モール泉ってご存知ですか?
環境省が定めた11の温泉の種類には入らないのですが、効能が高いといわれており、しかも日本には数か所しかないといわれる希少な温泉です。
モール泉は太古の植物が堆積した腐植土から湧くために、植物のもつホルモン、私が受講した温泉観光士の講義では「女性ホルモン(エストロゲン)状の成分」が濃縮されているとききました。
ドイツでは、モール泉を含んだ田んぼのような泥の中を歩行する湯治方法もあるそうです。
そんなモール泉がなんと福岡県内にあるのです。
それが「大川温泉 緑の湯」です。地下1200mから湧きだしたモール泉です。
HPによると、このモール泉には「フルボ酸」が豊富に含まれているそう。
フルボ酸(=つまり抗酸化作用があるフラボノイド)のおかげで、体の酸化(つまり老化の主犯です)を食い止める効果が期待できるそうです。
鉄くぎを使った実験では、温泉水に1年つけても透明なまま。水道水はどす黒くなったそう。
また、フルボ酸は酵素も多いので、生野菜や生果物を温泉につけた実験では、10日たっても腐らなかったそう。
つまり体を若々しく保つことを期待できる泉質だということです。
なお療養泉の分類では炭酸水素泉(重曹泉)になり、お肌表面の老廃物を流し去ります。
温かいものと冷たいものの2種類の源泉があるとのこと、
特に冷たいほうは湯口近くにいると体に泡がびっしりつきます。
ガス成分入りの分析表がなかったので不明ですが、
おそらく二酸化炭素も豊富に含まれていると予想。つまり血流がよくなります。
福岡県内にこんなに個性的な源泉が湧いてるなんて、嬉しいですね。
名前通り、緑が買った黄褐色の湯です。
源泉は46.8度の適温湧出する温かいものとぬるく感じるものの2種類。
成分表です。
初夏~夏の時期はぬるい湯船が気持ちいいかも!
泡がつくのも嬉しい!
木造り、風通しのいい感じの温泉です。
シャワーからも温泉が出ているとのこと、無駄遣いはやめましょう!
温泉は内湯も露天風呂も広々。露天風呂には蒸し風呂も併設。
家族風呂もあるそうです。
脱衣所。天井が高い。ロッカーはコイン戻ります。
田園地帯にあります。
取材時期(5月下旬)は麦畑が実りの時期を迎えていました。
道が狭いので離合には気を付けよう。
■大川温泉 緑の湯
DATA
福岡県大川市大字中八院241-1
0944-88-0026
10:00~23:00
定休日・第二、第四火曜日 (祝日・26日の場合は営業)
入浴料金 大人600円 小学生400円
家族風呂 1000円(60分)
なお、平日10時~正午まではハッピーアワーとして大人400円小学生300円で入浴できます。