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【佐賀】専用庭にテントがある!古湯温泉ONCRIの新しい客室・ソノテラスに泊まってみた【実泊レポ】

佐賀県古湯温泉のONCRI(おんくり)に2018年2月に新しい客室がデビューしたというのでさっそく訪ねてみた。ONCRIは元・老舗旅館「吉花亭」が6年前にリブランドした、古湯温泉では大きな旅館だ。

佐賀県佐賀市古湯温泉 ONCRI おんくり 客室テラスにテントがあるソノテラスの宿泊レポ




お洒落なエントランスを入って右側に宿泊のフロントがある(正面はコンシェルジュデスク)。訪れたらまず通されるフロントの奥のロビーラウンジがいきなり素敵だ。

大きな窓いっぱいに緑の山。その前には大きなカウンターを持つ魅力的なカフェスペースになっている。
ソファに座っても、カウンターに腰かけても山の風景と対峙し、これから始まる滞在への期待がいやがおうにも高まっていく。

佐賀県佐賀市古湯温泉 ONCRI おんくり 客室テラスにテントがあるソノテラスの宿泊レポ

写真:ラウンジカフェからの眺め。緑に落ち着く

お茶の味の羊羹で一息、その間にパジャマの色見本が運ばれてきた。見本自体が小さなパジャマになっている。お人形用のパジャマといったところでとても可愛い。この小さな7色のパジャマを見ながら、好みの色を選ぶ。ONCRIでは浴衣ではなく、このパジャマで過ごすのだ。

今回は取材ではあったが、実際に新しい客室に宿泊させていただけることになっている。泊まらせてもらったのは、新しい客室「ONCRIソノテラス」。3Fに4室誕生した客室だ。

専用庭にテントがある客室でコーヒー豆をひく楽しさ

ソノテラスの「ソノ」とは音。英語のsongの語源であり、昭和生まれの人であれば学年誌の付録についていたアニメソングなどの「ソノシート」の「ソノ」がそれだ、といえばなるほど、と思うのではないだろうか。

滞在中に自然が奏でる様々な音色を感じてほしい……たとえば目の前の嘉瀬川のせせらぎや風の音など。知らないうちに人工音に疲れている耳とそれにつながる脳を、自然の音色の中に解き放つことができるというのがこの新しい客室の主眼だ。

その「ソノ」を感じる象徴が、客室専用庭に置かれたテントだ。ソノテラスにチェックインすると、庭に鎮座するテントに子供ならずとも歓声をあげるに違いない。私も嬉しくなって、早くテントに入りたくて四角いサンダルの角で思わずつっかかりそうになった(テントへのサンダルは畳を模した長方形なのだ。可愛いけれど、慎重に歩かないと結構角がつっかかる笑)

佐賀県佐賀市古湯温泉 ONCRI おんくり 客室テラスにテントがあるソノテラスの宿泊レポ

写真:ONCRIソノテラスの客室。窓の外の専用庭にはテントが

テントの中はフワフワのじゅうたんが敷かれており、見た目よりかなり広い。子どもが小さければ4人家族くらいであればみんなで横になれそうだ。昼間ならば天幕を通した光で十分に明るい。

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写真:テントの中。外から見るよりずっと広い。

こりゃ嬉しい、と私は到着するなりさっそくコーヒーを淹れて、ここでくつろぎタイムとした。

コーヒーは、豆とハンドル付きのミルが部屋に備えてある。

お湯だけは電源があるところでないと湧かせないので室内だが、テントの向こうの山々を眺めながら、そよ風に吹かれながらのテラスで、手はぐるぐるミル挽き。機械ではないのでなかなか時間がかかるハンドル式のミル挽、時間に追われる日常なら「キーっ!」となりそうなものだが、テントと山々を前にしてのそれはお楽しみでしかない。

やがて湧いた湯と自分で挽いた豆で淹れた薫り高いコーヒーをもってテントへ。
……た・の・し・い。そしてしみじみ、美味しい。

このコーヒー豆は、三瀬の湧き水で洗い地元のコーヒー店が焙煎したもの。浅めの煎りがこの環境にあっている気がした。ちょっとアウトドアな気分のくつろぎタイム。

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写真左:テントへは畳の形の四角いサンダルで 写真中:ソノテラスの洗面スペース 写真右:手動ミルとコーヒー豆が嬉しい

