※新型コロナウイルス感染拡大防止等のため、2020年の「全国こけし祭り」は中止となりました。
※以下は、昨年の記事になります
みなさんのお家に「こけし」はありますか?
数年前には「こけ女(こけし女子)」と呼ばれるこけしを愛でる女性がテレビでピックアップされ、注目を浴びていたのを覚えている方も多いかもしれませんね。三大こけし発祥の地と言われる宮城県・鳴子温泉郷では、「第65回全国こけし祭り」が開催されますよ。一体どんなイベントなんでしょうか?
写真:こけしの実演販売がずらりと並び、作っているところを見ながらこけしを選べる
そもそも「こけし」って何に使うもの?おさらいしましょう。
こけしは、東北各地の温泉で江戸時代末期ころから作られていたもので、木製品を作った余り木を材料にした子供の玩具でした。これが温泉を訪れた湯治客の土産物に最適だったそうです。
当初は様々な呼び名がありましたが、1940(昭和15)年に鳴子温泉で「全国こけし大会」が開催され、「こけし」が統一名称として決定しました。「こけし」の呼び名の発祥はこの鳴子温泉だったんですね!
また、定期的にブームが起こっており「こけ女」は第3次ブームなんです。第1次は文学関係者やインテリ層が、第2次はサラリーマンが、そして第3次は若い女性がブームの中心となっているなんて、面白いですね。
こけしには種類があり、東北6県で11系統ものこけしがある!
伝統こけし三大発祥の地は、福島県・土湯温泉の「土湯系」、宮城県・遠刈田温泉の「遠刈田系」、そして鳴子温泉の「鳴子系」があります。私はどれも同じだと思っていました。それぞれ表情や図柄に特徴やルールがあるんですよ。きっと好きな人は見ただけで系統を当てられるんでしょうね。
写真:よくみると1つ1つ表情が違う。これは地元の「鳴子こけし」
さて、全国こけし祭りは今年で65回目となる伝統あるお祭りです。
鳴子温泉の温泉神社で行われる「こけし供養祭」や「こけし奉納式」などの神事も執り行われます。メインとなるのは、鳴子小学校体育館で行われる「こけしの制作実演展示即売」。祭りに招待された伝統こけし工人が実際に絵付けをしている様子を見ることができ、もちろん購入することができます。また第65回全国こけし祭りコンクールの入賞作品も展示されます。
写真:大小そして形状もバラエティ豊かなこけしが並ぶ
当日は朝から行列ができ、開場すると皆さん狙ったこけしに向かって一目散。熱気に包まれるんですよ。こけしは手作り。それぞれ表情も違うので、吟味する目も真剣そのものです。工人の職人技をじっくりと見たい場合は、午後からの訪問がオススメです。
土曜日の夜に開催されるのが「フェスティバルパレード」。巨大な「張りぼてこけし」が温泉街を練り歩きます。こけしから手が生えている姿は少しシュール。なんとも不思議な雰囲気を醸し出しています。
写真:巨大張りぼてこけしによるシュールなこけしパレード!
そして昨年から「顔ぼてこけし」も登場!!顔ぼてこけしとは、頭だけの張りぼてのこけしです。こちらもインパクトありますね!
写真:顔ぼてこけしのパレード。インパクトあるぞ!夢に出てきそうだ。
こちらの「張りぼてこけし」や「顔ぼてこけし」に入ってパレードに参加する人は一般募集されます。「張りぼてこけし」、「顔ぼてこけし」の募集期間はそれぞれ異なります。下記HPをよくご覧の上、応募してくださいね。
写真:張りぼてこけしで再現されたいろいろな体形のこけし
こけし祭り会場の外では、飲食・こけし関連グッズの物販販売「こけまつマルシェ」も開催され、お祭りの雰囲気が高まりますよ。また「第29回鳴子漆器展」も同時開催されます。鳴子の伝統工芸品を一度に楽しめる良い機会ですね。
鳴子温泉がこけし一色で染まる「第65回全国こけし祭り」に足を運んで、ぜひお気に入りの子を見つけてくださいね。
(まとめ・文:ゆきさね 記事更新:すてぃーぶん 2019年7月)
写真:ステージより張りぼてこけしに思わず目が行く
楽天トラベルで人気温泉宿ランキングをみる♪
楽天トラベルで温泉宿を予約する♪
楽天ふるさと納税で人気ランキングを見る♫
楽天ふるさと納税で体験型返礼品を探す♪