寒くなる時期に最も美味しくなる魚の１つ、あんこう。このあんこうをとことん楽しめる人気の宿をご紹介！全国ご当地鍋フェスタ・鍋－1グランプリで優勝したどぶ汁も楽しめますよ！
その一見グロテスクな見た目と違って、弾力のある身や濃厚な肝など捨てるところのないと言われている高級魚あんこう。そのあんこうを丸ごと研究しているのが、その名もあんこう研究所。どんな施設かと思いきや、なんと茨城にある人気の宿なんです。
写真：見た目はかなりのグロテスク！でも味は逸品のあんこう
料理に土産物に風呂と、その研究はまさにオールマイティ。気になる現在までに開発されたあんこうメニューは、と言うと、あん肝ラーメン、あんこうバーガー、あんこうコロッケなど。
写真：可愛い絵にも注目！あんこうコロッケ
中でも、あん肝ラーメンはこれからの季節、特にオススメ！また、開発中なのは、あん肝パスタ、あんこうおでん、あんこう冷麺だそう。こちらも完成が楽しみですね。
写真：あん肝も嬉しい熱々のあんこうラーメン
それにしても気になるのが、なぜ、普通の宿があんこう研究所…？興味津々であんこうの宿・まるみつ旅館の代表の武士さんにお話を聞いてみました。
まるみつ旅館は、初代が戦後、平潟港で魚の行商から鮟鱇（あんこう）に携わっていたのが始まりで、昭和40年頃からは民宿としてスタート。その当時からあんこうに特化していましたが、2015年に、あんこうの美味しさをたくさんの人に知ってもらいたいとの想いから、あんこう研究所を立ち上げたと言います。
また今年11月には新たにあん肝同盟を立ち上げ、日本中のあん肝好きの人達のためにいろんな企画をしていく予定だそう。
そんなまるみつ旅館では料理はもちろん、土産物や、またあんこうに多く含まれているというコラーゲンを利用したあんこうコラーゲン風呂も楽しめます。
写真：あんこうでしっとり美肌に！あんこうコラーゲン風呂
また、その他に4つの貸切風呂や、2つの風呂があり、その泉質は保湿・保温効果が高いナトリウム・カルシウム－塩化物泉。あんこうコラーゲン風呂には、あんこう成分を活かすためにあえて温泉を使っていませんが、あんこう成分でヌルっとしたお湯は肌がすべすべになると評判ですよ。
写真：この濃厚そうなスープにたっぷりとあんこうの旨味が…！鍋-1グランプリで優勝したことも！
あんこうの鍋と言ったら浮かぶのがあんこう鍋ですが、2017年に鍋－1グランプリで優勝したのがどぶ汁。その名前からはどんな料理なんだか全く想像が付きません。
どぶ汁のどぶ、は肝が鍋に溶け出し、その濁ったスープの様子がまるでどぶろくのようだという説と、どぶには全て、という意味があり、あんこうを全部入れた鍋だから、ということから付けられたという説があります。
そして、どちらの説も頷けてしまうのがこのどぶ汁。あんこうが丸ごと味わえて、濃厚な肝が溶け出した旨味たっぷりな鍋なんです。
あんこう鍋との違いは作り方の違いで、どぶ汁はあんこうから出る水分を味噌を加えて煮込んで作るため、あんこう鍋よりもこってり濃厚なんだとか。
また、あんこうは骨以外は食べることができ、部位を全て合わせてあんこうの七つ道具といい、中でも一番美味しいのが肝で、海のフォアグラとも言われていますが、武士さんもよれば、フォアグラより新鮮で健康なあんこうの肝の方が何倍も美味しいと思います、とのこと。
言われてみれば直前まで海にいた天然のあんこうは健康的ですよね。
写真：鮮度抜群のあんこうでつくる絶品のあん肝。お酒がスルスルと進みそう。
特に食べて欲しいベスト3は、どぶ汁の他、このあん肝と唐揚げで、どれも絶品です。まるみつ旅館では、旬の時期はもちろん、あんこう研究所を通して通年美味しくあんこうを食べることができるあんこうづくしプランが人気。
写真：どぶ汁も味わえる！あんこうづくしコース
リピーターも多く、年末年始は予約ですでに満室となっていますが（2018年11月16日現在）急なキャンセルが入ることや平日は空きがあるので行ってみたい方はお早めに！ぜひ問合せてみて下さいね。
※情報は2018年のものです。内容が変更になっている場合があります。利用する時には問合せてみて下さい。
（取材・文：さこ 情報更新：さこ：2019年11月）
