸地獄、清七地獄、大叫喚地獄など、30もの地獄を遊歩道から見て楽しめます。硫黄の香りが立ち込め、湯気で覆われたその景観はまさに「地獄」!
足を置いて地熱を体感できる「雲仙地獄足蒸し」や、温泉たまごを販売する「雲仙地獄工房」、温泉たまごを食べながら休憩できる「雲仙地獄見台」などもあり、地獄を体感できるスポットとなっています。
「界 雲仙」がオープンするのは、2018年に閉館した雲仙温泉の老舗旅館、雲仙富貴屋の跡地です。雲仙地獄の一つ「八万地獄」に隣接する場所でもあります。この八万地獄一帯は、現在では雲仙の地熱活動が活発なエリア。高台にある展望台からは、雲仙地獄を一望できますよ。
また、雲仙といえば、日本が鎖国していた時代にもオランダをはじめとする海外とのつながりが深い場所。
「界 雲仙」はこの地域の歴史的な背景から、日本、中国、オランダの要素を含む長崎文化を取り入れているそうです。
大浴場にはオランダのガラス工芸品、ステンドグラスが施されています。湯面には、ステンドグラスのさまざまな色が美しく映り込みます。和風の温泉旅館にいながらエキゾチックな雰囲気を楽しめそうですね!
全国に展開する温泉旅館「界」の特徴は、その地域の伝統や工芸をいかしたおもてなしや「ご当地部屋」でも知られています。「界 雲仙」はどのような世界観になるのか、今から楽しみです。館内全体を通して長崎らしい「和華蘭(わからん)」文化を取り入れた設えになるそうですよ。
また一般的に雲仙温泉の特徴は、硫黄を含んだ強い酸性泉。独特な硫黄の香りがあり、殺菌効果や美肌効果があると言われる泉質です。
ダイナミックな景観が広がる雲仙温泉に、海外の文化を取り入れた和の空間。ユニークな温泉旅館がまた長崎にも誕生しそうですね!
※現在のところ、予約開始時期については未定とのこと。詳細については公式サイトをご確認ください。
(まとめ・文:mashiro、編集:hotspring727)