愛媛県の道後温泉では、アートの大祭「道後オンセナート2018」を開催中。2017年9月のプレオープンを皮切りに、2018年4月14日(土)のグランドオープン、2019年2月のフィナーレまでの18ヶ月間、ホテルや街中に設置される作品と多様なイベントを組み合わせて展開される。
写真:©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery/Dogo Onsenart 2018 蜷川実花 道後温泉本館インスタレーション
今回のテーマは「アートにのぼせろ~温泉アートエンターテインメント~」。日本最古と言われる道後温泉で、人と土地のエネルギーを浴び、体験することで、大人も子どもも、観光客も地域の人も、頭も体も楽しく「のぼせよう」というメッセージが込められている。
写真:大巻伸嗣「椿」(仮)
自由に感じ、鑑賞できるアート作品の数々は、約25名のアーティストがオマージュ(賛歌)をキーワードに製作。近代的温泉リゾートの先駆けとして親しまれてきた道後温泉本館を讃えるとともに、道後温泉だからできること、楽しめることを旅人や地元の人たちと一緒に作り上げている。
グランドオープンの4月14日(土)には、大巻伸嗣氏による無数のシャボン玉が宙を舞うアートパフォーマンス「Memorial Rebirth」が道後温泉別館 飛鳥乃湯泉中庭で開催予定。見慣れた景色が光で満たされた空間へと変貌する。
写真:参考作品:「Memorial Rebirth 気仙沼」2015 ©Shinji Ohmaki Studio 大巻伸嗣「Memorial Rebirth」
この他にも、三沢厚彦氏による巨大なクマのブロンズ像、久村卓氏による風呂椅子をモチーフにしたモニュメント、蜷川実花氏による道後温泉本館インスタレーション(5月末で終了)など、温泉という地域資源にアートという新しい魅力が組み合わさった作品の数々が道後の街を彩っている。
写真:©ATSUHIKO MISAWA / Dogo Onsenart 2018 三沢厚彦「Animal 2017-01-B2(クマ)」
写真:作品イメージ 久村 卓「傾いた風呂椅子」
また、客室がまるごとアートになっているホテルプロジェクトの作品は、宿泊だけでなく作品の見学もできるのが特徴。祖父江慎氏の「部屋本 坊っちやん」は道後館、大宮エリー氏の「楽園」は道後プリンスホテル、宇野亞喜良氏の「恋愛辞典」はオールドイングランド道後山の手ホテルで見学可能。(それぞれ有料で見学は要予約のため、事前に各宿泊施設に問い合わせを)
写真:©︎SHIN SOBUE / Dogo Onsenart 2018 祖父江 慎「部屋本 坊ちやん」
写真:©︎AQUIRAX UNO / Dogo Onsenart 2018 宇野亞喜良「恋愛辞典」
この他にも、道後観光案内所では、潔いメッセージが人気の「イチハラヒロコの恋みくじ」が道後初お目見え。道後温泉別館 飛鳥乃湯泉では、入浴コースによって人気セレクトショップBEAMSプロデュースの浴衣で寛げたり、と女子心をくすぐる作品も多い。
街を散策しながら、湯めぐりをしながら、アートと温泉のコラボを楽しもう。
(まとめ・文:hotspring727)
写真:参考作品:「VJ at CLUBKING」エンライトメント 「VJ Night in Dogo,presented by Enlightenment」(仮)
https://dogoonsenart.com
開催期間:2017年9月2日(土)〜2019年2月28日(木)
★プレオープン2017年9月2日(土)〜2018年4月13日(金)
★グランドオープン2018年4月14日(土)〜2019年2月28日(木)
開催場所:道後温泉およびその周辺エリア GoogleMAP ※道後温泉本館
問合せ:
道後オンセナート実行委員会事務局
TEL:089-921-6464