宮城県「気仙沼」と聞くと、東日本大震災の時の津波と火災の映像を思い出す方も多いでしょう。あの日、壊滅的な被害を受けた気仙沼-特に港周辺の様子は震災前とは大きく変わってしまいました。
現在も復興に向けて大規模な工事がそこかしこで行われている気仙沼ですが、温泉は健在です!
気仙沼温泉 気仙沼プラザホテルは、港のすぐ傍ながら高台にあるため、津波による倒壊は免れました。もちろんその後メンテナンスをしっかりと行った上で元気に営業しています。
写真:お魚いちばの上の高台に建つ気仙沼温泉 気仙沼プラザホテル
ホテルの眼下には気仙沼港。
この日は台風の接近に伴って多くの漁船が港内に避難していたためこんな煌びやかな港の夜景も見ることができました。
写真:高台にあり、キラキラの港の夜景が壮観!
さて、お目当ての気仙沼温泉です。
開湯は平成17年と比較的新しい温泉で、地下1,800メートルから湧出するナトリウム・塩化物強塩泉とのこと。
写真:水平線を眺めながらプカプカ。重力を忘れる体験に癒される
少し舐めてみると、しょっぱい!!温かい海水といった感じです。
早速、説明通りに「浮遊浴」を楽しんでみましょう。
<頭を浴槽の端にのせ、あおむけになって手足をゆったり伸ばし、体を水面近くに浮かせます。膝を曲げて足を浴槽の底に付けても同じような体験ができます。>
おーっと。浮きました。「ぷかぷか温泉」の愛称に納得です。
ふんわり身体を漂わせることでリラックス効果があるそうですが、個人的には自分の体重を忘れることができてかな~り癒やされました。
この気仙沼温泉、日帰り入浴も受け付けているので、観光途中に立ち寄ってぷかぷかしてみるのも楽しそうです。
写真:港が見える露天風呂もさわやか
気仙沼プラザホテルでは、「震災語り部」の取り組みを行っていて、あらかじめ申し込んでおくと、実際に震災を体験したホテルのスタッフから震災当日のことやその後の生活状況、被災地の現状などを聞くことができます。
写真:実際に被災したホテルのスタッフの体験が語られる。被災体験をじっくり聞くことも復興支援として重要だ
【震災語り部について】
基本は16:30より、館内会場でDVDや写真集を交えながらの講話。(1名500円。写真資料付)
今回は参加者が少なかったことなどもあり、復興途上の街や震災当日サンドウィッチマンが避難したあの安波山をホテルの車で回りながらお話を聞くことに。
報道だけでは知るすべもなかった様々なことが生の声で伝えられるひととき。
写真:ロケ中に被災したサンドウィッチマンが避難した安波山
私たちが安心安全な未来を造っていくためには、震災の記憶を風化させてはいけないと改めて感じました。
お待ちかねの夕食ですが、今回はスタンダードなプランにしていたので実のところそれほど期待してはいませんでした。
ところがこれがウレシイ誤算。
アワビもフカヒレもウニも登場!ほかにも、メカジキ縁側の煮付けや、蒸しホヤ、まぐろの卵(!)なども味わえて大満足です。
味付けに巧みにメリハリをつけた献立であることに加え、一品一品に創意が感じられ、料理長の思いが伝わってきます。
写真:夕食から抜粋 あわび、殻付きの生ウニなど気仙沼の海の幸がスタンダードなのにたっぷり!
気仙沼プラザホテルでは食事の内容によって様々な宿泊プランが用意されています。9月~10月には、旬魚の造り、かつおハラス焼、イクラたっぷりの鮭釜飯、牛タンシチューなどがつく「三陸秋会席プラン」もありますよ。気仙沼グルメを目的にぷかぷか温泉を訪れるのも大いにあり!ですね。
写真:気仙沼プラザホテルの秋会席より
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写真:秋会席にはイクラたっぷりの鮭釜飯も!美味しそう!
次回「気仙沼温泉&グルメルポ その2」では、気仙沼の街中グルメと美味しいおみやげをご紹介します。
【宮城】回転寿司でもフカヒレが!旨いものいっぱいの気仙沼グルメ食べ歩き&持ち帰り●気仙沼温泉&グルメルポ・その2
(取材・文:まつもとようこ)
宮城県気仙沼市柏崎11
https://www.pkanyo.jp/
TEL:0226-23-1313
宿泊料金例)
プラン:【三陸の秋の味覚】じっくり炊き上げる鮭釜飯に贅沢にイクラをかけて…季節感じる限定秋会席プラン
1人1泊2食付き15120円~
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●立ち寄り入浴(日帰り入浴)
12:00~16:00、19:00~22:00(昼・夜とも1時間前に受付終了)
大人800円、子供400円
*月に何日か「1コインデー」あり
*貸し切りなどで日帰り入浴不可の日もあるのでHPで確認を