能登半島の七尾線をとてもきらびやかな観光列車「花嫁のれん」が運行中です。金沢~和倉温泉間を運行するこの観光列車、2015年10月の運行開始から乗車率9割が続いているそうです。
観光列車と合わせて、和倉温泉や加賀温泉郷(山中温泉、山代温泉、片山津温泉、粟津温泉)など歴史の古い温泉地を楽しむこともできます。
「女性の幸せを願う列車」と言われる花嫁のれん。女性は特に見逃せないですね!人気の観光列車についてご紹介します。
列車のネーミングに使われた「花嫁のれん」とは?
写真:能登半島の伝統的な「花嫁のれん」(写真提供:石川県観光連盟)
そもそもこの「花嫁のれん」とはどういう意味なんでしょうか?
加賀、能登、越中では、娘の婚礼の際に色あざやかなのれんを贈る風習があるそうです。これは花嫁の幸せと「嫁ぎ先の家風に早くなびきますように」という願いが込められたもの。素敵ですね。
こうした能登半島独特の風習から、乗客の幸せを願って名付けれらたそうです。
色あざやかな加賀の伝統的な装飾に圧倒される!
写真:鮮やかな朱色が目を引く花嫁のれんの車両
もっとも目を惹くのはその華やかなデザインです。車両は、輪島塗りや加賀友禅を思わせる、赤と黒を基調とした外観。
もし駅に停まっていたら、鉄道ファンでなくても間違いなく写真を撮ってしまうでしょうね。
そしてもちろん車内も豪華絢爛!
2両編成の1号車には8つの半個室。庭園のような飛び石がある通路を通って、座席へ。かなりゆったりした空間になっています。半個室なので開放感がありますね。
写真:2号車 イベントスペースを備えた車内
各部屋にはそれぞれちがった柄の友禅のオールドコレクションがあしらわれていて、できることなら一つ一つじっくり見てみたくなります。
半個室の席には「撫子の間」「桜梅の間」などお部屋の名前がつけられていて、まるで高級旅館のよう。どの半個室にするかを予約時に選べるようになっているので、お部屋を選ぶのも楽しみですね。
写真:笹の間。ここも装飾がなんとも豪華で特別な気分に浸れる。
2号車にも座席がありますが、
1号車・2号車ともに全て指定席となっています。
金沢金箔を使ったエントランスも必見です。さすが金沢、あちこちに金箔が使われていて、座席の赤とのコントラストもとってもあざやか!こんな豪華な雰囲気の車両は見たことがありません。
写真:1号車 市松貼りの金箔に高解像度の図柄がプリントされた壁面。
2号車では、オープンタイプの座席があります。イベントスペースでは「楽市楽座」が実施されています。
※新型コロナウイルスの影響で「楽市楽座」のイベントは見合わせています。
沿線の伝統芸能の披露や、地元の特産品の販売など、日によってちがったイベントが行われているようです。5月には「和菓子作り体験」などもあったようですよ。
お土産を買ったり、北陸ならではの体験ができたり。列車の中ということを忘れて楽しんでしまいそうですね。
食事やスイーツにも能登・加賀の美とこだわりが感じられる!
花嫁のれんでは車内で食事やスイーツを楽しむこともできます。
和軽食セットと手掛けるのは、金沢の老舗料亭「大友楼」。天保元年(1830年)創業、加賀郷土料理や旬の食材を使用し、老舗料亭ならではの味を織り交ぜたメニューとなっていますよ。食べるのがもったいないほど、カラフルで美しいお弁当です。
金沢の老舗料亭「大友楼」が手掛けた軽食セット
食事は事前に予約が必要で、2,500円になります。
スイーツは、世界的に有名なパティシエ、辻口博啓氏のオリジナルセレクト!
辻口博啓氏は七尾市の出身で、能登の味覚を生かしたスイーツを使ったミュージアム&カフェを開設もしているんですね。
そのためセレクトされるスイーツセットもとってもオシャレ。極上スイーツがソフトドリンク付きで2,000円ですから、お得感がありますよね。その他、純米銀蔵と和惣菜がセットになったほろよいセット(2,000円)も!
食事やスイーツは提供される列車が決まっています。
1日4便のうち、スイーツは1号(金沢10:15発)と3号(金沢14:15発)、和軽食が2号(和倉温泉12:08発)、ほろよいセットは4号(和倉温泉16:30発)での提供になります。
楽しみたいメニューと出発時間をチェックしてみてくださいね!
列車の旅と合わせて温泉も
観光列車「花嫁のれん」は金沢~和倉温泉間を走っています。言うまでもなく、温泉も楽しめますね!
和倉温泉は、開湯1200年とされる歴史の古い温泉で、日本でも珍しい「海の温泉」が湧き出ています。
写真:湯元広場にある今にも動き出しそうなシラサギの像。
また、金沢駅からJR北陸本線で約25分のところには加賀温泉郷があります。
山中温泉、山代温泉、片山津温泉、粟津温泉と4つの温泉地を楽しむことができます。
写真:ライトアップされた山代温泉古総湯の外観©石川県観光連盟
まとめ
冒頭でもお伝えしたとおり、花嫁のれんは運転日・座席数も少ないこともあって乗車率の高い人気列車となっています!
通常の特急と同じように乗車券と1ヶ月前から発売される特急券が必要なため、窓口か電話での予約をすることになります。
食事やスイーツについても、乗車日の4日前までの予約が必要です。
ランチにするか、スイーツにするか、どのイベントに参加したいかなどなどじっくり検討して日にちを決め、1ヶ月前の発売日にしっかりゲットするのが良さそうです!
写真:のどかな車窓を楽しみながら食事やスイーツに舌鼓を
(まとめ・文:mashiro、編集:Vermiliおん)
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