バルコス旅館 三朝荘
https://www.barcos-misasasou.jp/所在地
鳥取県東伯郡三朝町三朝847 GoogleMAP
TEL:0858-43-0234
●宿泊について
宿泊料金例)1泊2食付き(2名1室の1名あたり)
22,000円~(税込・入湯税別)
標準チェックイン/アウト
15:00/10:00
2022年7月「バルコス旅館 三朝荘」がオープンしました! アパレルメーカーの㈱バルコスが「三朝温泉 明治荘」をリニューアル。15部屋だった旧明治荘を9部屋に減らし、心からリラックスでき、ほかの滞在客となるべく会わずに過ごせる空間となっています。
源泉かけ流し温泉は館内のすべての部屋でも利用できるほか、地下には今まで使われていなかった浴場をオンドルとして熱気浴が楽しめます。そんな新しい温泉旅館の魅力をご紹介します。
鳥取県三朝(みささ)町にある三朝温泉。温泉街には三朝橋周辺に伝統的な和風旅館が立ち並んでいます。石畳が敷かれた温泉本通りには、旅館のほか、飲食店や古美術店、スナック、土産店などが並び、情緒ある温泉街が広がっています。
元湯の「株湯」は温泉街を少し離れた静かな住宅街の中にあり、多くの地元住民が利用しています。本格的な療養温泉が行われ、温泉療法を実施する病院や研究施設もあり、観光と療養(湯治)の並立がこの温泉の特徴です。
泉質は含放射能/ナトリウム・塩化物泉と含放射能/単純泉で、ラジウムおよびラジウムがアルファ崩壊したラドンが含まれており、世界でも有数の放射能泉であります。
鳥取県倉吉市に本社のある「株式会社バルコス」。バッグや革小物の企画・製造、販売を手掛ける会社です。質の高いハンドバッグや財布などをテレビ通販やインターネット、百貨店等を通じて幅広い販路で展開しています。
イタリアやフランスで開催されるバッグやアクセサリーの展示会にも出展し、ミラノで開催される世界最大規模の皮革見本市「MIPEL(ミペル)」では、デザイン賞など過去3度受賞。世界的にそのデザイン力と商品力が高く評価されています。
バルコスは2022年7月に旅館(観光)事業に参入、それにより「ファッション・食・観光」という3つの分野での事業を拡大し、複合的なライフスタイルの提案を開始しました。ファッション=バルコス本社、食=バルコスコーヒー、宿泊=バルコス旅館 三朝荘と、鳥取県を訪れた人たちに3つの要素を複合的に提供します。
バルコスが宿泊事業を開始する背景には、主に欧州地方都市の在り方が大きく関係しているのだそうです。バルコスの子会社があったイタリア・フィレンツェには、グッチやフェラガモなど世界に名だたるハイブランドの本社があり、年間を通して多くの観光客が訪れています。
それらの多くの地方都市にはファッションや食、観光をはじめとする高付加価値産業が基幹をなし、発展していることから、今後、日本の地方都市は欧州、特にフランスやイタリアの地方都市を参考とするべきえだと考えた結果、観光事業に着手することになったのです。
ファッションをリードするバルコスらしく、三朝荘の外看板や大広間壁、玄関ロビー横の壁にはイラストレーター・大谷リュウジ氏のイラストが象徴的に描かれています。
「お客さまが大谷さんの絵を見て、一目で滞在イメージを想像できるようにした」と説明するように、玄関ロビーの壁には浴衣姿の男女の大きなイラストが迎えてくれます。
三朝温泉の泉質の良さはこの地域を代表する観光資源であり、旅をする人々にその観光資源を最大限に生かしたおもてなしをしたいというのが、バルコスの考えです。
今回リブランディングする「三朝荘」の地下には3本もの源泉があります。三朝荘では地下から湧き出る温泉だけではなく、温度調節をするための水も天然の湧き水を使っており、純粋な天然かけ流し温泉を満喫できます。
源泉かけ流し温泉は大浴場(”大浴場+テラス”と”中浴場+露天風呂”の男女交代制)だけではなく、館内のすべての部屋でも利用できるほか、大浴場には露天風呂を新設。また、地下にある使われていなかった浴場を貸切のオンドル(45分3000円・税別)として熱気浴が楽しめるようになりました。
それまでは15室あった客室を、温泉が引いてある9室(洋室1室・和室6室・和洋室2室)に減らしました。そのすべての部屋からは日本庭園を望むことができます。空いた部屋は食事専用の部屋としてほかの滞在客となるべく会わずに過ごせる空間となっています。そのため、滞在中はほぼプライベートな空間でリラックスして過ごせます。
新たに、プレミアムクラスの特別室「庭園水面の部屋」という三朝荘を象徴する代表的な客室も誕生しました。
お食事は海の幸も山の幸も豊富なこの地で採れた旬の食材を存分に味わうことができます。
部屋食または個室食で、日本一に輝いた経歴を持つ厳選された鳥取和牛の希少部位を使用したメインディッシュが堪能でき、朝食は好みに合わせて選ぶことができます。
また、旅館オリジナルの名物アップルパイもいただけます。
アパレル業界の新しい挑戦となった「バルコス旅館 三朝荘」。山本敬社長が思い描く「三朝温泉も、フランスやイタリアなど地方都市のように、ファッションや食、観光など高付加価値産業を基幹にした豊かな地域形成を目指して発展できる」という思いに触れる旅もいいですね。
(まとめ・文:吉川、編集:hotspring727)