ソノテラスの客室はシティホテルのツイン風で、お洒落な反面、温泉旅館の和室のような「湯上りにごろごろダラダラできるお寛ぎ場」がない。しかしこのソノテラスにおいてはこのテントが素敵にその役割を果たしている。あんまりくつろいだのか、温泉に入る前だというのに、少し居眠りしてしまった(きっとビール飲んでも旨いだろう!)。

なお、コーヒーだけでなくお茶セットもある。大き目の重箱みたいなボックスに3種類のお茶とお洒落な白磁の茶器が入っている。地元の茶所である嬉野・八女から煎茶・白折・玄米茶が用意されている。なお、この贅沢なコーヒー・お茶のセットはこのソノテラスと露天付の新客室JIBOHにだけおいてあるスペシャルだ(お茶3種セットは6Fのお部屋にもあり)。

写真:着心地のいいパジャマは7色から選ぶ。パジャマをリメイクしたバッグを温泉などへの移動のおともに

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写真:ソノテラスにて。電源コードだけでなくUSB、LANケーブルに外国製の電源も刺せるようになっているのがすごい

部屋の半分が温泉!?斬新な離れJIBOH

せっかくなので、ONCRIの他のお部屋も案内していただいた。ほぼ全タイプ見学させていただいたが、私が泊まりたいなと思ったのは、(意外にも)昔ながらのスタンダードな和室。なにしろ眺めがいい。

大きな窓から明るい空と緑の山々がのびやかに広がる。日が差さない薄暗いマンション暮らしの私には「わぁ、セロトニンが出そう!」と感じた健康的な環境だ。

しかもものすごく広い。12畳のタタミ1枚1枚がでっかいので、思わず踊りだしそう。客室玄関も東京のホテルならシングルルーム1部屋くらいの広さがある。これでスタンダードはコスパ感がすごいと思った。

6Fの新しいラグジュアリーツインも素敵だベッドから山々が見えるように設計したという寝室もよいが、リビングには「ここでゴロゴロだらだらしてください」とばかりにソファで敷き詰められている。温泉のお楽しみはゴロゴロだらだら、と心得る私にはたまらない空間だ。新しいだけにインテリアも洗練されている。

ソノテラスと同時にデビューした新しい温泉付客室「JIBOH」は人を選ぶと思う。フロントから本館を出て大浴場のわきの階段を結構上る。まるで隠れ家のような位置関係だ。ここも、ソノテラスと同じようにホテル風のスタイリッシュな寝室に、専有面積の半分は温泉では?と思えるような斬新かつ個性的なつくりだ。

佐賀県佐賀市古湯温泉 ONCRI おんくり 客室テラスにテントがあるソノテラスの宿泊レポ

写真:JIBOHの寝室

暗めの寝室に対し、温泉は明るい。広い温泉には、物が置けるテーブルがしつらえてあり、その上には防水タブレット(!)がおいてある。

佐賀県佐賀市古湯温泉 ONCRI おんくり 温泉付き離れJIBOH

写真:JIBOHの温泉。湯の上に渡したテーブルの上に防水タブレットの姿が

案内してくれたスタッフの越路さんの話では、この部屋の寛ぎ空間はこの温泉なのだという。ゴロゴロダラダラと温泉が一体化しているのだ。。

正直、一般的な温泉旅館を求めてJIBOHを予約するとかなり違和感があると思う。JIBOHは簡単に言えば、専用温泉がリッチに楽しめるホテルだ。栞によるとJIBOHとは「時忘」であり「慈房」だという。優しい古湯の湯に時を忘れたかのようにあたたまるのがこのお部屋での過ごし方なのだ。

佐賀県佐賀市古湯温泉 ONCRI おんくり 温泉付き離れJIBOH

写真:JIBOHのアメニティと鏡の配置がおしゃれな洗面スペース

もっとも館内にはライブラリーをはじめ、カフェなど寛げるパブリックスペースも豊富なので、服を着てのおしゃべりとかのんびりするには、そちらを利用すればよい。

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写真:館内にはあちこちにギャラリーやライブラリーなどゆったりできる場所が

ワイングラスで味わう佐賀の地酒。有田焼の器も楽しみな夕食

ONCRIの自慢が湯処「SHIORI/しおり」男女合わせて15もの湯船で古湯温泉の湯を満喫できる。1日43トンあまりの豊富な湧出量の自家源泉で古湯の「ぬる湯」を堪能できるひとときだ。特に開放的な岩露天風呂は、ゆったり体を伸ばせてのびのびできる。

