山口県下関市の豊田町は船からホタル観賞する『ホタル舟』発祥の地。その日本初の「ホタル舟」が就航するのは、大量のホタルが出現することで有名な木屋川(こやがわ)。最盛期には星雲のような蛍の大乱舞が見られます。灯りを消してたゆたう舟から蛍を眺める大人気の『ホタル舟』、2023年5月1日から予約を開始しています。
写真:木屋川のホタル大乱舞
豊田町の中を流れる木屋川に生息するゲンジボタルは、別名「豊田ホタル」とも呼ばれ、1957年に国の天然記念にも指定されています。
木屋川は古くからゲンジボタルの里として有名だっだそうですが、乱獲や環境の変化などで、一時期数が激減したそうです。そこで天然記念物に指定し、保護・飼育・研究に努め、今では豊田町と言えばゲンジボタルの生息地として知られるようになりました。
『ホタル舟』も豊田町が発祥の地
その木屋川で今年も『ホタル舟』が運航されます。舟から蛍を観賞する『ホタル舟』はここ豊田町が発祥なのです。
ホタル観賞といえば、通常は川岸からを想像しますが、宵闇の中、ゆったりと川面を滑る舟から、手の届く距離を漂うホタルの光。目の前を数千とも数万ともいわれるゲンジボタルが乱舞する様子はまさに幽玄の世界ですね。
舟は800mの距離を約25分かけ、船頭さんが竿をあやつりゆっくりと下っていきます。
写真:木屋川をたゆたう『ホタル舟』から星雲のような蛍の大乱舞を眺める(撮影:勢戸 研二)
わずか20日足らず、早めの予約がおすすめ
1年のうち、わずか20日間足らず、川下りとホタル観賞をいっぺんに楽しむ、贅沢なひと時を過ごせます。
集合場所は道の駅「蛍街道西の市」の情報コーナー。一般プランの乗船料金は大人2000円、子供1000円。
さて、今年2023年の開催時期ですが、6月7日(水)~6月24日(土)で、予約は5月1日(月)午前10時から受付が始まっています。
1日8便運行する予定ですが舟に乗れる人数は限られているので、例年大人気のイベントだけに体験したい人はぜひ、お早めに予約した方がいいかもしれません。
大人の乗船券に道の駅商品券1,000円分と入浴券2枚が付いた「道の駅プラン」、「一の俣温泉宿泊プラン(6便・7便)」もあるので、豊田町観光協会のホームページから予約方法や当日のスケジュールなどを確認してみてくださいね。
写真:『ホタル舟』船内より
豊田町はいで湯の里。一の俣温泉でトロトロの泉質を楽しむ
山口県下関市というと三方を海に囲まれた海峡の町というイメージがありますね。
実は、下関市豊田町は下関市の東に位置し美肌で有名な「一の俣温泉」をはじめとする山々に囲まれた「いで湯の里」です。別名「豊田富士」とも呼ばれる一位ヶ岳のすそ野にあたります。
「一の俣温泉」は、まるで化粧水のようなトロトロの泉質。美人の湯として古くから有名です。
(まとめ・文:えこぴ、情報更新:hotspring727 2023年4月)
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