別府温泉は、日本最大の温泉湧出量を誇る誰もが知る温泉地。 中でも鉄輪 (かんなわ) 温泉は、古くから湯治で多くの人々が訪れる名湯の地です。 そこに2019年4月1日にオープンしたコワーキングスペース「a side -満寿屋-」、いったいどのような空間を提供しているのでしょう。
写真: a side -満寿屋- ロゴ
別府温泉の源泉の大半が集中する鉄輪温泉
写真: 湯けむり立ちのぼる別府温泉郷
国内有数の温泉地である別府温泉。 源泉数、湧出量とも日本一であり、別府温泉の大半の源泉が集中するのがここ鉄輪(かんなわ)温泉です。
温泉郷は立ちのぼる湯けむりが圧巻の様相を呈しており、日本一であることが容易に納得できる風景は一見の価値あり。
町並みはレトロな雰囲気に加え、和モダンなエッセンスが盛り込まれており、散策するだけでもきっと楽しめることうけあいです。
新しい働き方から「新たなアイデア」と「繋がり」が生まれる
写真: a side -満寿屋-
a side -満寿屋- オープンには、地域の人や旅行者、リモートワーカーなどが交わることで、新しいアイデアや繋がりが生まれ、地域に、人に、貢献したいという想いが込められています。
鉄輪は昔から湯治の文化があり、農家などの方が閑農期(オフシーズン)に訪れ、長期滞在して心身ともに癒される場所でした。
昨今、働き方も変わり、鉄輪での現代版の湯治のカタチを作っていけるよう、地域の人、訪れた旅行者、そして、日常と非日常が交わる接点として、a side -満寿屋- は誕生したのです。
写真: a side -満寿屋- ワークスペース
新しいアイデアを出すには、落ち着ける空間・集中できる空間が必要ですよね。 a sideは、元々旅館だった建屋を改築。 味わいのある欄間(らんま)や、新築では出せない風合いの壁を残すなど、古き良きものを生かし、現代ニーズに合った空間を提供しています。
写真: a side -満寿屋- ソファ席
広々としたワークスペースに加え、採光たっぷりのソファ席では、テイクアウトしたコーヒーを飲みながら仕事をしたり、晴れの日はデッキに椅子を出し開放的な空間でアイデア出し。
ミーティングスペースは壁一面にホワイトボードを供え、複数での打ち合わせ場所として最適。 また時には、クールダウンや煮詰まった頭のリフレッシュにピッタリな瞑想の贅沢空間「ZEN」など、気分転換と集中力アップにつながりそうな多様なシーンが用意されています。
旅行者にも嬉しい!旅のライブラリー的なほっこりスペース
写真: a side -満寿屋- 保有の古い書籍や写真集
では、旅行者はどのように活用したら良いでしょう?
a side -満寿屋- の周辺には徒歩圏内になんと7つもの温泉があり、そのすべてが源泉掛け流し!
湯めぐりの合間に立ち寄れ、別府に関する古い書籍や写真集を眺めたりして、旅に「知的好奇心」というスパイスを添えるのはいかがでしょう。
また、お奨めの食事処や温泉マップなども準備されているため、次の目的地を見付ける情報源としても活用できます。旅ライブラリー的な利用ができるというわけですね。
写真: a side -満寿屋- 目の前にある「すじ湯温泉」
たとえば、利用料金に含まれている「すじ湯温泉」に浸かったあと、a sideにて別府の歴史本を読みながらクールダウン。 そして、書籍やマップで見付けた次の目的地に向かう…なんて使い方、鉄輪温泉での湯めぐりの基地みたいな使い方も楽しいですね。
(まとめ・文 Messiah)