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【静岡】修善寺温泉の秋を鮮やかに彩る菊飾り!菊に彩られた伊豆の小京都を散策しよう

多くの温泉がある伊豆の中でも人気のスポット、修善寺温泉。中伊豆エリアの温泉街では、10月から11月にかけて、数々の名所にたくさんの菊の鉢が飾られる菊飾りが行われます。

風情ある温泉街を、菊を楽しみながらめぐってみてはいかがでしょうか。

写真:コロンと丸くかわいい菊の鉢が修善寺温泉のあちこちに!

修善寺では歴史ある菊花展

修善寺温泉では、50年以上も前から修善寺菊花展という、競技菊の展示が行われてきました。

これは愛好家の方々が1年間育て上げた菊を審査するもの。多種多様な菊の作品は一般公開もされてきました。以前は、修善寺温泉内で開催されていましたが、会場を近くの修善寺虹の郷に移したため、平成17年からは修善寺温泉の各所でも菊を飾ることになったのが菊飾りの始まりだそうです。

残念ながら虹の郷の菊まつりは今年は開催されない予定ですが、修善寺温泉内での菊飾りは行われますので、温泉地を散策しながら菊を楽しめますよ。

菊の香り、意外な効能とは

2500年もの歴史がある菊が中国から日本に入ってきたのは平安時代。様々な形の新しい品種が生み出されてきました。年中、目にすることができるお花ですが、旬の季節はやはり秋です。

菊の香りはリラックス効果もあり、自律神経を安定させる働きがあったり、脳神経の機能を回復して脳の老化を予防するとも言われています。ふだん仏壇などに飾られることも多いお花ですが、こんな効能があったのですね!

確かに、爽やかな菊の香りに包まれるとホッとしますよね。

菊の香りに癒されながら修善寺の名所をめぐろう

写真:まずはここから!修禅寺の山門前の階段にも菊飾り

修善寺温泉の中心地、修禅寺は、1200年前に弘法大師空海によって開基されたお寺。この修禅寺の山門の階段も色とりどりの見事な菊の鉢で飾られるスポットです。

ちなみにお寺の山門をくぐったところにある手水舎からはなんと掛け流しの温泉が湧き出ているそうです。約60度と熱めですが、その場で飲むこともできるとか。さすが温泉街にあるお寺ですね!

修禅寺に対面した、鹿山の麓にある指月殿は、伊豆では最古の木造建築物。こじんまりとしたお堂ですが、伊豆最古だけあってとても風情ある佇まい。こちらも菊飾りの時期には見事な菊の鉢が入り口までの階段を彩っています。古い木造建築物と菊は見事な和のコラボ!

写真:菊の階段を上がったところにある指月殿

古刹の名所ばかりでなく、最近では「修善寺温泉恋の橋めぐり」でも脚光を浴びています。

桂川にかかる5つの橋を願いをかけながら渡ると恋が成就すると言われているんです。それぞれの橋ごとに、良縁祈願や夫婦円満などのご利益があるそうですよ。全部渡ってみるのもよし、願い事に合わせて回るのもいいですね。

朱色の橋にもボリュームたっぷりの菊が飾られていて、とても色鮮やか。中でも見どころは修禅寺の門前にかかる虎渓橋、別名あこがれ橋だそうです。心地よい菊の香りに橋めぐりのテンションも上がりそう。

そして修善寺温泉のシンボル的な場所、独鈷の湯も外せないスポット。

ここは修善寺温泉発祥の湯。お湯の周囲はもちろん、橋の欄干にも菊が飾られ、とても華やかな雰囲気に。

現在は見学のみで、入浴は不可となっていますが、すぐ近くに無料で利用できる足湯・河原湯があるので、そちらで川を眺めながら足を休めるのもおすすめ。程よい熱さでほっこり温まります。

まとめ

写真:修善寺温泉の古い町並みに映える菊の花

日帰り温泉も楽しめる修善寺温泉。夏目漱石も訪れたという老舗旅館や、源頼家が入浴したと言われる温泉にある筥湯にも入ることができますよ。

菊飾り散策を楽しんだら、ゆっくり温泉で疲れを癒してくださいね。

(まとめ・文:mashiro 情報更新:2019年10月)

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