お遍路さんと言えば四国。しかし静岡県の伊豆にも伊豆八十八ヶ所霊場と呼ばれるものがあることをご存知でしょうか。
伊豆八十八ヶ所霊場の歴史は古く、江戸時代からだそう。二十一番札所龍澤寺には、伊豆八十八ヶ所参拝と彫られている石碑もあります。お寺は800年以上の歴史のあるところばかりというから驚きます。(800年といえば鎌倉時代が始まったくらいですね)
現在、また注目を集め始めている伊豆お遍路は、自転車やバス、そして歩いて。さまざまな方法で楽しまれています!
さて、伊豆のお遍路さんは大きく分けて三つのエリアがあります。1.熱海から南伊豆エリア、2.南伊豆から土肥エリア、そして3.修善寺から三島エリアです。
今回は東海バスが提案する「歩いて+バスで楽しむ寺巡り」を紹介します!
そもそも四国のお遍路では一番目のお寺から巡る「順打ち」、その三回分のご利益があると言われる八十八番目から巡礼する「逆打ち」など様々な巡礼の仕方があります。
東海バスのモデルコースでは、観光や食事も一緒に楽しめるモデルコースが用意されていますよ。
ひとつめの1.熱海から南伊豆エリアは、
温泉街をめぐる熱海や開国の舞台でもある下田、のんびりと里山を散策できる稲取エリアなどが含まれます。
モデルコースのひとつ、下田から南伊豆をめぐるコースでは、朝9時に出発し、徒歩やバスを含めて丸一日かけてお寺や名所など八ヶ所を巡ります。
弘法大師が修行したと言われる曹洞院や、龍宮窟と呼ばれる、天井の一部が崩れて天窓が開いている神秘的な場所など、南伊豆をのんびりお散歩する気分でお遍路を楽しめます。
2.南伊豆から土肥エリアのコースでは、バスで伊豆の西海岸をめぐることができる松崎~堂ヶ島エリアがあります。
少し距離が長いこのコースは海岸から見える美しい海と大地の造形美、そしてなんといっても素晴らしい夕景が見どころ。
「沖あがり食堂」では、イカと卵の黄身をのせた「夕焼丼」も人気ですよ。コース途中の「安城の足湯」で休憩できるのも、温泉地のお遍路ならではですね。
3.修善寺から三島エリアでは、海側から富士山の絶景を楽しめる達磨山、風情ある修善寺の温泉街など、バラエティに富んだ伊豆を満喫しながらのお遍路。
土肥の安楽寺には、お寺の境内の奥に土肥温泉発祥の湯と呼ばれる温泉が湧いており、湯かけ地蔵にそのお湯をかけることで病気平癒祈願になるそうです。
弘法大師が岩を打って湧き出たと言われる「独鈷の湯」は伊豆七不思議とも言われ、足湯の入浴もできますよ。なんだかとてもありがたい足湯で身も心もあたたりまりそうですね。
お遍路というと修行の要素が強いイメージがありますが、伊豆の自然や食べ物などを楽しみながらのんびりとめぐれるのもいいですね。
参拝の仕方は自由。バスの18コースを組み合わせて巡礼してみてくださいね。
また、「御朱印ウォーク」と呼ばれる、名所や観光施設を巡る企画も開催されています。歩いたり、足湯につかったり、伊豆のゆったりとした時間の中で自分を見つめ直すことができそうですね。
(まとめ・文 :mashiro 写真提供:伊豆霊場振興会)
歩いて+バスで楽しむ寺巡り
http://www.tokaibus.jp/page.jsp?id=9319
開催場所:熱海/南伊豆/土肥/修善寺/三島 GoogleMAP
パンフレットやバスに関する問合せ:東海自動車株式会社バス営業部営業課
TEL:0557-36-1112(9:00~17:40)
定休日:土日祝日・12/30~1/3
お遍路に関する問合せ:伊豆霊場振興会
http://izu88.net
TEL:0558-99-9882 (9:00~16:00)
定休日:月曜日