岐阜県高山市にある「乗鞍山麓五色ヶ原の森」では、今年も人気のトレッキングツアーが始まっています。「カモシカコース」および「シラビソコース」のツアー実施期間は2023年5月20日から10月31日まで、雪解けを待つ「ゴスワラコース」のツアー実施期間は2023年6月上旬から10月31日まで、となっています。
写真:シラビソコースで出会う幻想的な滝
こちらの森、日本で初めて認定ガイドが同行しないと入山できないという制度を導入し、入山者数の制限を行っています。
そのおかげで、手つかずの豊かな自然が神秘的なまでに美しい状態で保たれており、2023年で開山20周年を迎えました。
写真:コース中にはこんな吊り橋も
北アルプス・乗鞍岳の山麓に広がる約3000ヘクタールの広大な森林地帯には、自然の雄大さと繊細さが溢れ、その美しさからティンカーベルのような姿の森の妖精に出会える…という噂もあるほどの秘境の森なのです。
基本の1日散策コースは3コースあり、滝と渓流めぐりがメインの「カモシカコース」、池めぐりがメインの「シラビソコース」、原生林をめぐる「ゴスワラコース」となっています。
写真:妖精さながらの可憐な花たち
まずは「カモシカコース」。距離は6.7km、五色が原(五色ケ原)の森案内センターを出発し、起伏に富む森林に点在する渓流と滝を巡りながら出会い小屋までを歩くコースです。
草花や野鳥、足下のコケや木々の間から見える青空を眺めつつ森を散策し、久手御越滝や青垂の滝など、点在する水場や滝を中心に案内してもらいます。轟音と水量に圧倒される力強い滝や、岩壁を水がつたう繊細な滝など、どれも見応え十分で清涼感たっぷりです。
写真:カモシカコースに見られる柱状節理
つぎは「シラビソコース」。距離は7.3km、出会い小屋をスタートし、点在する池を巡りながら、岩陰を流れる清流や湿原の草花を楽しみつつ歩く起伏の少ないコースです。
雪どけ水をたたえた池、水面に映る木々の緑に心が穏やかになっていく…そんな静寂の世界が広がります。可憐な花々と苔むす岩、生い茂るシダ植物など、まるでジブリ映画に出てきそうな景色が目の前に広がります。
写真:ゴスワラコースの黒川
最後にゴスワラコース。距離は6.4km、岩魚見小屋を起終点に乗鞍岳方面を反時計回りに周回するコースで、国内でもこれほどの天然林が残っている場所は少ないと言われる貴重な原生林の姿を見ることができます。
カモシカコースは午前7時半まで、シラビソコースとゴスワラコース午前7時までに五色ヶ原の森ツアーセンターに集合、所要時間は食事と休憩を含めて約8時間で、午後4時半頃にツアー終了予定となっています。
料金は税込で9,000円(大人1名)、2名から申込み可能となっています。なかなか本格的なコースなので、軽い登山をイメージして準備をして行くといいですよ。(※ツアー参加希望日の10日前までに予約が必要です。)
また、「参加したいけど、ちょっとハードル高そう・・」という人の為、もっと気軽にガイドツアーに参加してもらえる様、3時間から半日のショートツアーも開催されています。雌池布引滝コースが約2km、3時間コースで6,000円。久手御越滝(くてみこしだき)コースが約3.4km、3時間コースで5,000円。
さらに、以前は団体ツアーでしか受けていなかったシラビソショートコース、約4.4km、6時間と3つの半日ツアーがあり初心者にもエントリーしやすい内容となってますよ。
今年は2023年10月31日までツアー開催予定となっていますので、夏の緑や秋の紅葉、どちらもその季節ならではの風景に出会えそうです。トレッキング後の心地よい疲労感は、近くの平湯温泉や福地温泉に宿泊して、さらに明日へのパワーをチャージしたいですね!
(まとめ・文:hotspring727 更新:hotspring727 記事確認:2023年6月)
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