酒の宿 玉城屋
http://www.tamakiya.com新潟県十日町市松之山湯本13 GoogleMAP
TEL:025-596-2057
1泊2食付 1室2名の1名あたり
スタンダードプラン19,440円~(税サ込・入湯税別)
宿泊者の温泉入浴時間
15:00 ~ 24:00、5:00 ~ 10:00
標準チェックイン/アウト
15:00/10:00
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新潟県の内陸部、日本屈指の豪雪地帯にあり、日本三大薬湯のひとつとして知られる松之山温泉。ここで昨冬から新しい取り組みを始めているのが「酒の宿 玉城屋」です。
今年3月には宿泊プランもリニューアルし、地元新潟の地酒や世界の銘醸ワインを一流シェフが作る「里山キュイジーヌ」とともに楽しむユニークなプランも登場。
今もどんどん進化中だという玉城屋の楽しみ方を4代目主人・山岸裕一さんに聞きました。
山岸さんは、大学卒業後に調理師専門学校で学び、有名割烹で修業。その後、企業に就職しビジネススキルを磨きつつ出張料理人・ソムリエのキャリアを積み、2016年に満を持して地元に戻り家業を継いだという経歴の持ち主。
そんな山岸さんが、敢えて宿のネーミングに「酒」を前面に出すことにした理由は、
「目指しているのは、「食」と「田舎」を追求したローカル・ガストロノミーの宿。もちろん料理は大切ですが、もっとターゲットを絞ってもいいのではないかと考えたんです。新潟といえば日本酒。しかも知られていない名酒もたくさんある。それを紹介し、よりおいしく楽しんでいただくという宿づくりがあってもいいのではないかと。それが「酒の宿」につながっています」
「玉城屋」で供する新潟の地酒や世界のワインをセレクトするのは、利き酒師と利き酒師の上位資格である「酒匠(さかしょう)」、ソムリエの資格をももつ山岸さん。自ら客席でサービスもします。
そして5月には、シニアソムリエの資格をもつ小野塚悠也さんがスタッフとして参入。小野塚さんはパリクラブブラインドテイスティング大会優勝のスーパーソムリエです。
これほどお酒のエキスパートがいる温泉宿はちょっとないのでは?
しかも中学の同級生だという山岸さんと小野塚さん、共にかなりのイケメンだったりします。
先述のように料理人としてのキャリアをもつ山岸さんですが、「玉城屋」では基本的に調理はしていません。
「私はお酒に注力することにし、宿のコンセプトを体現する料理を創ってくれる料理長を迎えました。それがミシュラン2つ星「レストラン リューズ」の飯塚シェフの元で長く修業を積んだ栗山シェフです。」
「地どれ素材をふんだんに用いてその良さを鮮やかに生かす栗山シェフの「里山キュイジーヌ」は軽やかでレベルの高いフレンチ。普通の温泉旅館の食事とは全く違いますが、おかげさまでお客様にも好評です」とのこと。
例えばこの「かぶに見立てた根菜のサラダ」をみればわかるように、とてもアーティスティックでインパクトがある里山キュイジーヌ。
もちろんもうひとつの主役である酒と見事に響き合う料理です。
料理とお酒のマリアージュの例を挙げると…
津南町の名産グリーンアスパラ、ふきのとうなどをホタテに取り合わせた一品には、しっかり熟成させた「鶴齢 純米吟醸 山田錦 無濾過生原酒 黒ラベル 18BY」を。
のらぼう菜のソースを添えた鯛のソテーのためにセレクトされたのはいまや入手困難で伝説の酒ともいわれる亀の翁純米大吟醸3年熟成酒。
リニューアルした「酒の宿」ならではのプランはどれもが魅力的。一度体験すると「また違う季節に訪れたい、違うプランも楽しんでみたい」というお客さんが多いというのも納得です。
【日本酒×フレンチ】フレンチと新潟地酒のペアリングを楽しむプラン
1泊2食付 1室2名の1名あたり23,760円~
里山キュイジーヌのコース一皿ごとに1種類の日本酒が食事のペースに合わせてサービスされる。お酒と料理のマリアージュを考え、酒器や温度を変化させたり、ときにはお酒にアレンジを加えたりもします。ここにしかない食とお酒の時間を体験できる玉城屋イチオシのプランです。
【ワイン×フレンチ】フレンチととっておきのワインを楽しむプラン
1泊2食付 1室2名の1名あたり23,760円~
クオリティの高い新潟の地ワインや海外ワイナリーで買い付けたものなど、50種類以上の中からお気に入りの1本選んで(2名様につき10,000円相当分を含む)、里山キュイジーヌのコースとともに楽しめる。
【新潟地酒を堪能】酒匠おすすめの9種類(3合程度)が楽しめるのんべえプラン
1泊2食付 1室2名の1名あたり23,760円~
フレンチを酒肴のように楽しみながら、ここでしか飲めない限定酒を中心にさまざまなタイプの新潟の地酒が味わえる。事前に連絡すれば、2名分/18種類での用意も可能。
玉城屋はすべての浴槽が源泉掛け流し。療養泉基準値の15倍という塩分濃度でメタケイ酸も多く含まれるまさに「薬湯」を存分に堪能できます。
そして3月には、「アートとお酒」をテーマにした露天風呂付きの特別室も誕生。
こちらは窓の大きさや位置、床や壁の材質など細かなところまで吟味された設計で、ベッド脇の照明が日本酒の升を重ねた楽しい形だったりとアート感覚あふれる空間。
里山キュイジーヌと酒を堪能した翌朝に用意されるのは和朝食。
「米作り名人が丹精込めた米を炊きあげたご飯やコールドプレスジュース、季節ごとの新潟朝まんま(山菜・やたら・きのこ・自然薯)などを味わっていただきます」。
身体が喜ぶのが実感できる朝ご飯です。
街の喧騒を忘れてゆったりと特別な酒と料理と温泉に身をゆだねるひとときは、ほんものの大人の贅沢。
そんな「酒の宿」、でかけてみたくなりませんか?
(取材・文:まつもとようこ)