【関西花の寺二五ヶ所】大阪府池田市にある古刹「久安寺(きゅうあんじ)」では、6月から7月にかけて境内に植えられた1000株のアジサイが見頃を迎えます。
特に池に色とりどりのあじさいを浮かべる『あじさいうかべ』が人気です。
久安寺は725年に開創された高野山真言宗の歴史あるお寺です。
「関西花の寺二十五カ所霊場」のひとつでもあり、2万坪の広々とした境内で四季を通してさまざまなお花を楽しめることでも知られています。
6~7月のあじさいの他、牡丹や秋の紅葉が有名ですが、ツツジやハス、サラなど本当に多種多様なお花が咲くようです。まさに花の寺ですね!
境内に咲くお花の中でも近年、SNS映えすると話題となっているのは「あじさいうかべ」と呼ばれる行事。16年ほど前から始められてるそうです。
境内に入ってすぐの小道を入っていくと、ピンクや水色、紫などカラフルなあじさいが浮かぶ「具足池」が現れます。こちらは拝観受付の手前にあるため、無料で見られるエリアにあります。
例年、期間限定で行われる行事で、今年は2023年6月15日(木)~7月2日(日)に見ることができます。
盛りを過ぎたあじさいを浮かべているそうですが、水に浮かぶお花はとても色鮮やか。アップで撮影すると幻想的な1枚が撮れそうですね。
私が参拝したのは、2019年の7月中旬だったため、すでにあじさいのシーズンは終わりかけていましたが、それでもまだきれいな状態でした。
有料のエリアにもあちこちにあじさいが咲いていて、撮影したいスポットが多数あります。境内には5~6種類のあじさいが植えられているそうです。特に本堂から一番奥にある仏塔に向かう参道や、本坊から桜門あたりも見どころ。たくさんの人が夢中でシャッターを切っていました。
そしてあじさいはもちろん、境内の緑にも癒されるお寺です。木立に囲まれた境内では暑い大阪の初夏でもスッと涼しさを感じさせてくれますよ。
2022年からはご本尊の千手観音像とあじさいをモチーフにした切り絵の御朱印が始まったようです。カラフルな台紙にモチーフが切り抜かれたとても華やかな御朱印!
切り絵の御朱印はブルーのあじさいをイメージした色だそうです。ちなみに11月には紅葉をイメージした赤の御朱印も授与していただけます。
あじさいのシーズンの切り絵の御朱印の授与は、今年は6月3日(土)~7月2日(日)です。
私が参拝した時にはまだこの御朱印がなかったので次回はぜひ「あじさい切り絵御朱印」をいただきたいと思います。
久安寺の駐車場は、あじさいの期間は臨時駐車場も設置されるため120台駐車可能です。しかしあじさいシーズン中は混み合うため、特に土日は駐車できないこともあるようなのでご注意を。
公共交通機関では、阪急梅田駅から電車20分で阪急池田駅へ、そこからバス約15分で到着します。
私はバスで行きましたが、久安寺のバス停からはすぐそばなので、特に混み合う時期はバスがおすすめですよ。ただし、バスの本数が少ないので事前に調べて行った方がよさそうです。
久安寺からわずか徒歩7分のところには、伏尾温泉の旅館「不死王閣」があります。大阪市内までは車で約30分とアクセス便利な立地ですが、市内に比べるとのんびりした静かなロケーション。大阪や京都の観光の際にゆっくり過ごせる旅館に宿泊するのもいいですね。
敷地内で湧出する天然ラジウム温泉は免疫力を高めると言われています。日帰りでも楽しめますよ。夏には新緑、秋の紅葉に囲まれる露天風呂もあります。
久安寺の参拝のあとは、豊かな自然に囲まれた温泉でリフレッシュするのもいいですね。
今回は数年前に久安寺に参拝した時の体験をもとに久安寺のあじさいについてご紹介しました。今年もまもなくあじさいシーズン到来。参拝する際の参考にしてみてくださいね。
(まとめ・文:mashiro、編集:hotspring727)