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熊本「金桁温泉」1803年開湯の歴史ある炭酸泉が復活!世界文化遺産で明治三大築港の1つ三角西港を散策

熊本県宇城市三角町に1803年開湯の炭酸泉「金桁温泉」があります。一時は3軒あった旅館は時代の流れで廃業となり、最後に残った日帰り温泉も閉鎖されました。しかし、この度、同施設をリニューアル、2020年7月に復活オープンしています。

世界文化遺産にも登録されている明治三大築港の一つ「三角西港」の散策と併せて、歴史ある炭酸泉が楽しめます♨️

写真:バリアフリーで利用しやすい

幻の歴史ある炭酸泉

熊本県、宇土半島の南側に位置し、ミカン畑が広がる熊本県宇城市三角町。そこには1803(享和2)年頃に鉱泉が発見された「金桁温泉」があります。1881(明治14)年には金泉商会が鉱泉浴場を開業したという記録が残っています。

炭酸を多く含み、鉄分を含んだ茶褐色の湯が特徴です。

炭酸泉に浸かると、皮膚や体毛に細かな泡が付き、湯温が低くても浸漬部分は赤くなり、体感温度は実際の温度より2〜3度温かく感じます。炭酸泉は全国に散在しますが、火山の多い九州は数少ないといわれる炭酸泉の宝庫です。

当時から炭酸泉である温泉の湯を飲用水としても提供していたため、日帰り入浴や湯治客、炭酸泉飲用の両方で楽しめる温泉地として賑わったようです。

最も賑わったのは大正時代から昭和初期で、3軒の旅館などもあって、多くの農閑期の湯治客や夏休みの海水浴客がいたそう。しかし、戦後はさびれてしまいました。

写真:三角西港

2020年7月、地域間交流施設「金桁温泉」がオープン!

この温泉の近くにある、宇城市三角町にある「三角西港」は、2015年に世界文化遺産(明治日本の産業革命遺産)に登録されました。

そんな名誉なこともあり、以前栄えていた炭酸泉を利用した健康や憩い、癒しの場の復活を切望する声があがり、地域住民をはじめ、広く域外からも利用される施設が誕生したというワケです。

写真:新しく生まれ変わった気持ちの良い温泉

駐車場も隣接しており、バリアフリーで利用しやすい。最寄りのバス停「金桁」からは300メートルほど。

9月末までの期間限定ですが、「松橋産交〜三角産交」間を走る無料バスが運行されます。

写真:体がよく温まる炭酸泉

炭酸泉の飲用は第2源泉井戸へ

現在、施設内の源泉は、飲用としての利用はできません。

飲用としての利用可能な井戸が、施設から徒歩6分程度のところにあります。施設内の源泉より炭酸成分が少し強いため、気泡感を楽しめるようです。

ただし、道が狭くなっていて、駐車スペースもないので、車での移動はできません。また、足元も悪いので、気を付けて利用してください。

写真:気泡がぷつぷつと出てくるのが見える第2源泉井戸

世界文化遺産で明治三大築港のひとつ「三角西港」を散策

せっかく世界文化遺産の街に来たのだから、宇城市観光物産協会がオススメする「世界文化遺産 三角西港散策」はいかがですか?

明治三大築港とは、明治日本が整備した近代的な港湾です。北から宮城県の野蒜築港(のびるちくこう)、福井県の三国港、そして熊本県の三角西港(みすみにしこう)の三つを指します。

写真:穏やかな海が広がる西港

明治日本の産業革命を支えた「三角西港」は、明治20年に開港。明治22年には国の特別輸出港に指定され九州の一大集散地として栄えました。

石積み埠頭をはじめ当時の施設がほぼ原形のまま残っています。明治三大築港のうち完璧に現存するのは日本でここだけなのです。

西港を訪れる方を対象に三角西港観光ガイドがその歴史的価値を含め案内してくれます(要問合せ)。

写真:明治の時代に思いをはせて

問い合わせ先:0964-53-0010(宇城市観光物産協会 観光案内所 JR三角駅構内)

明治に栄えた街を少し歩いて散策し、帰りにちょっと炭酸泉でリフレッシュ。コロナ禍の今だから、今より少し前の時に触れ、ゆったりした旅をしませんか?

(まとめ・文:吉川、編集:Vermiliおん)

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地域間交流施設 金桁温泉

https://www.facebook.com/kankou.uki

所在地:熊本県宇城市三角町中村381-2
TEL:0964-53-0303

●温泉日帰り利用
立ち寄り湯
営業時間:10:00〜19:00(最終受付 18:30)
定休日:毎週火・水曜日(祝日にあたる時は翌日)、12月30日、31日、1月1日
入浴料:大人(中学生以上)300円、子ども(小学生)150円、未就学児 無料
※浴室には石鹸やシャンプー等は常設していません。

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無料バスについて
https://www.city.uki.kumamoto.jp/q/aview/370/16014.html
・9月末までの期間限定
・「松橋産交〜三角産交」間を運行

 
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