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長崎・雲仙温泉『地獄巡り』で火山を感じ『雲仙ロープウェイ』で絶景を楽しむ!日帰り温泉を紹介

雲仙温泉は長崎県雲仙市にある日本初の国立公園指定された雲仙天草国立公園内にある温泉地です。「九州の軽井沢」といわれ、多くの人が避暑に利用した温泉リゾート地として知られています。今回は現在でも噴煙上げる平成新山や四季折々の表情を見せる高原の大自然の中にある名湯雲仙の観光名所と特徴的な日帰り入浴施設を紹介します。

mukab 雲仙温泉

写真:雲仙よか湯

雲仙岳をはじめとする1000m級の山々に囲まれて標高700mの地に湧く雲仙温泉は約350年前に加藤善右衛門が開湯したのが始まりと言われ、江戸後期から明治にかけては長崎に出入りする外国人のリゾート地として発展していきました。

雲仙温泉のグルメでは名物温泉たまごや島原の乱の際に天草四郎が考案したといわれる郷土料理「具雑煮(ぐぞうに)」も欠かせません。

mukab 雲仙温泉

写真:地獄巡り

雲仙温泉観光の目玉「地獄巡り」

雲仙温泉を代表する観光名所である地獄温泉は温泉街からすぐのところにあります。

2016年秋に雲仙地獄はリニューアル工事が行われ、今までの「見る地獄」から「体感する地獄」へをテーマに生まれ変わりました。

地獄内には歩きやすい遊歩道が整備されているので体力に自信がなくても十分一周できるので安心です。

一周約60分ほどの地獄めぐりの途中には新しく整備されたスポットがあり雲仙地獄を五感で楽しむことができますよ。

mukab 雲仙温泉

写真:地獄巡り

地獄に近付くと硫黄の香りが漂い、あちこちから温泉が吹き出す光景はまさに地獄そのものです。

この雲仙地獄はキリシタン殉教の舞台になったところでも知られていて遊歩道には殉職碑も建てられています。

大叫喚地獄やお糸地獄、八万地獄などの30あまりの地獄があり、さまざまな逸話や伝説が残されています。

mukab 雲仙温泉

写真:地獄巡り

お糸地獄の近くには雲仙地獄工房の温泉たまご販売所があり、地獄の熱で作ったできたの温泉たまごが販売されています。温泉たまごの他にもレモネードも販売されていました。

四季折々の絶景が楽しめる「雲仙ロープウェイ」

mukab 雲仙温泉

島原半島の中央部に位置する仁田峠の第一展望所の駐車場近くにロープウェイの駅があり、標高1333mの妙見岳の山頂まで繋がっています。

ロープウェイは標高差約174m、距離約500mの仁田峠駅から妙見岳駅間を約3分で結んでいてゴンドラは足元近くも見られるような広い窓が特徴となっています。

mukab 雲仙温泉

ロープウェイからは春には様々なツツジが、秋には国の天然記念物にも指定されたカエデなどの紅葉を、冬の「花ぼうろう」と呼ばれる霧氷が見られるなど四季折々の絶景を見ることができます。

mukab 雲仙温泉

雲仙温泉の温泉街から車で15分程で行くことができるため雲仙温泉に訪れた際は必ず訪れて欲しいスポットです。

注意点としては濃霧や天候不良の際には運休となることもあるため訪れる際は最新の運行状況を確認してくださいね。

雲仙温泉でまったり癒される日帰り入浴施設

雲仙温泉には様々な日帰り温泉施設がありますが今回はその中からいくつかを紹介します。

mukab 雲仙温泉

写真:雲仙よか湯

雲仙よか湯

「雲仙よか湯」は雲仙地獄の入口にある日帰り温泉と素泊まり宿です。施設の中には休憩所や売店等もあって設備は充実しています。

内湯と2つの露天風呂がある大浴場がある他、貸切の家族風呂もあります。脱衣所には無料のロッカーや洗面台も設置されています。

「雲仙よか湯」は源泉かけ流しの天然温泉なので日によって多少色の変化があることがあり、何度も通うとその変化を楽しむことができます。

mukab 雲仙温泉

写真:小地獄温泉館

小地獄温泉館

小地獄温泉館は大正8年に開館した歴史ある共同浴場です。

建物は木造で造られており、温泉の成分で真っ黒に変色しています。

小地獄温泉は雲仙随一の湯量を誇り、雲仙温泉に比べて弱酸性で入浴後はお肌がしっとりすべすべになります。

古くから湯治などに利用されてきた歴史があり、効能として神経痛・冷え性、五十肩、疲労回復などがあるといわれています。

脱衣所にはロッカー完備。休憩スペースの他、雲仙名物のお土産を販売している売店もあります。

mukab 雲仙温泉

写真:湯の里共同浴場(だんきゅう風呂)

湯の里共同浴場(だんきゅう風呂)

「湯の里温泉共同浴場」は雲仙温泉で最も古い歴史を持つ共同浴場です。

脱衣所は鍵付きロッカーになっているので貴重品も安心です。

浴場には綺麗な楕円形の浴槽が真ん中にあり、浴槽には白濁した硫黄泉が源泉かけ流しで注ぎ込まれています。ここの温泉名は「だんきゅう風呂」といい、だんきゅうとは「らっきょう」のことです。

昭和9年にらっきょう漬けに使われていた大きな樽に温泉を入れて入浴するようになったことからその名前が付けられたそうです。

その名残で今でも楕円の形をしていて深さがある浴槽になっているんだそうです。

湯の里温泉共同浴場の温泉はPH2.3で酸性度の高い硫酸塩泉となっているため神経痛や皮膚病によく効くと言われています。源泉の温度は高いものの、湯量を調節して適温にすることで加水無しの100%天然温泉を楽しめます。

(取材・文:mukab、編集:Vermiliおん)

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雲仙温泉

https://www.unzen.org

長崎県雲仙市小浜町雲仙
●雲仙温泉へのアクセス
公共交通機関:JR諫早駅→島鉄バス雲仙行きで1時間20分
車:長崎道諫早ICから国道57号経由44km1時間

 
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