玉名温泉がある熊本県玉名市の街を、巨大な俵が転がる!そんなクールで熱い祭りが11月23日(祝・金)に行われる『玉名大俵まつり』です。
秋の深まりと共に、今年も新米が楽しみな季節まっただ中ですね。熊本県玉名市は、菊池川河口に位置する有数の米どころの1つです。その昔、肥後細川藩の時代には、藩の財政を潤し、その米は「高瀬米」と呼ばれ、大坂の相場の基準となっていたほど。
そんな五穀豊穣に感謝する祭りとして行われているのが今年で23回目の開催となる、この『玉名大俵まつり』です。今年も11月23日の勤労感謝の日に行われます。
訪れる人が10,000人を超えるという人気の祭の見どころは、特産でもある米に絡んだ商品がずらりと並ぶ「玉名グルメフェスティバル~九州グルメバトル大俵の陣~」と、重さ1トンもの大俵を転がす「俵ころがしレース」。
重さ200キロの小俵を9人で転がす小学生、中学生、高校生、レディース部門と、13人で大俵を転がすレースがあり、昨年は67チームが参加と大盛りあがりでしたが、今年はなんとさらに多く、110の参加チームを現在募集中!です。
大俵の大きさは、なんと横幅4m、直径2.5m!主催している玉名大俵まつり実行委員会によると、この大俵を転がすコツは、チームが気持ちを1つにすることで、これがうまくいかないと方向転換ができないんだとか。
今年の気になる賞品は、玉名市の高校生が作った、田んぼアート米。その他に用意されている賞金もあり、毎年、優勝を目指して熱い戦いが繰り広げられます。目の前を自分の身長を遙かに超える俵が転がる様子は、迫力満点ですよね。
また今年は未就学児を対象とした「ぼくらのコメを守れ!!小俵陣取り合戦」が新企画として登場。自分達の小俵を守り相手の腰に挟んだハチマキを取り合うタグラグビーのようなゲームです。
これで老若男女が皆、楽しめるイベントとしてさらに盛り上がりそうですね。
今年の「玉名グルメフェスティバル」は九州各地のグルメと玉名のグルメが対決する美味しい勝負もありますよ。
また、大勢の人で賑わうため、開催日当日は会場周辺は、交通規制が行われ、市役所前の市道は11月23日6:00~19:00まで通行止めとなるのでご注意を。くわしくは、市のHPで確認ください。
玉名市周辺には、約1300年前に開湯されたという玉名温泉などもあり、シーズンを迎えたみかん狩りなどの観光も楽しめます。ぜひ、さらにパワーアップした迫力のお祭りを観に行ってみて下さいね!
(取材・文:さこ 情報更新:2019年10月 )