11月26日は「いいフロの日」ということで、温泉に無料で入れるなど、温泉をお得に楽しめるイベントが各地で開催されます。そこでおんせんニュースでは、今年2019年、11月26日(火)の「いい風呂の日」に無料で楽しめる温泉や、次回に使える無料チケットを配布している温泉を紹介していきます!
日本に3本しかない、レアなナローゲージの終着駅、阿下喜駅。その近くにあるのが、日帰り入浴ができる浴場、阿下喜温泉です。見事な紅葉を11月に楽しめる、聖宝寺と同じ市にあるこの温泉では、11月26日のいい風呂の日に入浴すると、次回使える無料招待券がもらえますよ!
写真:11月に紅葉まつりが開催される聖宝寺の紅葉
ナローゲージに揺られて、阿下喜に向かう温泉の旅
ナローゲージをご存知ですか?もともとはトロッコが走っていたという、おもちゃのようにレトロな小型電車が走る路線です。
線路の幅は、新幹線や路面電車の約半分の76.2センチで、なんとディズニーランドの蒸気機関車と同じ幅。いまや国内では、3路線しか残っていない希少な存在です。
写真:眼鏡橋を走るレトロなナローゲージの電車
あなたが電車で阿下喜(あげき)温泉に向かうなら、1時間ほどことことと、レトロな電車に揺られることになるかもしれません。西桑名駅からはじまる約20キロの、三岐鉄道・北勢線。それは日本で一番長いナローゲージの路線であり、阿下喜駅はその終着なのです。
地元だけではなく、登山者や、トレッキング・サイクリング客にも愛される、阿下喜温泉
昭和の雰囲気を残す町並みを歩くこと数分で、日帰り入浴ができる浴場、阿下喜温泉が見えてきます。
写真:スポーツジムや体験ホールなどが併設された、地元密着型の阿下喜温泉
地元に密着した施設とはいえ、訪れるのは地元の人だけではありません。
二つ手前の楚原(そはら)駅で下車して、約9キロをねじり橋や眼鏡橋を眺めつつ歩いたトレッキング客。国際自転車ロードレースの舞台となっている、いなべ市を目指してきたサイクリスト。そして藤原岳や竜ケ岳の登山者たちなど。それぞれが疲れをいやす温泉としても親しまれているのです。
そんな阿下喜温泉では、いい風呂の日の11月26日に入浴すると、約1か月後の12月30日まで使える無料招待券がもらえます!(ただし、無料で入浴できる幼児は対象外となります)
毎日入れ換えられる、新鮮なアルカリ性単純温泉
さて、それでは早速、浴室へ。
ほぼ無色透明のアルカリ性単純温泉で、PHは8.98と高めです。源泉かけ流しのお湯は、肌に優しく、湯冷めしにくいと好評。毎日入れ換えられているという、お湯の新鮮さが嬉しいですね。
内風呂は、熱めのお湯と比較的ぬるめのお湯が張られています。露天は、岩風呂と石風呂が楽しめます。
毎月1日に男湯と女湯が入れ替わるので、12月に再訪すれば、前回とは違うお風呂が楽しめますね!
写真:テレビを見ながら入浴できる岩組みの露天風呂
フードが充実した阿下喜温泉。近くの古民家カフェ、上木食堂も魅力的!
お腹がすいたら、喫茶レストランコーナーへ。バラエティに富んだ定食メニューや、日替わりランチが選べます。販売コーナーで売られている地元産の寿司や漬物、そして饅頭や団子などを、休憩室でいただくのも味わい深いですね。
外で食事をするなら、阿下喜温泉から歩いて数分の古民家カフェ、上木(あげき)食堂がお勧め。旧い旅館の玄関を残してリノベーションした建物は、くつろげる雰囲気です。
写真:人気の高い古民家カフェは、予約しておくのがお勧め。
6月にはあじさい、11月には紅葉が楽しめる
温泉の前後には、観光も楽しみたいもの。
阿下喜温泉から1.7キロほど先にある万葉の里公園には、あじさいが6000株も植えられています。毎年6月中旬の見頃には、大勢の人でにぎわいます。
写真:万葉集にちなんだ植物が植えられた、万葉の里公園
車なら、8キロほど離れた聖宝寺まで足を延ばしてもいいでしょう。ここの境内からみる紅葉はとても見事で、平安時代より続く古刹が錦に染まり、11月20日ころから月末くらいまでが見ごろとなります。約300段もの階段にはため息が出てしまいますが、上り甲斐のある、見事な紅葉に出会えるでしょう。
写真:境内の奥には、山伏が修業したという鳴谷の滝も
多彩な魅力がいっぱいの、阿下喜周辺。いい風呂の日に無料招待券を入手して、食と観光もまるごと楽しみましょう!
(取材・文:なかおかともみ 2019年11月更新)