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写真:大浴場の露天風呂は広々

露天には「箱むし」がある。頭を出した体だけサウナは、のぼせることがなく、じわっと温かいのがなんとも気持ちいい。有料ではあるが「砂蒸し温泉」も体験できる。

湯処「SHIORI/しおり」は20時までなら日帰り利用もできる。つまり20時以降は宿泊者専用。もともと広い温泉をさらに広々と満喫できる時間だ。私が入ったときは、1湯船一人いるかどうか、というくらい。まるで貸切のようで贅沢なひとときを堪能した。

夕食はバー&レストラン「SEBRI/セブリ」でのイタリアンと、膳座敷「季味」での和食になる。どちらも地元佐賀の素材が楽しみだ。

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写真:朝食会場にもなっているバー&レストランSEBRI

今回は和食を用意していただいた。膳座敷「季味」の入り口には地酒が並んでいる。佐賀は美味しい地酒の宝庫なのだ。

温泉で乾いた喉にビール……と思うがつい地酒をオーダー。なにせドリンクリストに地元でしか味わえない地酒が並んでおり、心惹かれるのだ。

ONCRIでは日本酒はワイングラスで供される。インスタ映えする料理に合う。
活けてあるのかと勘違い(笑)した野菜のバーニャカウダから始まったお料理は、いずれも見た目がきれい。
朝露がついたように見える野菜は「アイスプラント」。そのまま食べてもほんのり塩味がする野菜で、古湯の近くで栽培されている。

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写真:まるで活けられているかのような地元野菜のバーニャカウダ

今回のメニューで面白かったのは、お刺身に添えてあった「粉末のオリーブオイル」。まぐろの赤身につけてたべると、赤みがちょっとトロの味わいに近づく。

鉄なべ仕立てのブイヤベースには焼いた石をいれて煮立てる。ちょっと秋田県の男鹿半島の「石焼き」っぽい演出だ(具にはもともと火が入っているとのことで、生から焼いた石で煮る石焼きの味とは違う)。この汁が、美味しい。味噌も入っているというが、フレンチのスープ・ド・ポアソンっぽい滋味深い味だ。できれば残しておいて最後の釜炊きご飯に合わせたかった、と後悔の逸品だ。

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写真:中の人がいただいた夕食。どれもきれいなしつらえ。器はどれも有田焼

そう、釜炊きご飯。食事している間、部屋の隅に置かれた釜に火が入り、ぐつぐついっていた。この最後に出てくるこの釜炊きご飯の釜のフタを取るときが最高に嬉しい。湯気ほかほかの、黒米が少し入ったつやつやのご飯は「待ってました!」。

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写真:待ってました、釜炊きご飯

この日のお料理は全体的に油や糖質が控えめ。揚げ物もなく、お肉や魚も脂が少なめの部位メイン、緑の野菜も多くて、体に優しいヘルシーな印象だった。ゆえによけいにご飯が美味しかった。

なお、陶芸王国佐賀の宿らしく、食器はすべて有田焼だという。有田といったら染付の磁器、というイメージだったのでそのバラエティに驚いた。

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写真:ショップがまた楽しい。グルメやお酒・アロマなどはもちろん、有田焼もいいし、なんと30万円の骨董風たんすも売られていた

翌日はあいにく小雨になってしまった。山の中腹を渡っていく雲の幻想的な風景を眺めつつ、バイキングの朝食を取った後、テイクアウトのコーヒーを持ち帰って部屋に帰ってくる。それを持って雨の中わざわざテントに入ってみた。

静かな中で、天幕に雨粒が落ちるパタパタという小さな音がひびく。日常ではうっとおしい雨だが、テントの中でコーヒーの香りとともに聞く雨音はいい。もしキャンプなら「雨の中のテント撤収」を考えて憂鬱になるところが、このソノテラスならば、ひたすら雨の「ソノ」が心地いい。

(取材・文:おんせんニュース中の人)

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写真:晴れていればテントの上には満天の星空が広がっていた


 

古湯温泉ONCRI(おんくり)

https://www.oncri.com/

佐賀県佐賀市富士町古湯556
TEL:0952-51-8111

●日帰り入浴について
営業時間 10:00~20:00
大人1200円 小学生600円 未就学児童 無料
年中無休(メンテナンス休あり)

●宿泊について
ソノテラス
1泊2食 1室2名利用 1名あたり19000円(消費税等込み)

離れJIBOH
1泊2食 1室2名利用 1名あたり24000円(消費税等込み)

宿泊者の湯処利用時間
6:00~24:00

標準チェックイン/アウト
15:00/11:00

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